「何気ない判断」がリスクに変わる前に。今こそ必要なコンプライアンス力
ハラスメント、情報漏洩、炎上リスク、優越的地位の乱用など、コンプライアンスに関するニュースは、毎日のように報じられています。
多くの組織がその重要性を認識し、マニュアル作成や規程整備を進めています。しかし、マニュアルや規程はあっても、それが実際の行動に根づき、組織全体の「当たり前」になっていなければ、意味がありません。管理職は、マニュアルや規程が組織の当たり前になっているかを常に問い直し続ける必要があります。
コンプライアンス問題の怖さは、一見、何も起きていないように見えること
コンプライアンス問題の本質的な怖さは、問題の常態化などにより、日常の業務の中では「一見、何も起きていないように見える」ことにあります。しかし、ひとたび問題が表面化すれば、その影響は組織の外へと広がり、以下のような数字には見えにくい深刻なダメージをもたらします。
- 顧客や取引先からの信頼低下
- 採用活動やブランドへの悪影響
- 社員の誇りとモチベーションの喪失
「小さなほころび」が、組織の根幹を揺るがす。それがコンプライアンス問題の厄介なところです。
「グレーゾーン」の判断軸を管理職がもつことで、コンプライアンス違反を回避できる
コンプライアンス違反の多くは、明確な違反行為というよりも、「判断に迷うグレーな行動」から始まります。「これくらいは問題ないだろう」「上司も見て見ぬふりだった」「みんなやっているし」、その一つひとつが、後に組織の信用を大きく揺るがす火種となり得るのです。
特に、管理職は方針と現場の狭間に立ち判断を委ねられる立場にあります。だからこそ、どこが「越えてはいけない一線」なのかを自ら見極め、部下や組織を正しい方向へ導く力が求められています。
(半日研修)(管理職向け)コンプライアンス研修~組織における不祥事防止
研修では、まずコンプライアンスの本質やリスクの影響範囲を正しく捉えます。そのうえで得た知識を、自分自身や自職場の状況に置き換えながら、管理職として何に取り組むべきかを見定め、実行への道筋を描いていきます。
日々の小さな行動の積み重ねが、信頼にも不信にもつながっていく。その重みを受け止め「自分ごと」として一歩を踏み出せる管理職の存在こそが、組織の強さを育む土台となるのです。
受講者の声
- コンプライアンスが単なる法令遵守ではなく、社会の期待・要求基盤となっていることがわかりました。世間の常識と組織の常識のずれもあり、自分の意識も変えていかなければならないと思いました。
- 現代のSNS社会に適応した、社内ルールの見直し及び徹底に取り組む必要性を強く感じました。仕組みづくりと、個々人への働きかけの両輪に活かします。
- コンプライアンスの怖さと大切さを社内に発信し、社内の体制をスタンダードな状態に持っていきたいと思います。
セットでおすすめの研修・サービス
不正リスクアセスメント付き ワークショップ
不正リスクアセスメントにワークショップを組み合わせ、自組織のリスクの洗い出しから対策までを一気通貫で取り行うことを目的としています。
米国犯罪学者の研究では、人が不正に至る仕組みを「機会」「動機」「正当化」の3要素に分類しており、当社はこの3要素に着目した独自のアセスメントを開発しました。
不正・不祥事防止動画教材セレクション
不正・不祥事防止動画教材セレクションでは不正・不祥事防止のための動画教材を9つご紹介いたします。 ぜひご覧ください。
コンプライアンス研修
コンプライアンスの概念は、従来の「法令遵守」から大きく変化しています。
かつては組織が法律や規則に従うことを中心に据えていましたが、現在はそれに加え、企業独自のポリシーや行動規範も重要視されています。
コンプライアンスの範囲の拡大は、組織にとってのリスク拡大を意味し、一度の不祥事が社会的信用に致命的なダメージを与える可能性もあります。コンプライアンスを組織に根付かせリスクを管理することは、組織価値の保護と持続可能なビジネスの成長に不可欠なのです。