部下が成果を出すためのチーム作りとは?負の感情をコントロールし、心理的安全性の高い職場に必要な3要素
チームを率いる管理職にとって、部下一人ひとりの成長を促し、組織全体のパフォーマンスを最大化することは重要なミッションです。しかし、変化の激しい現代において、部下の育成は容易ではありません。時には、「怒り」や「不安」などの負の感情に悩まされ、チームとして進むべき方向性を見失って迷走してしまうことも少なくありません。
本コラムでは、こういった負の感情を上手くコントロールし、メンバーが安心して働ける職場づくりのポイントとして、「怒りのマネジメント」「レジリエンス」「心理的安全性」の3つの観点でご紹介いたします。
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チームを蝕む「怒り」の感情:なぜ、怒りの感情コントロールが必要なのか
近年、職場のハラスメントに対する意識は高まりを見せています。その中で、部下への指導において、ご自身の「怒りの感情」とどう向き合うべきか、悩まれている方もいらっしゃるでしょう。怒りの感情に任せた指導は、部下を委縮させ、主体性を失わせるだけでなく、最悪の場合、ハラスメントとして認識されてしまうリスクも伴います。
部下指導は、単に業務を指示することではありません。部下の成長を願い、適切なフィードバックを与えることで、その能力を引き出すことです。そのためには、まずご自身の感情をコントロールし、冷静かつ建設的なコミュニケーションを心がける必要があります。怒りという感情は、人間にとって自然なものであり、決して悪いものではありません。問題なのは、その怒りをどのように表現し、コントロールするかです。怒りの感情と上手に付き合い、冷静かつ効果的な部下指導を行うための具体的な方法として、以下3点が挙げられます。
- 怒りの感情を客観視する「ABC理論」
- 怒りを感じた時の「6秒ルール」
- 「YOU(ユー)メッセージ」ではなく、「I(アイ)メッセージ」で建設的に伝える
インソースでは、上記の方法に対して、具体的にどのように行うかをワークを交えながら実践的に学ぶ研修をご用意しております。
【公開講座】怒りのマネジメント研修~怒りの感情をコントロールし、部下指導を行う
部下の行動に対し、イライラしてしまうことは誰しもあることです。大切なのは、イライラした時に怒りの感情をそのままぶつけず上手に部下を叱り、成長を促すことです。
自分がどんな時に怒りの感情を抱きやすいのか、普段の自分の行動を振り返って考えます。また、つい上司として怒りたくなるような場面を想定したケーススタディを通じて、具体的な指導方法を考えていただきます。
管理職が怒りの感情を適切に管理できるようになると、部下は安心して意見を述べられるようになり、この後ご紹介する「心理的安全性」の土台が築かれます。
困難を乗り越える「レジリエンス」の力:なぜ、折れない心を育むのか
変化の激しい時代を乗り越えていくためには、旧態依然を脱し、新しいことにチャレンジしていくことが必要です。
チャレンジが増えれば、ミスや失敗も起こりやすくなるのは当たり前で、自身も部下も「困難を乗り越える力」、つまり、「レジリエンスの力」が重要になってきます。
管理職が自身のレジリエンスを高めることで、予期せぬ事態にも冷静に対応し、チームを正しい方向に導くことができます。さらに、部下のレジリエンスを高めることは、メンバーが失敗を恐れずに挑戦し、たとえ失敗してもそこから学び、次へと活かす力を養うことに繋がります。
以下に、管理職個人とチームの2つの観点からレジリエンスを高めるためのポイントをご紹介します。
個人のレジリエンスを高めるポイント
- 捉え方を変え、気持ちを切り替える~感情コントロール
- 自信を持ち、強みを活かす~自尊感情
- 自分の成長を感じ、成長チャンスを増やす~自己効力感
チームのレジリエンスを高めるポイント
- 部下の成功を褒め、自尊感情を高める
- 「安心して自然体でいられる職場」づくり
インソースでは、これらのポイントを網羅した管理職向けのレジリエンスを高めるための研修をご用意しております。
【公開講座】リーダーのためのレジリエンス研修~自分・部下・チームのレジリエンスを高める
リーダーには多忙やプレッシャーによるストレス、多様化する部下への対応、困難な調整業務など乗り越えるべき壁が多いです。
本研修では、リーダーの方を対象にレジリエンスを高める方法を習得していただきます。自分・部下・チームの3方向からレジリエンスを高めるためのポイントをワークを通じて学びます。
怒りの感情をコントロールし、心理的安全性が確保された環境でこそ、部下は安心して失敗を経験し、レジリエンスを育むことができるのです。
職場内の「不安」を払拭する「心理的安全性」:なぜ、本音で話せる場を作るのか
突然ですが、現在率いているチームは、安心して意見を言い合える環境でしょうか。チームメンバーが「こんなことを言ったら、評価が下がるのではないか」「馬鹿にされるのではないか」といった不安を感じることなく、自由に発言できる状態。それが「心理的安全性」が確保されている状態です。
心理的安全性の高いチームでは、メンバーは積極的に意見を出し合い、失敗を恐れずに挑戦することができます。これにより、新たなアイデアが生まれやすくなり、問題解決能力も向上します。では、どのようにすれば心理的安全性を高めることができるのでしょうか。具体的な行動として、以下の4つが挙げられます。
- 管理職が自分の行動を変え、心理的安全性を高める
- 言いたいことを伝えるアサーティブコミュニケーション
- 本音で話せる環境を作る1対1面談
- 心理的安全性を高めるための仕組み・文化を作る
インソースでは、上記の行動を軸に心理的安全性を向上させるための研修を開発しております。
【公開講座】部下とのコミュニケーション実践研修~心理的安全性の高い職場を作る
心理的安全性が担保された職場では、一人ひとりが主体的に行動し、成果を上げることができます。しかし実際には、メンバーがミスをすることを恐れ本音を言えず、悩みやストレスを抱えているというお悩みを多く伺います。
本研修では、部下とのコミュニケーションの仕方を工夫することで、どのように心理的安全性を高めていくのか習得します。言いたいことを伝えるためのアサーティブコミュニケーション、本音で話せる環境を作るための1対1面談の活用方法を実際によくあるケースをもとに実践的に学びます。
これらの実践を通じて、チームメンバーは「自分はここにいても良い存在だ」「自分の意見は尊重される」と感じ、主体的に行動し、互いに協力し合うようになります。
成長し続けるチームを育むために
怒りの感情を適切に管理できるようになると、部下は安心して本音を話せるようになり、チームの心理的安全性が高まります。心理的安全性が高まれば、部下は失敗を恐れずに挑戦し、たとえ困難に直面してもそれを乗り越えるレジリエンス力で壁を乗り越えられるようになります。
そして、レジリエンスが強化されたチームは、さらに積極的に意見交換を行い、心理的安全性を高めるという好循環が生まれます。このように、3つの要素はチームの成長を加速させるための不可欠な歯車となるのです。
リーダー向け心理的安全性向上プラン~メンバーの主体的な行動を引き出す
近年「心理的安全性」というキーワードに注目が集まっていますが、言葉が独り歩きしてしまい、実際にどうすればよいのかわからないという現場のお悩みをおうかがいします。
本プランでは、組織の心理的安全性を高めるためにリーダーがとるべき具体的な行動を学ぶことができます。風通しのよいフラットな組織を実現したい方におすすめです。
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