内向的な人のストレスマネジメント術~内気でもストレスとうまく付き合う3つのコツ
さまざまな価値観を持つ人々と関わるビジネスシーンでは、多かれ少なかれ誰もがストレスを感じるものです。特に「内向的」と呼ばれる方は、傾聴や共感など周囲への気配りに長けている一方で、他人の何気ない一言に心を揺さぶられ、エネルギーを消耗しやすい傾向があります。だからこそ、自分の性格を理解したうえで、適切にセルフコントロールし、落ち着いて課題に向き合いながら成長へとつなげることが大切です。
内気な自分とうまく共存するための、3つのセルフマネジメント術
1.セルフケア~ストレスや疲労を把握し、適切に対処する
セルフケアとは、心身のストレスを和らげるために、自分自身が日常生活の中で行うケアのことです。内向的な方は、周囲との調和を重視するあまり、自分のストレスサインに気づかず、無理をしてしまう傾向があります。まずは、自分がどんな場面で疲れやすいのか、どのようなことにストレスを感じやすいのか、そして疲れやストレスが蓄積するとどのような変化が現れるのかを把握することが大切です。
一方で、ストレスを避け続けていては、仕事の質やスキルが高まらず、成果や評価にもつながりません。適度なストレスは、心身を活性化させ、成長のきっかけにもなり得るものです。また、ある程度のストレスは、壁を乗り越えた経験や、気持ちの切り替えで、十分に解消・軽減できます。ストレスを恐れて殻に閉じこもるのではなく、適度に向き合いながら対処することで、前向きな挑戦につなげていきましょう。
2.メンタルタフネス~心をコントロールしコンディションを整える
メンタルタフネスは、アスリートのパフォーマンスをどのように高めるかということから着目されるようになった理論です。プロフェッショナルは本番で確実に結果を出すために、身体だけでなく、心のコントロールについても並々ならぬ努力をしています。このノウハウを私たちのビジネス活動にも応用できれば、活躍の幅が広がります。
「内気」といわれる方は真面目であることが多く、深い内省が得意な一方、後悔や罪悪感で自分を傷つけてしまいがちです。客観的に自分の心理状態や習慣を見直し、学びや改善につなげることで、意識的にコンディションを整えられるようにしましょう。
3.レジリエンス~困難から立ち上がり、内気な自分に自信をつける
レジリエンスとは、「困難をしなやかに乗り越え回復する力」とされています。レジリエンス力とは、悩まない力、落ち込まない力ではありません。落ち込みや気持ちの沈み込みがあったときに、立ち上がることを可能にする力です。レジリエンス力の獲得には、気持ちの切り替え方や、確固たる心の支えを持つための方法について理解することが重要です。
大勢の人前で上手く話せない、遠慮してしまうなど、内気な性格の「弱点」にばかり目を向け、思い詰めていませんか。「内気」という個性を活かせる場所は無限にあることを認識し、小さな成功を積み重ねることで、自信を作っていきましょう。
内気な人のためのストレスマネジメント研修~自分と向き合い、壁を乗り越えるセルフコントロール術
本研修は、上の3つのストレスマネジメントを習得し、心身を守りつつ困難な場面を乗り越えられるようになることを目的としています。
組織で働く人や働き方が多様化する今、主導権を握り牽引するスキルだけでなく、双方向性を重んじ、調和・伴走するスキルにも焦点が当たるようになっています。長い社会人生活のなかで困難に押しつぶされそうになったとき、本研修が前向きに乗り越えるための一助になれば幸いです。
よくあるお悩み・ニーズ
- 深く考え込んでしまい、落ち込むとなかなか立ち直れないことがある
- 潜在能力はあるのに控えめすぎるメンバーに、自信をつけさせたい
- 「ここぞ」という踏ん張り時でも、気持ちで負けない自分になりたい
受講者の声
- 一見ネガティブと捉えられることでも、考え方を変え、ポジティブ思考で業務に取り組みたい
- 今日学んだことは、苦手な業務全般に対する心構えに充てていきたい
セットでおすすめの研修・サービス
【ラインナップ】内気な人のための研修シリーズ
内向型の強みを活かすには、自身のことをよく理解し、苦手なことをカバーできるよう努めることが重要です。本シリーズでは、内気な人の弱点を強みと捉え、活躍するためのポイントをお伝えいたします。
内気な人のリーダーシップ研修~内向的特性を活かし、チームを統率する
今、求められるリーダー像に変化が生まれています。本研修では、自身を「内気」だと考えている人がリーダーとして活躍しうることを知り、その潜在力の活かし方を習得することを目指します。
内気な人の主体性発揮研修~4つの視点の転換で活躍する
若手の主体性のなさは多くの組織の課題です。本研修では、失敗を恐れ積極的行動をためらう状況を、慎重さ・熟考する力・責任感の強さと努力という4つの視点で変えていきます。