組織の不祥事を防ぐ鍵は「モラル」である
現代社会で組織を守るには~「モラル」の重要性
モラルの低さによる組織の不祥事
近年「役員・従業員のモラルの低さが原因で起こった」と取り沙汰される組織の不祥事や事件を耳にすることが増えています。
現代社会が組織に対して求めるのは、利益の追求だけでなく、組織の活動が倫理的であるか、社会や環境に対する影響に配慮しているかという点です。
デジタル社会の影響
デジタル時代において、悪い情報はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで拡散され、あっという間に組織の信用を失墜させるというリスクも高まっています。
従業員のモラルの低さが組織に影響を及ぼす例
- 匿名の掲示板で組織内のネガティブな情報を流す
- 私的にSNS投稿した画像の背景に、顧客の個人情報が映り込んでいる
- インターネット上の文章や画像を無断で会議資料に使用する など
モラル意識を高める3つのポイント
組織内で「モラル」の意識づけをし、コンプライアンスを徹底するにはどのような施策が必要なのでしょうか。
以下3つのポイントがあげられます。
リーダーの倫理的行動
経営陣や上層部役員などのリーダーが率先してモラルのある行動を実践し、その姿勢を従業員に示すことが重要です。リーダーがモラルのある行動を見せ、コンプライアンスを重視することで、組織の体質として根付かせることができます。
不正行為の見える化~報告体制の整備
モラルの欠如を助長しやすい職場の環境下では「このぐらいは大丈夫だろう」といった一人ひとりの行動が連鎖し、不正行為が蔓延していきます。負の連鎖を防ぐためにも、不正行為が生じた場合、すぐに報告できる透明性のある体制を整え、たとえ法律違反ではなくても問題があれば早期に対処を行うことが求められます。
継続的な従業員教育~ケーススタディで深まる効果
従業員へのモラル意識を高めるには、教育を繰り返し行うことが有効です。単なる座学やテストではなく、実際に起こり得るケーススタディを取り入れ、自分ごととして「モラル」とは何かを学ぶことが効果的です。
<ケーススタディ例>
■自分だけ楽をしようとする同僚
コールセンターで働く同僚が、面倒な顧客からのコールを避けようとしたリ、終業間際のコールをわざと取らないようにして残業を回避したりすることに対し、ストレスを感じる。
【人格の陶冶】職場における「モラル」を考えるワークショップ
職場では「モラル」は、ルールやマナーのように、一定の知識を習得したり訓練を受けたりすることによって身につけられるものではないため、一筋縄ではいきません。前出のようなケーススタディを通じたワークショップ形式で学ぶことで、実務に則した内容を受講生同士で議論し、その理解を深めることができます。
よくあるお悩み・ニーズ
- 職場の同僚や先輩・上司の行動に倫理的な観点での違和感を覚えることがある
- 成果至上主義の職場の考え方に居心地の悪さを感じている
- ルールとして明文化されていないことで行動が縛られることに納得がいかない
受講者の声
- ケーススタディ中心で、考えさせられる部分が多かったです。客観的な視点を持つことを心がけ、自分のモラルが会社の評価につながることを肝に銘じます
- 「モラルとは」という質問からとても難しいと思い、モラルとは何かをこれまで考えたことがなかったことに気づきました。普段の自分の行動を見直すいい機会でした
セットでおすすめの研修・サービス
人格の陶冶研修シリーズ
正しいモラルや人格の高め方を伝えるのは大変難しいものです。インソースの人格の陶冶シリーズはワークショップ形式で研修を進め、講師はファシリテーター役に徹します。
ルールで明確に規制されてはいないが、倫理的にやってはいけないことを討議したり、正解のない人格のあり方を先人に学んで磨くプログラムなどをご紹介します。
(半日研修)(リーダー向け)インテグリティを考える研修
インテグリティとは、誠実さや正直さなどを複合的に兼ね備え、行動として周囲の環境にとらわれることなく正しい行動がとれることと定め、自組織にとってのインテグリティとは何かを考えていきます。自組織で浸透させるためにはどのようにすればよいかを考える研修です。
(役員・管理職向け)インテグリティを考える研修(半日間)
本研修ではインテグリティを、誠実さや正直さなどを複合的に兼ね備え、周囲の環境にとらわれることなく正しい行動がとれることと定めます。自組織にとってのインテグリティが何か、役員・管理職として自組織に浸透させるためにはどうすればよいか、ディスカッションをしながら深めていきます。