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セルフコンパッション
セルフコンパッションとは、「"ストレスを減らし、幸せに効率よく働く"ために自分に対して思いやり(コンパッション)を持って接しよう」という考え方です。2003年に米国の社会心理学者、K・ネフ博士が発展させ、「マインドフルネス」の考えが欧米で大きく注目されました。
もともとは仏教を基にした考え方と言われています。
自分に対しても、他者に対して感じるような「思いやり」や「慈しみ」の心を持って接すること、この「慈愛」の考え方が「コンパッション」です。
セルフコンパッション(自己への慈愛)を高めることで得られる効用は、「幸福感を高め、楽観的になる」「ストレスや不安を減少させる」「レジリエンス(精神的回復力)を上げる」と言われています。
ビジネスパーソンだけでなく、看護や介護の現場でも、医療専門職の心の健やかさを保つとして取り入れられています。
では実際に「セルフコンパッション」を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか。
ひとつは、「今、ここにいる自分」を感じる心の状態を育てるために、「マインドフルネス瞑想」などがあります。頭に浮かぶことをただ浮かんだまま流す、善悪で判断しない、自分を責めず慈しむ瞑想が効果的です。
また、頭に浮かんだことを次々に紙に書いていく方法があります。この時も、何を思っても自分を許すことが大切です。どんなことを思ってもいい、今はそう思っても仕方ない、と自分に対して慈しむと「セルフコンパッション」の効果があります。
こういったセルフコンパッションが評価される背景として、抑うつ症状やストレス反応に効果があると研究報告がされてきたことがあります。
自分に厳しく自責の念が強い方ほど「自分に思いやりを持つ」効果があるのではないでしょうか。自分の感情に寄り添い許容していくことで、精神を健康的に保つ「セルフコンパッション」をぜひお試しください。
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