2025年はAIエージェント元年~業務効率化の強い味方
AIエージェントとは、ユーザーの指示を待つのではなく、自律的に情報を収集し、意思決定し、タスクを実行する生成AIです。
従来のChatGPTやGemini、Copilotなどの対話型AIが「質問に答える」役割だったのに対し、AIエージェントは営業資料の作成を自動で行うなど「目的達成のために動く」存在です。
人が細かく指示を与えるのではなく、設定された目標や指示に基づいて、自律的にタスクを決定し、処理を実行するという特徴があります。
AIエージェント活用の具体例:自動化、マルチタスク化、継続的支援
対話型AIとAIエージェントでは、できることの範囲や自律性に大きな違いがあります。以下で代表的な活用シーンを比較してみましょう。
対話型AIでできること~指示ひとつで、「作業」が完了
対話型AIは、入力に応じて受動的に応答します。主に文章作成や情報収集、アイデア出しなどに活用できます。
| 活用シーン | 具体例 |
|---|---|
| ドキュメント作成 | 「新人研修の企画書を作って」 →構成案と本文を作成 |
| リサーチ | 「外国人労働者の受け入れ政策について教えて」 →関連情報を要約 |
| 翻訳・要約 | 「この英文レポートを日本語に翻訳、10行で要約して」 →日本語に翻訳のうえ、長文を10行で要約 |
AIエージェントでできること~指示ひとつで、「仕事」が完遂
AIエージェントは、目的を達成するために自律的・能動的に行動します。複数のステップを自動で実行し、外部ツールやWebとも連携可能です。より高度な業務を担うことができます。
| 活用シーン | 具体例 |
|---|---|
| 業務自動化 | 「会議室を予約して」 →Webで空き状況を確認 →予約フォームを記入 |
| リサーチ | 「外国人労働者の受け入れ状況を、国別に比較して表にまとめたレポートを作成して」 →検索 →表作成 →PDF出力 |
| 継続的な業務支援 | 「毎週月曜に最新の介護関連ニュースを収集して要約」 →定期実行+通知 |
| チーム型エージェント | 翻訳エージェント+校正エージェント+デザインエージェントが連携してパンフレットを作成 |
日本企業のAI活用状況と今後の展望~AIの活用は次のフェーズへ
総務省「令和7年版情報通信白書」の調査によると、2025年初頭の時点で、日本企業の55.2%が何らかの業務で生成AIを活用していると回答しています。
出典:総務省「令和7年版情報通信白書」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/pdf/index.html(最終アクセス:2025/11/25)
生成AIは使うかどうかではなく、どう使いこなすかという時代に突入しています。さらに今後は、対話型AIからAIエージェントへの移行が加速すると見られています。今こそ、AIエージェントという強い味方を得る絶好のタイミングと言えるでしょう。
自己成長型AI「Happiness Planet FIRA(フィーラ)」~600種類以上の専門人材と対話を行うAIエージェント
「FIRA」は、株式会社日立製作所(以下「日立製作所」)との共同開発を経て、2025年8月26日に正式リリースされた、新しいAIサービスです。
従来の生成AIとは異なり、600種類以上の専門的な人格(異能)が互いに議論を重ね、AでもBでもない第3の解を導き出す「創造的な意思決定支援」を特徴としています。従来の生成AIでは難しかった経営判断支援・人材育成・リスク対応など幅広い用途で期待されています。
すでに日立製作所の経営層をはじめとする先行ユーザーによる活用が始まっており、その有用性が高く評価されています。今後は多くの組織での活用、特に経営企画部門や高い創造性を求められる新規事業開発部門への導入も見越しています。
セットでオススメの研修・サービス
(半日研修)生成AIで業務自動化研修~AIエージェントを自分専用の部下にする
本研修は、生成AIの基本を習得済みの方に向けた実践型研修です。Microsoft Copilot(コパイロット)のAgent(エージェント)機能を活用し、社内業務に特化したAIエージェントの設計から構築までを学びます。
文章添削や社内マニュアル対応、アンケート分析など、ワークを通じて業務に役立つエージェントを実際に作成します。なお、RAGを活用する研修のため、有料版Copilotがあれば、社内データを活用した独自の実践的なエージェント作成にもすぐに応用できる内容となっています。
事故予防AIエージェント「AI-OJT」~社内の事故報告書を学び、リアルな実践ケーススタディを推進
「AI-OJT」は、社内に蓄積している事故報告書などの社内文書を活用し、企業独自のケーススタディを生成することができるプラットフォームです。
フォーマットを問わず各社独自の文書に対応可能で、短時間で教育に活用できる教材を自動生成できる点が特長です。複合的な原因分析を含む実践的なケーススタディにより、従業員一人ひとりに「事故や不祥事を未然に防ぐ」ためのリアルな学びを実現します。
AI社長エージェント『社長AIメッセージ』~撮影も編集も不要!既存記事やコンテンツを社長が伝える
経営方針に関する社内資料やインタビュー記事など、企業の代表者が発信するメッセージを、AIによって映像化・自動生成します。
「経営陣の生のメッセージをもっと発信したい」「過去のインタビュー記事を、最近入社したメンバーにも伝えたい」など、社長がリアルタイムで伝える機会を補完するエージェントとして、より効果を発揮します。
本サービスではAIが事前学習した人物の顔・声・話し方をもとに、原稿から自動で動画を生成します。従来のCG製作で必要だった、人の手によるモデリングや編集を必要とせず、本人の顔・声・話し方を忠実に再現した高品質な動画を、短期間かつ低コストで制作・配信することが可能です。








