持続可能な観光を実現させる3つのポイント~SNS戦略、観光ガイド、体験プログラムで地域の魅力を伝える
近年、訪日外国人観光客の増加に伴い、「海外向けPR戦略(SNS戦略)」「多言語対応観光ガイド」「持続可能な観光」が観光地や観光事業者にとって不可欠なテーマになっています。
本コラムでは、これら三つの視点をつなぎ、地域の魅力を伝えながらも環境や文化を守る観光の実現に向け、具体的に取り組むべきポイントをご紹介します。最後に、インソースグループが提供する「インバウンド向け観光メニュー開発および海外PR支援」サービスについてもご案内いたします。
海外向けPR戦略はSNSをどう活用するかが肝

現代の旅行者は情報の多くをSNSから得ています。そのため、地域の観光資源やイベントを発信する際には、Instagram、Facebook、TikTokなど適切なSNSプラットフォームを選び、ビジュアル重視の投稿やストーリーズを活用すると効果的です。
投稿頻度は週1~2回を目安にし、観光スポットの魅力だけでなく地元の人との交流、食文化、季節ごとの美しさなど、エモーショナルな要素も盛り込むと、読者の興味を引きやすくなります。
SNS活用の具体的なステップ
海外に向けて効果的に情報を届けるためには、次のようなステップがあります。
- ステップ①:どのSNSにターゲット層がいるか分析する
- ステップ②:ハッシュタグやキャプションで多言語表記(英語/簡体字等)を入れる
- ステップ③:常連の外国人客やインフルエンサーに協力してもらい、拡散力を高める
多言語対応観光ガイドは体験の「深さ」を変える
観光地では、言語の壁が体験の質を左右します。ただ翻訳するだけでなく、多言語対応観光ガイドは体験の「深さ」を変えます。現地の歴史や文化的文脈を伝えられるガイド、GPS・アプリなどを用いた音声ガイドなど、単なる案内を超えた「文化理解の道具」としての役割が重要です。
多言語ガイド導入時のポイント
こうしたガイドを実際に導入する際には、次のような点を押さえておくことが効果的です。
- 英語だけでなく、中国語、韓国語にも対応する
- 観光案内に音声・映像・QRコードなどを組み合わせ、非対面でもニーズに応える
- ガイドには、地域の文化や持続可能な観光の理解を組み込んだ研修を行う
地域の魅力を体験してもらい、持続可能な観光を実現する
地域の自然や文化資源は有限です。そのため、その資源を守りつつ観光を促進する「持続可能な観光」は長期的な成功の鍵となります。そのため、スローツーリズムやエコツーリズムなど、体験型で地域の魅力を感じられる取り組みを検討しましょう。例えば、地元の農家との協働、自然保護活動との連携、地域の伝統工芸ワークショップなども持続可能な重層的体験として有効です。
インバウンド受け入れ実践チェックリスト
持続可能な観光を実現するために、まずは次のような実践項目を確認してみましょう。
- SNSでの情報発信を定期的に行う(目安:週1~2回、複数言語対応)
- 実際のガイド導入を検討し、研修や音声ガイドなども活用する
- 観光プランには、地域体験や環境配慮の要素を組み込む
- 定期的に訪問者の満足度や地域への影響を評価し、改善に反映する
インバウンド向け観光メニュー開発および海外PR支援
ここまでご紹介したような「海外向けPR戦略」「多言語対応観光ガイド」「持続可能な観光」の実現に向けて、インソースグループでは専門家(ハンズオン)による観光メニュー開発と、海外向けPR支援を組み合わせたサービスをご提供しております。地域ごとのニーズに応じた観光プランづくりを、実践的かつ丁寧にサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
特徴・ポイント
- 事業者だけでなく、プロデュースに特化したメンバー、ボランティアメンバーでのチームを組み、多方面でのメニュー開発を実施する
- 外国人のインバウンド専門家とクリエイティブ支援部隊とチームを結成することで、観光客のニーズにあったメニューを届けるところまで支援ができる
- 海外の実店舗とのつながり活かし、海外エージェントやOTA(Online Travel Agency)だけでなく、商品を実際に海外で販売することができる
セットでおすすめの研修・サービス
外国人観光客(インバウンド)対応研修~接客英語の基本フレーズを話せるようになる(半日間)
本研修では、訪日外国人観光客への対応力を高めるために、接客でよく使う英語の定番フレーズや基本的な英語対応のポイントを、ワークを通じて実践的に学びます。
英語対応の基礎に自信を持ち、言語の壁に対する不安を和らげながら、現場で活かせる実践的なコミュニケーション力を養うことができます。
SNS・ソーシャルメディアを利用した広報力向上研修(半日間)
SNSが一般化し、情報発信がこれまでになく簡単な時代になりました。これらを通じた広報活動によって、ブランド認知や販促を効果的に進めることができるため、企業の広報部門にとってSNS・ソーシャルメディアの活用は重要なテーマになっています。
本研修ではFacebook、X、Instagram、YouTubeの4つの代表的なツールの特徴を紹介し、活用事例を通じて、SNSを利用した広報の取り組みについて学びます。
英語対応研修~カタカナ英語で対応してみる編(1日間)
近年、インバウンドや日本で就職したいという需要はますます高まっており、訪日外国人の数は増加の一途をたどっています。新たなビジネスチャンスでスムーズに対応できるように開発された研修です。
「自分が英語で対応するなんて無理」と拒絶感を持っている方におすすめです。カタカナ英語でも対応は可能である旨を伝え、最低限の会話のコツを学んでいただきます。
クレーム対応研修~外国人からのクレームに対応する編(1日間)
外国人のお客さまに応対する窓口スタッフの方を対象に、お客さまの立場に立って相手の言い分を聞くことの重要性を学んだ上で、4つの基本手順にしたがったクレーム対応のスキルを徹底的に習得していただくことを目的としています。
日本と外国の文化の違いについて学び、外国人のお客さまからのクレームにも、基本手順にしたがって対応できるようにします。 さらに、外国人観光客のクレーム対応のポイントや、チームワークで外国人観光客の満足をあげることを学んでいただくことで、即現場での実践につなげます。



