株式会社インソースコンサルティング

はじめての経理実務で不安を感じたときに~簿記の知識を実務につなげて理解する

簿記で学んだ内容は理解しているはずなのに、いざ経理実務を担当すると、「この処理は何のためにやっているのか」「全体の中で自分の作業がどこに位置づくのか」が分からず、不安を感じることはないでしょうか。

経理実務の不安の多くは、知識不足ではなく、簿記の知識が実務の流れの中でどう使われているかが見えていないことから生まれます。本コラムでは、簿記と実務を切り離さず、経理業務の一連の流れとして理解するための考え方と、日々の業務で意識したいポイントを整理します。

経理実務の不安は「流れが見えない」ことから始まる

はじめて経理実務に携わる方が戸惑うのは、個々の作業ではなく、そのつながりです。仕訳入力、入金消込、支払処理、月次集計といった業務は、それぞれ単独で存在しているわけではありません。しかし、部分的な作業だけを任されると、「なぜこの処理が必要なのか」が見えにくくなります。

ここで押さえておきたいのは、経理実務は「点の作業」ではなく「流れのある仕事」だという点です。この流れを理解できると、業務への不安を解消することにつながります。

Step 1:経理業務の流れを、取引とお金の流れで理解する

経理業務は、大きく見ると「取引の発生」「記録」「集計」「確認」という流れで進んでいます。日々の仕訳入力は記録の段階、月次処理は集計と確認の段階にあたります。この流れの中で、自分が今どこを担当しているのかを意識することが重要です。今の作業が「次に何につながるのか」を常に意識し、次の工程を想像できるようになると、作業の意味がはっきりし、不安は大きく減っていきます。

Step 2:実務で迷ったら、「この数字を次は誰が扱うか」で考える

実務では、簿記の問題集のように条件が整理されていない取引も多くあります。その際に大切なのは、「この処理が業務の流れを止めないか」「後工程で困らないか」という視点です。過去の処理や社内ルールを確認しながら、全体の流れに合った判断をすることで、迷いは少なくなります。

また経理実務への理解を深めるには、処理が終わった後の振り返りが効果的です。「この仕訳は、最終的にどの資料に反映されるのか」「どの数字の一部になるのか」を考えることで、知識と実務が結びついていきます。

簿記と実務がつながると、ビジネスの理解が深まり、仕事が面白くなる

簿記の知識は、実務を理解するための強力な土台です。そこに経理業務の流れという視点を加えることで、「分からないから不安」という状態から、「理解しながら進めている」という実感へと変わっていきます。

経理実務を通して業務の流れや数字の意味が見えてくると、日々の作業は単なるルーティンではなくなります。売上やコストの動きが、どのように事業活動や会社全体の成果につながっているのかが理解できるようになるからです。経理実務を知ることは、会社の動きを内側から理解することでもあります。結果として、ビジネス全体への解像度が高まり、仕事そのものが面白く感じられるようになります。

はじめての経理実務研修~日次・月次基礎業務編

経理業務の流れを体系的に理解したい方へおすすめしたい研修です。

簿記の知識を実務の流れと結び付け、経理業務全体を整理して理解できる経理実務研修をご提供しています。日々の処理がどの工程に位置づくのかを明確にしながら学ぶことで、不安を解消し、実務への納得感を高めていただけます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 異動や転職ではじめて経理事務をやるが、何から手をつけたらよいかわからない
  • これまでも経理事務の経験があるが、あらためて勘所をつかみたい

本研修のゴール

  1. 経理業務の流れを理解できるようになる
  2. 仕訳の基本的な知識を理解できるようになる
  3. 転記の方法を把握し、実践できるようになる
  4. 試算表の読み方・作成方法を理解し、実践できるようになる

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セットでおすすめの研修・サービス

経理実務レベルアップ研修~年次・決算業務編

経理部門の一員として視座を上げるための心構えをお伝えし、経理の仕事の流れを理解できるよう年次決算業務を行う上で必要な知識を網羅します。

また、演習として、貸借対照表と損益計算書の作成にも挑戦いただきます。

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はじめて学ぶ財務三表研修~ケースと図解で実務と数字を結びつける

本研修では、財務の用語を必要最低限に厳選し、日々の業務とのつながりを、具体例を用いながら解説します。

各章のワークで小まめに知識定着を図り、最後のケーススタディでは、分かりやすくデフォルメした財務三表の読解に挑戦します。財務三表から会社の魅力とリスクを読みとるスキルだけでなく、数字に基づいた仕事の判断軸を養うことを目的としています。

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