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【データ分析】モダンExcelでなにができる？Power Query・Power Pivotでデータの整形・集計を自動化
Excelでデータ分析をする際、「処理が重く、集計に時間がかかる」「社内の規制が厳しく他のツールを導入できない」といった声を耳にします。その解決策として注目されているのがモダンExcelです。Power Query（パワークエリ）やPower Pivot（パワーピボット）を活用すれば、データの整形や集計を自動化し、誰でも効率よく分析を進められるようになります。
膨大なデータを制する企業は勝つ～Excelで活かすビッグデータ
近年のＩＴ技術の進歩により、企業が扱う情報は売上や在庫だけでなく、購買履歴やWebログ、SNSの反応など多様化し、データ量も急増しています。こうした膨大な情報はビッグデータと呼ばれますが、単にデータを蓄積しているだけでは価値を生みません。いかに活用できるかが、企業の成長と競争力を左右する重要なポイントとなっています。
数十万行のデータはExcel関数だけでは追いつかない
しかし、数十万行に及ぶデータをExcelで扱うと、ファイルが重くなり動作が遅くなったり、複雑な関数やマクロに依存して属人化したりすることがあります。効率よくデータを整形・集計する仕組みがなければ、分析にたどり着く前にコストがかかりすぎてしまいます。
モダンExcelでできるデータ自動化４つのメリット
モダンExcelを活用すれば、こうした課題を解決できます。モダンExcelは現場ですぐに効果を発揮できるデータ分析手法として注目されています。具体的には次のようなメリットがあります。
- ワンクリックでデータを更新できるため、分析にかける時間を増やせる
- 大量データも効率的に処理でき、精度の高い分析ができる
- 属人化を防ぎ、誰でも同じ手順で処理できる
- 新しいツールを導入する必要がなく、Excelだけで完結する
モダンExcelテクニック３選～Power QueryとPower Pivotで定型作業自動化・データ結合・視点別分析まで実現する
毎月の定型作業を１クリックで完了～Power Queryで自動化
複数のファイルを一括で結合したり、不要列を削除したり、日付や数値の形式を統一するなど、面倒な整形作業を自動化できます。一度設定すれば次回以降もワンクリックで適用できるため、毎月の定型作業を大幅に削減できます。
VLOOKUPにさようなら～Power Pivotでシートをスマートに結合
リレーションシップを一度設定すれば、複数のシートをスッキリとつなげられるため、VLOOKUPの列を作ってシートを結合する必要はありません。データ更新にも自動で対応するため、参照エラーに振り回されることなく、分析を効率化できます。
ここでは、「売上管理シート」「顧客マスター」「商品マスター」の３つのシートを１つのシートにまとめるというケースを考えてみましょう。
①売上管理シート
②顧客マスター
③商品マスター
【列を追加しVLOOKUPで結合した場合】
列を追加してVLOOKUP関数で結合すると、データを１つの大きなシートにまとめる必要があります。処理が重くなるだけでなく、列の追加やデータ増加のたびに関数を調整しなければなりません。
【Power Pivotで作成した場合】
Power Pivotでシートの同士の繋げ方を定義するだけで、元のシートはそのままに、複数シートを組み合わせた分析ができます。
商品別・地域別・顧客別も瞬時に集計～Power Pivotで多角的に分析
整形したデータをPower Pivotに取り込めば、ピボットテーブルで自在に分析できます。商品別、地域別、顧客別など、視点を瞬時に切り替えて集計・分析できるため、毎回視点ごとにグラフを作り直す必要が無くなります。
組織全体でExcel分析を統一するために～Power QueryやPower Pivotの基礎を学ぶ
組織で複数人がデータ分析を行う場合、同じデータを扱っていても整形や集計の方法に個人差が生じることがあります。その結果、「前任者の手順では修正の仕方が分からない」「集計方法が正しいか毎回確認に時間がかかる」といった問題が発生しやすくなります。だからこそ、最初に基礎をしっかり学ぶことが重要です。Power QueryやPower Pivotの基礎を学べば、組織全体で統一的にデータ分析を進められます。
モダンExcel研修～ダッシュボードで売上データを分析・可視化する
Power QueryとPower Pivotを活用し、データ分析やレポート作成の業務を効率化する方法を学ぶ研修です。Power Queryによる複数データの読み込みからPower Pivotでのダッシュボードの作成までの一連の流れをハンズオンで身につけます。
よくあるシチュエーションを想定したワークを豊富に用意しているため、学んで終わりではなく、業務への実践的な活用テクニックを習得できます。
対象者
- Excelを使ったデータ集計・分析業務を効率化したい方
- データを用いた経営戦略の立案が求められている経営企画担当の方
- 定期的なレポート作成を自動化したい方
よくあるお悩み・ニーズ
- Excelでデータの集計、分析、可視化業務を完結させたい
- データの更新時に、手動で作業していて時間がかかっている
- フォーマットが異なるデータを効率よく集計したい
セットでおすすめの研修・サービス
モダンExcel研修～操作実演でPower Query、Power Pivot、ダッシュボードを理解する
Power QueryとPower Pivotを用いて、どのようなことができるのかを２時間で学びたい方におすすめの研修です。
最新機能を使うことで、複数のExcelやcsvに散らばった情報をまとめ、ミスなく集計し、さらに見栄えの良いダッシュボードとして瞬時に可視化できます。組織内のデータを扱う立場・役職の方のみならず、その方々に指示を出す上席の方にとっても、有益な研修です。
ChatGPT×Excel研修～知識ゼロからマクロを作る
Excel作業自動化に必要な技術を身につける近道は、ChatGPTの活用方法を学ぶことです。
本研修では、ChatGPTでマクロを作成し、自動化の設計を行う手順や考え方を学びます。プログラミングコードではなく、ChatGPTと日本語の「指示パーツ」を使って、実際に指示を組み立てる方法で理解します。
＜速習！＞（半日研修）（中級者向け）Excel研修～パワークエリを用いたデータの取込みと整形編
ExcelのPower Queryを用いて、効率的なデータ取り込みと整形の実務スキルを習得する半日研修です。Power Queryの基本から、ファイル・フォルダー・Web等からの取得、クエリ同士の結合（マージ・追加）、列・行の整形、カスタム列の追加まで網羅しています。
リレーショナルデータベースの基礎も含め、実際に手を動かしながら学びます。最後は総合演習を通して、実務での活用イメージを具体化します。
