組織力を最大化する現代のリーダーに求められるスキルとは~主体的な部下を育て、競争力を強化する
管理職やリーダーの方々は、部下やチームのパフォーマンスを最大限に引き出すために日々奮闘されていることと存じます。部下のやる気を引き出す方法に悩んだり、タスクを一人で抱え込みがちになったり、リーダーとしての役割に自信を持てなかったりといったお悩みはございませんでしょうか。
本コラムでは、こうした課題を解決し、組織全体の力を高めるための具体的な行動指針を、「リーダーシップ」「コーチング」「仕事の任せ方」の3つの視点からご紹介します。チームとして成果を上げるためにリーダーが存在し、部下にどのように仕事を分配していくかを考えるのがリーダーの仕事だということをご紹介していきます。
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現代に求められるリーダーシップの実践
リーダーシップは、特定の優秀な人物だけが持つものではなく、「役割」として誰もが担う可能性を秘めていると考えることができます。今の時代に求められるリーダーは、部下を牽引・統率するだけでなく、個々の成長を促進し、チームで成果を上げる「サーバント・リーダーシップ」の考え方が重要です。
リーダーとして実践すべきこと
- リーダーの役割を再定義する: リーダーシップは「役割」であることを認識し、型通りのリーダー像に縛られる必要はありません。自分らしいリーダーシップのあり方を探求しましょう。
- チームのミッションを明確に伝える: チームの目標や存在意義を自分自身が深く理解し、それを部下の視点で簡潔に、そして個人にも伝えることを徹底しましょう。
- 育成と支援にメリハリをつける: 組織は「2:6:2」の法則で構成されると言われています。一部の優秀なメンバーだけでなく、中間層や成長段階のメンバーにも目を向け、育成と支援のバランスを意識した関与が重要です。
【公開講座】リーダーシップ研修~サーバント・リーダーシップで部下の成長を促進する
組織の中で一定のキャリアを重ねると、必ずリーダーとしての役回りを果たさなければならない時がやってきます。
本研修でリーダーについて考えを深めることで、「リーダー像はひとつではない、意外と自分でもリーダー役を果たせるのではないか」という自信につなげていただきます。
部下の主体性を引き出すコーチングスキル
コーチングは、基本的な知識や技能を教え込むティーチングとは異なり、部下それぞれが持つ能力、やる気、強みを「引き出す」ことを目的としています。部下のやる気を最大限に引き出すためには、「傾聴」「質問」「承認」の3つの基本スキルを習得することが不可欠です。
コーチングの具体的なステップ(GROWモデルの活用)
コーチングの基本的なプロセスとして、「GROWモデル」を活用することで、部下の目標達成を効果的に支援できます。
- GOAL(目標の明確化): 部下自身に、何を達成したいのか、どのような状態になりたいのかを具体的に考えてもらい、目標を明確にします。
- REALITY(現状把握): 目標達成に向けての現在の状況、課題、直面している障害などを客観的に把握させます。
- RESOURCE(資源の発見): 目標達成のために利用できる部下自身の強み、経験、スキル、周囲のサポートなど、潜在的な資源や可能性を見つけ出します。
- OPTIONS(選択肢の創造): 目標達成に向けた様々な行動案や解決策を自由に発想させ、多くの選択肢を生み出します。
- WILL(意志の確認、計画の策定): 創造された選択肢の中から、部下自身が最も実行したい、または効果的だと考える行動を決定し、具体的な計画に落とし込みます。
このモデルを実践する上で、常に部下に対する「プラス思考」を持ち、彼らの長所や成長を見つける姿勢を心がけましょう。
【公開講座】コーチング研修~部下の主体性を引き出すスキルを習得する
ティーチングの目的が、基本的な知識や技能を教え込むこととするのであれば、コーチングの目的は、それぞれが持っている能力ややる気、強みを引き出すことです。
本研修では、部下のやる気を引き出すのに欠かせない「傾聴」「質問」「承認」の3つのスキルを身につけることに力点を置いています。座学で学んだ後、ケースごとのロールプレイングを行い、コーチングスキルの定着を図ります。
部下を成長させる仕事の任せ方
「自分でやった方が早い」という考えは、部下の成長機会を奪い、組織全体の生産性を低下させる可能性があります。仕事を戦略的に任せることは、部下の育成だけでなく、業務効率の向上やリスク管理、そして次世代への知識継承にも繋がります。
効果的な仕事の任せ方実践ガイド
- 「自分でやった方が早い」の意識を改革する:仕事を任せることは、一時的に時間がかかっても、長期的には組織の効率化や部下の成長という大きなメリットをもたらす「投資」であると捉えましょう。
- 任せる仕事を見極める:自身の業務を効率化するためには、まず日々の仕事の棚卸しを行い、「自分が行うべき仕事」と「部下に任せられる仕事」に明確に分類することが重要です。この際、パレートの法則を意識し、自分の仕事の大半が実は任せられる可能性を考慮に入れ、「選択と集中」の視点から業務を選定しましょう。
- 誰に任せるかを見極める:効果的に業務を委任するには、まず部下を「個人」として深く理解することが不可欠です。無意識の思い込みを避け、対話を通じて部下それぞれのスキル、意欲、そしてキャリア形成の意向を把握しましょう。スキル管理表や意欲とスキルによるタイプ分類も、この理解を深める上で非常に有効です。
- 誰に任せるかを見極める:部下へ仕事を任せる際は、まず「Iメッセージ」を活用し、「あなたにこの仕事を任せることで、私は〇〇と期待している」のように具体的な期待を明確に伝えましょう。次に、仕事全体の流れを大まかに示し、具体的な行動指示と到達すべきゴールを共有することで、部下は安心して業務に取り組めます。
【公開講座】仕事の任せ方研修~自分でやった方が早いを克服し、部下の成長を促す
部下や後輩がいる人にとって、「どの業務」を「誰に任せるか」を考えることは、組織で働くうえで逃れることはできません。組織の視点で考えると、誰か特定の人でなければできない仕事が多いことは、組織にとってもリスクのあることです。
本研修では、効果的に仕事を任せるために事前準備の必要性とその具体的な手順について学んでいただきます。
組織力を最大化する現代のリーダーに求められる体系スキル
ご紹介した「リーダーシップ」「コーチング」「仕事の任せ方」は、それぞれが独立したスキルであるだけでなく、相互に連携し、組織のパフォーマンスを最大化するために不可欠な要素です。リーダーシップ研修で自身の役割と部下への向き合い方を学び、コーチング研修で部下の主体性を引き出す具体的な対話術を習得し、そして仕事の任せ方研修で業務効率と部下の成長を両立させる方法を身につける。
これらの研修を組み合わせることで、管理職やリーダーは、部下育成における多角的な視点と実践的なスキルを体系的に習得することができます。結果として、部下の自律的な成長が促され、組織全体の生産性向上と競争力強化に繋がるでしょう。
部下に任せて成長させるマネジメントプラン~やみくもに任せず、戦略的に部下を支援する
このように、「リーダーシップ」「コーチング」「仕事の任せ方」という3つの視点から、段階的かつ実践的にスキルを高めていくことが可能です。そして、これらを一貫して体系的に学べるのが、インソースの公開講座セットプラン 「部下に任せて成長させるマネジメントプラン~やみくもに任せず、戦略的に部下を支援する」 です。
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