インソース マーケティング&デザイン室

「考える責任」を誰かに委ねるのは間違い?主体性を引き出し「他人頼み」から脱却するヒント

あなたの職場にも、「言われたことはやるが、それ以上は動かない」若手社員はいませんか。彼らが指示を待ってしまうのは、決して怠けているからではありません。その行動の背景には、仕事が何のために必要なのかという目的が見えていないために、「思い出す努力」や「考える責任」を無意識のうちに誰かに委ねてしまうという「他人頼み」の姿勢があるのかもしれません。

そんな他人頼みの意識を「自分事」へと変え、主体的に動く社員を育てるためのヒントを、主体性人を動かすコミュニケーション問題解決のコミュニケーションという3つのテーマからお伝えします。

本コラムで、受け身の姿勢から脱却し、複雑な問題の本質を見極める力を身につけ、周囲を巻き込みながら円滑に仕事を進めるための具体的な道筋を見つけていただければ幸いです。

インソースの公開講座セットプラン
巻き込み力向上プラン~受け身の殻を破り主体的に動けるリーダーを目指す」はこちら

自ら考え行動する若手社員になるために

入社数年が経ち、一通りの業務をこなせるようになった若手社員には、さらなる成長のために「仕事の主体者」としての役割を受け入れ、自ら課題に気づき行動していく姿勢が求められます。受け身の姿勢から脱却し、組織の中核人材としてステップアップするためには、以下の点に意識して取り組むことが大切です。

仕事の目的意識を持つ

まず、自身の仕事における「期待される成果とそれを実現するための過程」を理解し、行動に移すことが重要です。また、仕事の優先順位を的確に判断し、それに従って行動するスキルを身につける必要があります。日々の業務において、目的を常に意識し、単なる「手段」や「目標」で終わらせず、「何のために」その業務を行うのかを深く考えるようにしましょう。この目的意識こそが、主体性を発揮するスタート地点となります。

仮説思考の活用

次に、仮説思考の活用が挙げられます。主体的に行動するためには、「先を読む」力が不可欠です。仮説を持って業務にあたり、その仮説を基にPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回し続けることで、日々の業務の質と自身の成長を加速できます。仮説は「ゼロ」から構築する姿勢が基本となります。

「判断基準」を明確に持つ

さらに、「判断基準」を明確に持つことが主体的行動を促します。ビジネスの基本となるQCDRSR(品質、コスト、納期、リスク、安全性)や、「重要度×緊急度」といった枠組みを用いて、仕事の優先順位を判断し、的確な意思決定を行う練習をすると良いでしょう。

組織全体を巻き込む力を養う

そして、組織全体を巻き込む力も重要な要素です。身近な業務の改善点を見つけ、その原因を深く考え、解決策を実行に移す努力をすること。周囲から協力を得るためには、上司や同僚、後輩を巻き込む力や、周囲を納得させるための目標設定が不可欠となります。

【公開講座】若手社員研修~主体性の発揮

入社数年が経過し、一通りの業務はこなせるようになったものの、「言われたことしかしない」「主体的に動けない」といった課題をお持ちの若手社員の皆さまに向けた研修です。

仕事の目的や背景を考え、能動的に課題を発見し行動する力を養います。組織の中核人材となるための第一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。

>公開講座の詳細はこちら

キーパーソンを動かすコミュニケーションの秘訣

ビジネスにおけるコミュニケーションは、自分が望ましいと思う方向に相手を導き、動かしてもらうための手段です。中堅層、リーダー層、管理職層として、チームメンバーへの業務指示や他部署、関連協力会社との交渉・調整が増える中で、相手を動かすためのコミュニケーションスキルを向上させることは不可欠です。

相手を動かすためには、以下の4つのセオリーを習得することをオススメします。

  1. ゴールの明確化:コミュニケーションを通じて自分が何を実現したいのかをはっきりさせることが重要です。目標への思いの強さが突破力となり、ゴールが共有できれば「折衝」は「協業」へと変化します。
  2. 洞察力:相手の関心事を知り、相手が自分の話に耳を傾けるポイントを探ることも大事なことです。人は聞きたいことしか受け入れないため、相手の関心事を起点に話を展開し、相手が慣れている「型」を使うと良いでしょう。
  3. 先手必勝:コミュニケーションの主導権を握るために先回りして状況を有利にすることも重要です。先に「面倒」を引き受けることで主導権を握れる場面も多く、挨拶など日々の小さな行動でも先手を取ることが鉄則です。
  4. 情報の制御:提示する情報をコントロールして、望ましい回答を導き出すことが大事です。意思決定に必要な情報を意図的に伝え、最後の結論は相手に言わせるように誘導する技術も有効です。ただし、不誠実な情報操作は必ず見破られるため、正直な姿勢で臨むことが重要です。

これらのセオリーを習得し実践することで、たとえ立場が下であっても、強い思いで相手に語りかけ、相手の関心事を事前に把握することで、コミュニケーションの主導権を握り、状況を有利に運ぶことができるようになります。

【公開講座】人を動かすコミュニケーション研修~キーパーソンへ働きかける編

「話が通じない相手を説得したい」「部下をもっと自律的に動かしたい」といった課題を抱える、中堅層・リーダー層・管理職層の方に向けた研修です。

相手を動かすための4つのセオリーを学ぶことで、社内外のあらゆる相手を巻き込み、望ましい成果を導き出すコミュニケーションスキルを習得できます。

>公開講座の詳細はこちら

本質的な課題を見極め、主体的に解決する力

日々の業務で発生する様々な問題に対し、真に解決すべき「課題」を見極め、主体的に取り組むことは、生産性の高い仕事に不可欠です。特に、中堅層、リーダー層、管理職層といった、日々問題解決に取り組むすべてのビジネスパーソンに求められるスキルです。

3つのスキルを活用する

課題設定のプロセスにおいては、以下の3つのスキルを活用すると良いでしょう。

  • 問題発見スキル:予断を排し、「As Is - To Be(現状とあるべき姿)」モデルを用いて問題を捉えます。また、「人、プロセス、物、環境」という問題発見の4Pの視点から多角的にチェックすることが効果的です。
  • 問題分析スキル:問題を切り分け、対処しやすくするためには、論理的思考力が必要です。「分ける」「深掘る」「俯瞰する」という3つのステップで進め、ロジックツリーや「なぜなぜ分析」のような手法を用いて本質を深く掘り下げます。
  • 課題設定スキル:分析した問題から、真に解決すべき「イシュー(Issue)」を見極めることが核心です。良い課題設定には、「本質的な選択肢となっているか」「深い仮説があるか」「答えが出せるものか」という3つの視点で検討することが重要です。

課題解決には、論理的な思考力に加え、「共感性」も求められます。設定した課題に対して、周囲を巻き込みながら活動を展開し、定着させるための行動を計画的に実行していくことで、本質的な問題解決を推進できる主体者であり続けることが可能になります。

【公開講座】課題設定力研修~主体的な問題解決のための手法とマインド

「問題解決に取り組んでいるのに、なかなか成果が出ない」「本質的な課題が見つけられない」といった悩みを抱える、中堅層・リーダー層・管理職層の方に向けた研修です。

問題発見から分析、課題設定までのプロセスを体系的に学び、実践的なスキルを習得することで、生産性の高い仕事につなげる力を養います。

>公開講座の詳細はこちら

仕事における実行力・推進力を高めるために

これらのスキルは、単に知識として学ぶだけでなく、実際の業務に即した演習やロールプレイングを通じて実践的に身につけることで、確かな力となります。日々の業務において、今日お伝えした具体的なTodoを意識し、一つずつ実践していくことで、より大きな成果を出し、組織の中でなくてはならない主力プレイヤーへと成長できるでしょう。

巻き込み力向上プラン~受け身の殻を破り主体的に動けるリーダーを目指す

このように、「主体性」、「人を動かすコミュニケーション」、「問題解決のコミュニケーション」という3つの視点から、段階的かつ実践的にスキルを高めていくことが可能です。そして、これらを一貫して体系的に学べるのが、インソースの公開講座セットプラン 「巻き込み力向上プラン~受け身の殻を破り主体的に動けるリーダーを目指す 」です。

公開講座セットプランは、国内最多のカリキュラム数を誇るインソース公開講座の中から厳選された、複数研修のセットです。プランのご紹介ページから、複数研修へボタン一つでお申込みいただけます。1つの研修だけではなかなか学びきれない複合的なスキルを身につけ、中・長期で目指すべき人材になるための選択肢として、ぜひご活用ください。

インソースの公開講座セットプラン
巻き込み力向上プラン~受け身の殻を破り主体的に動けるリーダーを目指す」はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

公開講座セットプラン

公開講座セットプラン

年間受講者数10万人を超えるインソース公開講座の、複数研修のセットプランをご紹介します。

数ある講座の中から、教育効果を高めるための複数研修のセットを検索いただけます。新たに公開講座をご導入いただく際や、課題に対する研修企画の際に、ぜひご活用ください。

>サービスの詳細はこちら

人財育成スマートパック

人財育成スマートパック

人財育成スマートパックとは、公開講座や動画教材・eラーニング、テキスト教材など、インソースの様々なサービスをお得にご利用いただける、ポイント制割引サービスです。

機能が豊富な「かんたんお申込みシステム WEBinsource」を使って、ポイントを管理しながらご利用いただけます。前もってご購入いただくため、年間の育成計画・予算が組み立てやすくなるだけでなく、購入ポイント数に応じ、例えば公開講座なら最大50%の割引が適用されるなど、お客さまのメリットが多いサービスです。

>サービスの詳細はこちら

Leaf Lightning

アクティブユーザー数449万人以上LMS機能数日本NO.1研修のプロ、インソースが作った日本最大級のLMS

Leaf Lightningは日本最大級のLMS「Leaf」をベースに、より快適な利用を求めて進化したLMSです。

盤石なセキュリティ体制はそのままに、充実の機能がデフォルト搭載。研修・教育を知り尽くしたインソースが開発し、お客さまの「かゆいところに手が届く」システムを提供しています。

>サービスの詳細はこちら

関連記事

関連研修シリーズ