株式会社インソースデジタルアカデミー

現場が動くDX~課題整理・計画・実行支援・検証の4ステップで実現する「伴走支援型」のDXコンサルティングとは

「DX推進をやらなければ」と言いながらも、社内で具体的な動きが進まない。そんな悩みを抱える企業は少なくありません。

経営層はDX認定取得や計画書作成を急ぐ一方で、現場からは「何を変えるのか、どう変わるのか分からない」という声が上がります。結果、DXはスローガンで終わってしまうケースも多いのです。

しかしDXの本質は、ツール導入や制度づくりではなく、「現場を変えること」「人が変わること」です。この「変化の連鎖」を実現するために、いま注目されているのが伴走型のDXコンサルティングです。

DXが止まるのは「人の意志」ではなく「組織の構造」

DX推進担当者が直面する壁は、「何から手をつければいいのか分からない」という現実です。経営戦略の抽象度と現場の課題感のギャップ、業務データの整理不足、社内でのDX理解のばらつきはどれも一朝一夕には解決できません。

よくあるパターンは、「DX推進計画書」だけが先に立ち、現場の実情が伴わないケースです。外部コンサルティングを入れても、短期間の報告書作成やツール導入支援で終わり、社内には「結局何も変わらなかった」という空気が漂います。

逆にうまくいった事例として、例えば金融業界のある企業では、全社で「身近な業務改善」をDX視点で進めることを決定しました。Pythonによる業務自動化を目標に、研修と動画教材で全社のITリテラシーを底上げし、選抜者には講師が直接プログラム作成をフォローしました。さらにオンライン面談やメールで継続支援することで、参加者全員がプログラムを完成させ、研修後も業務改善への意識を維持できるようになりました。

このようにDXを進めるときには、表面上・計画書上の課題解決ではない、地に足の着いた施策が必要です。DXのコンサルティングを入れる場合でも、企業に寄り添いながら変化のプロセスを共に設計する「伴走支援」が必要なのです。

動かすDXに必要なのは「現場を動かすこと」

DXコンサルティングにおいて重要なのは、「計画を立てること」ではなく、「現場を動かすこと」です。DXの本質は、システム導入ではなく「人の行動変容」や「業務の再定義」にあります。それを社内に根づかせるには、外部の専門家が指示を出すだけでは不十分です。

具体的には、まず現場の声を徹底的にヒアリングします。業務フローや課題を可視化し、「何を変えると価値が生まれるのか」を一緒に考えます。そのうえで短期~中期的なDXロードマップを設計し、現場と伴走しながら実行まで支援することが大事です。

単なるアドバイスではなく、実際に企業と同じ船に乗って進める支援こそ成果につながる秘訣です。

現場を動かすDXを作る4つのプロセス~課題整理・計画・実行支援・検証

伴走型コンサルティングのプロセスは企業の課題に合わせ柔軟に設計されます。おおまかな流れは以下の通りです。

  1. 現状把握・課題整理
    経営方針・組織課題・現場の実態をヒアリングし、DXの目的と方向性を明確化します。
  2. DX構想・計画策定
    業務プロセスやデータの流れを可視化し、「どの領域から着手すべきか」を設計します。
  3. 実行フェーズ支援
    業務改善やツール導入、チームづくりを伴走しながら支援。現場の理解を深め、実行を後押しします。
  4. 定着・検証・次のステップへ
    取り組み結果を検証し、継続的改善サイクルを構築。DX認定更新や社内への横展開も視野に入れます。

このプロセスを通じて、企業は「自走できるDX組織」へと成長します。

実際に取り組む現場を作ることでDX認定の取得もスタートラインに変わる

近年、DX認定の取得・継続のために、計画書作成を希望する企業も増えています。しかし、「ただ計画書を作るだけ」を目的にしてしまうとDXは形骸化します。

認定対応も「企業のDX推進戦略の一部」として設計することが重要です。実際に現場で取り組む施策との整合性を重視し、経営層と現場が同じ方向を向けるよう会議設計やコミュニケーション改善も支援してくれるコンサルティング会社を選びましょう。

先ほどの金融企業事例のように、伴走型支援で現場がプログラムを完成させることで、認定取得も「スタートライン」に変わります。

DXを自走させる社内力を育てる伴走支援

DX推進は単発研修やプロジェクトでは完結しません。継続的改善と社内の意識変革を積み重ねてこそ、本当の成果が生まれます。

真のコンサルティングとは、企業が自ら変化を生み出す力を育てる仕組みづくりです。現場と対話し、課題解決を一歩ずつ形にすることで、社内の納得感と実行力を伴ったDXが実現できます。

DXに「これで終わり」はありません。だからこそ、一緒に考え、一緒に動いてくれるパートナーが必要なのです。

DX実現コンサルティング

インソースデジタルアカデミーによる伴走型コンサルティングサービスは、組織のDX実現を支援します。組織体制の構築や研修体系の作成、研修企画・提供まで、状況に応じた最適な進め方を提案。DXの目指す姿や現状課題を明確化し、推進プロセスを整えることで、これまでの知見と経験を活かし、貴組織のデジタル人材育成とDX基盤づくりをサポートします。

インソースの伴走型DXコンサルティングは、「企業が自ら変化を生み出す力を育てる仕組み」をつくります。現場と対話し、課題解決を一歩ずつ形にすることで、社内の納得感と実行力を伴ったDXを実現します。

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セットでおすすめの研修・サービス

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本研修では、「DX」という概念とイノベーションを関連付けることで、組織がDXで何を行なっていくべきかを明らかにします。 また、活用事例を紹介しながら、推進のためのポイントについて学んでいただきます。
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