2018年3月19日
厚生労働省が実施した「職場のパワーハラスメントに関する実態調査」によると、パワーハラスメントの予防・解決のための取組を実施している企業・団体の比率が5割を超えたことが明らかになった。
企業を対象にパワーハラスメントの予防・解決のための取組について聞くと、「実施している」と回答した企業は52.2%と半数を超えた。「特に取組を考えていない」は25.3%だった。
2012年度調査と比較すると、どの従業員規模でも「実施している」の比率が高くなっている。
一方、従業員にパワーハラスメントの予防・解決のための取組について聞いたところ、勤務先が「積極的に取り組んでいる」または「取り組んでいる」と回答した者を合わせた比率は25.7%、「ほとんど取り組んでいない」または「全く取り組んでいない」と回答した者を合わせた比率は 51.5%と、半数以上は勤務先がパワーハラスメントの予防・解決の取り組みを行っていないと回答した。
2012年度調査と比較すると、どの従業員規模でも「ほとんど取り組んでいない」と「全く取り組んでいない」を合わせた比率が低くなっている。
パワーハラスメントの予防に向けて実施している取組は「相談窓口を設置した」が82.9%で最も高く、次いで「管理職を対象にパワーハラスメントについての講演や研修会を実施した」(63.4%)、「就業規則などの社内規定に盛り込んだ」(61.1%)となっている。
また、パワーハラスメントの予防に効果を実感できた取組は、「管理職を対象にパワーハラスメントについての講演や研修会を実施した」が74.2%で最も高く、「一般社員等を対象にパワーハラスメントについての講演や研修会を実施した」(69.6%)、「相談窓口を設置した」(60.6%)が続いている。
パワーハラスメントを受けたと感じたことがある人は、2012年度調査では25.3%、2016年度調査では32.5%と上昇した。
企業が従業員向けに開設している相談窓口で、従業員から相談の多い上位2テーマを聞くと、パワーハラスメントが32.4%と最も多く、メンタルヘルス(28.1%)、セクシュアルハラスメント(14.5%)を上回った。
従業員調査は、2016年7月26~27日、20~64歳の全国の企業・団体に勤務する人(公務員、自営業、経営者、役員は除く)を対象に実施し、1万人のサンプルを得た。
企業調査は、2016年7月25日~10月24日全国の従業員30人以上の企業・団体を対象に郵送で実施し、4587件の回答を得た。
配信元:日本人材ニュース
■関連記事一覧
更新
【人事評価制度への不満3】評価面談が苦手はただの言い訳。イケてない上司を脱却するマインドセットと準備
上司が評価面談から逃げようとしている様子は残念ながら部下にも伝わり、「自分は正当に見てもらえていない」「こんな人に評価されたくない」「こんな人を昇格させている組織に長く居てはいけない」とエンゲージメントを下げる要因になり得ます。
更新
【人事評価制度への不満2】通常業務ができないくらい面倒!真面目になんてやってられない
評価記録は何を使ってまわしていけばいいの?表計算ソフト、クラウド型評価システム、日報等のコメントフィードバックツール...それぞれを用いた場合のメリット・デメリットを解説します。
更新
「やる気が出ない」とはもう言わせない~部下のモチベーションを高める目標管理術
数値化した目標を部下が自分で立てられるように導きます。明日から使える目標管理スキルが身につきます。
更新
評価のブレを防ぎ信頼を築く!期末に押さえるべき人事評価6つのポイント
期末評価で陥りがちな心理的エラーを避け、公正で納得感のある評価を行うための6つのポイントと、評価の質を高める実践的な方法を解説します。
更新
評価の不満を解消する3つの解決策~人事評価制度の本当の役割は「人材育成」
人事評価に対する上司・部下からの不満には、主に3つの原因があります。これらを解消し、納得感のある公正な評価の仕方を学ぶ「評価者研修~公正な評価のポイントを学び、納得感のある評価を行う」を紹介します。
更新
360度評価
350度評価とは、アメリカにおいて能力開発のツールとして開発された考え方です。
更新
無理して働く疾病就業「プレゼンティーイズム」とは?〜疲弊する現場のケアで休職連鎖を防ぐ
職場内で相次ぐメンタルヘルス不調者の発症を防ぎ、人員不足や職場の士気低下を起こさないための人員管理術、職場環境の改善施策について解説していきます。
更新
KPIはノルマじゃない~KSFと組織目標から逆算する、KPI設計法
KPIとはあくまで「指標」であり、目標ではありません。本コラムでは、KPIの設定方法と、有効にするための改善サイクルの回し方を解説します。組織目標と連動したKPIを決め、必要に応じて見直しながら運用することが大切です。
更新
人材評価を語る
インソースでは「人材評価」について、適正な人事評価によって社員・職員の能力・資質を向上させることを目的にしている、と基本的に考えています。その「人材評価」の効果、特徴、内容等について、弊社代表・舟橋がインタビュー形式で語るページです。
■関連研修シリーズ
■関連商品・サービス一覧
更新
(半日研修)コンピテンシー基礎研修~成果につながる行動特性の理解と実践
更新
実践!評価者研修~目標設定・面談編(半日間)
更新
働く高齢者のための安全と健康管理
更新
喫煙防止講座~今吸っていないあなたにも
更新
メンタルヘルス(セルフケア)研修~自身のストレスへの対処法を学ぶ(冊子教材・テスト付き)
更新
レジリエンス研修~しなやかにストレスと向き合い、回復力を身につける(冊子教材・テスト付き)
更新
アクティブモチベーション講座~ポジティブな考え方で意欲をセルフコントロールする(スライド付き)
更新
評価者研修~下位評価の伝え方(半日間)
更新
コンピテンシー基礎研修~成果につながる行動特性の理解と実践(半日間)
下記情報を無料でGET!!
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ

登録は左記QRコードから!
※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。
配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。
人事のお役立ちニュース