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部下のホウ・レン・ソウに悩んでいませんか?~職場でできる「ちょっとしたルール」でロジカルシンキングを鍛える

部下や後輩からホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)を受けるとき、こんな不満を持ったことはありませんか。

  • 報告がなかなか結論に至らず、無駄に時間を取られる
  • 連絡の中に、重要な事実と、当人の憶測がまざっている
  • 話が長いわりに、何を相談したいのかわからない人が多い

なぜ、このようなホウ・レン・ソウをしてしまうのでしょうか。そこには、論理的に考え、情報を整理して伝えるスキル、ロジカルシンキングが大きくかかわっています。本記事では、ホウ・レン・ソウを改善するための思考法と、それを育てる職場でのコミュニケーション術をご紹介します。

ホウ・レン・ソウを改善する3つの「思考の型」

要領を得ないホウ・レン・ソウをしてくる部下・後輩に対して、「もっと簡潔に」「結論から話そう」と指導するだけでは、なかなか改善されません。そもそも考えを整理する型、フレームワークを知らないからです。代表的なフレームワークを3つご紹介します。

結論ファースト

まず結論を伝え、そのあとに理由や詳細を補足する話法です。

  • 悪い例:「先週からA社の担当者とやり取りをしているのですが、資料に不備があって......」
  • 良い例:「結論として、A社への資料は再提出が必要です。その理由は......」

MECE(モレなくダブりなく)

情報を整理するときに、抜けや重複がないように分類する方法です。たとえば、営業の成果が伸び悩む原因を考える場合、「商品力」「営業スキル」「顧客数」「価格競争」と要素を切り分けて考えると、抜け漏れのない議論ができます。

【図】ロジカルシンキング関連動画1

ロジックツリー

課題などを、樹形図のように分解する思考法です。たとえば、「会議が長引く」という課題を、「参加者が多い」「議題が多い」「論点が整理されていない」などに分解することで、解決策を見つけやすくなります。

【図】ロジカルシンキング関連動画2

これらを学ぶことで、ホウ・レン・ソウの質は格段に改善されます。

ゲーム感覚の「ちょっとしたルール」で、自然にトレーニング

フレームワークを学ぶには、知っているだけではなく実践する機会が不可欠です。ただ、部下・後輩が自らそれらを実践する意識を持つことはなかなか難しいものです。以下のような職場のコミュニケーションのひと工夫で、フレームワークを自然に実践し、身につけさせることができます。

  • 「結論はなに?」とあえて尋ねる
    結論から答える練習をすることで、結論→理由→補足 の順で話す習慣が身につきます。
  • 「事実」「自分の考え」「依頼内容」に分けてメモを整理させる
    報告する前に事前にメモで整理するだけで、話の筋が通りやすくなります。
  • 「3点以内で伝える」ルールを導入する
    だらだらと話が続くのを防ぐために、「要点は3つ以内で」と意識させると、整理する力が鍛えられます。

こういった「ちょっとしたルール」を、ゲーム感覚で設けて守ってもらうことが、そのまま、ロジカルシンキングのトレーニングになります。

最初の底上げは、eラーニング動画教材で一斉に

とはいえ、個別指導だけで全員を底上げするのは大変です。特にOJTを担当する人たちが、莫大な時間と労力をかけることになってしまいます。そこで、ひとつの選択肢として考えたいのが、まずはeラーニング動画教材で、全員に一度に「思考の型」をインストールすることです。

動画であれば、次のようなメリットがあります。

  • 研修ほどの準備負担がない
  • 多数の社員が一斉に学べる
  • 自分のペースで繰り返し視聴できる

動画で基礎を学ばせ、その後に、集合研修やOJTで応用する流れが、非常に効果的です。

以下にご紹介するのは「思考の型」をインストールし、ホウ・レン・ソウの基本を確認するのにおすすめの動画です。

ロジカルシンキング講座

整理されたスライドを使って、ロジカルシンキングの基本から応用までを、講師が解説します。20分というコンパクトな時間で、ひととおりの考え方をつかむことができます。

全体像をつかんで筋道だてて論じるための要素を分類するMECE、主張と根拠を整理してそのつながりを検証するロジックツリー、結論を導き出す演繹法と帰納法を事例を交えながら解説します。

>動画教材の詳細はこちら

短時間で学ぶロジカルシンキング

ぴったり10分で、ロジカルシンキングの全体像と、押さえておくべきポイントを把握できます。厳選されたスライドを、当社のアニメキャラクターが解説していきます。

ピラミッド・ストラクチャーやMECE、比較分析、原因と結果の把握など、実践的な思考ツールを具体例とともに解説します。パレートの法則や特性要因図などの応用的な手法も紹介し、より高度な問題解決や意思決定にも対応できる思考力を培います。

>動画教材の詳細はこちら

(新入社員・新社会人向け)ロジカルシンキング講座~情報を整理し、結論を導く

新人の皆さんに、情報整理スキル・伝えるスキルを身につけてもらうのに最適の動画です。講師がスライドを用いて、30分で解説します。

社会人として自立的な仕事に移行するための意識をはじめ、全体像を捉えるMECEやロジックツリーの考え方、「だから」「どうして」という視点で根拠と結論を結びつける方法、わかりやすく意見を述べる際に有効な演繹法・帰納法などについて解説します。

>動画教材の詳細はこちら

改めて確認したい「ホウ・レン・ソウ」講座

ビジネスパーソンに求められるホウ・レン・ソウの目的や意義を確認したうえで、それぞれのポイントやワンランク上の伝え方を学ぶ動画です。講師がスライドを用いて、30分強で解説します。

報告・連絡・相談の違いといった基本的な内容をはじめ、上司・先輩に受け入れてもらうためのコツ、タイミングに関するマナー、相手が話しやすさを感じる質問の仕方など、実践的なテクニックを多数お伝えいたします。

>動画教材の詳細はこちら

(中堅社員向け)ホウ・レン・ソウ強化講座

中堅層を対象に、相手(=上司または後輩)の立場に立った、組織にとって価値のあるホウ・レン・ソウの仕方を解説します。整理されたスライドの内容を、ナレーションで解説する形式です。約40分です。

中堅社員には「上と下のパイプライン」という役割が求められていることをご理解いただきます。そのうえで、上司の判断軸をもとにした有益なホウ・レン・ソウの手法や、日々のホウ・レン・ソウを通じて後輩を育成するテクニックなどをお伝えします。

>動画教材の詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキングとは、「論理」(ロジックス、logics)をもとにした一貫して筋が通っていて矛盾がないという考え方のことで、論理思考や論理的思考とも訳されます。

インソースでは、ロジカルシンキングの「研修」も充実しています。動画と組み合わせることで学習効果は相乗的に高まります。

>ロジカルシンキング研修まとめはこちら

教材の簡易カスタマイズ~動画百貨店のイージーオーダー

既存の動画内容に、自組織オリジナルの内容を追加することも可能です。

「自組織に独自の制度があり、その趣旨や内容を周知したい」「当事者の方や周囲の方に、組織からのメッセージを伝えたい」などのご要望がございましたら、ここまででご紹介した動画のいずれでも対応可能ですので、お問合せください。

>イージーオーダーの詳細はこちら

定額制eラーニング視聴サービス~Leaf Lightning STUDIO

多機能・マルチデバイスLMS「Leaf Lightning」に、インソースが提供する厳選eラーニング教材を格納した状態で提供するサービスです。

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