【考える力を養う】ビジネスに役立つ思考習慣~視点を養うコツ3

今回は、「視点を養うコツ」の第三弾として、思考力向上をテーマにお話しします。
「深く考えるのは苦手」「新しいアイデアを生み出したい」といった悩みを抱えている方に向けて、考える力の必要性や思考力アップのための方法を紹介します。
日々のスキマ時間などにもできる内容となっているので、ぜひ最後までお付き合いください。
本記事の著者:井東昌樹
東京大学教育学部卒。1990年に三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行し、国内外の営業などに従事。中堅アパレル企業、外食チェーン企業で、幹部として現場に入り、企業再生に取り組む。23年に株式会社インソースマーケティングデザイン専務取締役に就任。
著書:『小さな会社の幹部社員の教科書』(株式会社 日経BP)
>【スキマ時間で社会人力を磨く】視野を広げる思考の習慣~視点を養うコツ1
>【語彙力アップが鍵】できる人の報連相~視点を養うコツ2
>【流れ図×2軸整理】見える化で鍛える図解思考~視点を養うコツ4
AIとの共存社会に備える!考える力がより重要な時代に
AIが普及したことで、私たちの仕事や生活はより便利になりました。その一方で「いつか自分の仕事がAIに奪われてしまうのではないか」と不安に感じたことはありませんか?かく言う私もその一人です。
とはいえ、これまでにない課題を解決することや、独創的なアイデアを生み出すことはAIが不得意とする分野であり、それこそが人間に残された仕事とも言えます。AIとの共存社会に備えるためには、人間だけにしかできない、考える力を高めていくことが大切になるのです。
「なぜ」で物事の本質を見極める!常に疑問を持つ癖をつけよう
考える力を高めるために必要なこと、それは、あらゆる物事において「なぜだろう?」と疑問を持つことです。例えば、顧客が「タイムマネジメント研修を実施したい」と言ったとします。このとき、「なぜタイムマネジメント研修を実施したいのか?」を質問することで、顧客は「業務効率化を図りたい」「コスト削減をしたい」など、研修実施の目的を話してくれるでしょう。
さらに「なぜ業務効率化を図りたいのか」「なぜコスト削減が必要なのか」というところまで聞けると、より詳しい悩みを知ることができます。また、それが多くの企業が持つ悩みであれば、営業を効率化するためのヒントにつながるかもしれません。日ごろから身の回りのあらゆる事象に対して「なぜ?」という疑問を持つ癖をつけることで、受け取った情報を深く掘り下げることができ、その出来事の理由や背景をつかむことが可能になるのです。
ニュースを見ているとき、また家族や友人との会話しているときなど、どんなシチュエーションでも構いません。常に「なぜ?」と考える癖をつけることが、考える力を高める第一歩となります。いつでもどこでもできる方法なので、ぜひ取り入れてみてください。
情報の整理に役立つ!5W1H・6W3Hを活用しよう
「なぜ?」と疑問を持つ癖がついたら、5W1Hと6W3Hを活用してみましょう。 5W1Hは、小学校の国語の授業などで聞いたことがある方も多いと思います。「Who(誰が)・When(いつ)・Where(どこで)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どのように)」の頭文字をとった思考法で、情報や物事を整理する際に役立ちます。
6W3Hは、上記の5W1Hに「Whom(誰に)・How much(いくら・量)・How many(いくら・数)」の3つの要素を追加したフレームワークです。このように、対象や数量などの要素を盛り込んで情報を整理することで、抜け漏れのない思考や報連相が身につき、仕事の精度が上がります。
ビジネスの場に限らず、会話をうまく広げられなかった、あとになって「もっと詳しく聞いておけばよかった」と後悔した経験はありませんか? これらのフレームワークで常に考えることができれば、単に情報を整理するだけでなく、顧客から様々な情報を引き出すことも可能になります。思考パターンができることで、頭の回転も確実に早くなり、視点を養うことにもつながるのです。
2つのフレームワークは、その時々のシチュエーションによって使い分けるのが理想ですが、まずは5W1Hで考える癖をつけることから始めてみましょう。上司への報連相やプレゼンを考える際などのビジネスシーンはもちろん、家族や友人との日常会話やLINEを送る際に意識してみると、5W1Hで考える癖が身につくはずです。
ロジカルシンキング研修
「ロジカル(論理的)である」ということは、筋道が通っていて、矛盾がないことを指します。あいまいな表現を避け、相手の立場に立ったわかりやすいコミュニケーションをすることはビジネスにおいて非常に重要です。
ビジネスで求められる論理的思考力を身につけ、相手を納得させられるように話を展開できるようになります。
よくあるお悩み・ニーズ
- 自分の考えや情報を整理するのが苦手
- 伝えたいことがあるのに、相手に伝わるのに時間がかかる。もしくは伝わらない
- 報告書・提案書などの資料を相手に納得してもらえるようにまとめられない
- ロジカルシンキングの手法を学んで、論理的思考力を向上させたい
本研修の目標
- ロジカルシンキングがビジネスに役立つ感覚をつかむ
- モレなくダブリなく要素を洗い出し、ツリー構造で問題の全体像をつかむ
- So what?/Why so?を意識した話の展開を考える
- 演繹法と帰納法による話の展開方法を習得する
- 仮説思考・フレームワーク思考について学ぶ
セットでおすすめの研修・サービス
ビジネス文書研修テキスト販売
すべての文書作成の根底にあるのは、要約力です。長い文章を短くまとめる演習で、相手に伝えたいことを簡潔に表す力を、このテキストで身につけられます。
コラムで出てきた6W3H、5W1Hのフレームワークも登場します。
(半日研修)なぜなぜ分析研修~考えるクセをつける
物事の本質を見抜くために、事象や自身の主張に対して「なぜ」と考えるクセを身に付けていただきます。
共通した要因や発生頻度が高い、影響度が大きいなどの真因にたどり着くための原因の深掘りの仕方を理解し、有効な対策の立案の方法や実施するにあたっての優先順位の付け方を考えられるようになります。
Webを活用した課題解決~採用強化と売上向上をWebで実現
インソースグループのWebサイト制作会社 株式会社インソースマーケティングデザインが担当しているサービスの一覧です。
20年にわたって様々な課題に触れることによって蓄積してきた多くのノウハウを活かし、Webでお客様の課題解決をお手伝いします。



