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ENERGY vol.04(2020年冬号)掲載

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0円からはじめるDX~ファイル名の標準化はDXのスタート

「データの標準化」、「業務の定型化」が大切

DX推進のため、多くの組織で新しいシステムの導入を検討しています。しかし、DXを推進するためには、システム導入前に行うべきことがあります。それはデータとデジタル技術を最大限に活用するための「データの標準化」と「業務の定型化」です。( 図表1の左上 )

ファイル名を標準化するだけで、組織の生産性は上がる

データ活用における標準化とは、社内でルールを作り、ルールに従ってデータを残すことです。
これにより、社内で共有することができ、容易に活用できる形で「知の蓄積」ができ、さらに作業時間を大幅削減することができます。例えば、図表2のようにファイル名の標準化なら簡単に取り組み始めることができます。まさに0円でできるDXです。
中国統一で知られる秦の始皇帝は、量や貨幣の基準を設けるなどの標準化を行ない、大きな成果を上げました。(度量衝の統一)

業務を定型化してシステム導入へのハードルを下げる

業務は大きく、定型と非定型に分けることができます。定型業務は手順が決まっており、誰でもできるようになっている業務を指します。それに対し、非定型は特定の人にしかできず、属人化した業務の多くはこれに当たります。ITを導入するためにはアルゴリズム(手順)が必要なため、業務を定型化しておくことがポイントになります。

さらなる生産性の向上や新しい価値を生み出す

DXを推進するためには、「標準化データ×定型業務」に分類したうえで、デジタル技術を活用することが成功の鍵です。これによりデータの蓄積と業務の効率化を同時に行うことができ、さらなる生産性の向上や新しい価値を生み出すことができます。

文/安藤 恒徳

インソース 社長室 上席チーフ。東京工業大学大学院卒。医療機器メーカーにて3年間営業に従事後、独力で機械学習を用いたレコメンドサイトを構築。2017 年インソース入社。AI事業のスタートアップメンバーとして社内にAI を導入し、AI関連の研修を開発。2020 年から現職

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vol.13は「リスキング」がテーマです。ビジネスパーソンへの教育で今注目されている「リスキング」。激動の時代に対応するためにも、組織が理想とするリスキングを確立させていくことが求められます。 本誌では、組織、個人、人事・研修担当それぞれがリスキングをどのように捉えているのか、アンケート調査などから浮彫にしていきます。

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