ミテモ株式会社 プロダクション PMチーム

市場縮小時代を突破するデザイン経営~中小企業が選ばれるための価値をつくる実践プロセス

市場が縮小し、変化のスピードが加速するなか、多くの中小企業の経営者は、次のような悩みを抱えています。

  • 新規顧客が獲得しにくい
  • 後継者育成が進まず、事業継続に不安
  • 採用難で人材が確保できず、社員の主体性も低い
  • 技術やサービスの差別化が難しく、価格競争に巻き込まれる

これらの課題は、単なる戦略論では解決できません。必要なのは、自社の価値設計を根本から再構築する視点です。いま注目を集めている「デザイン経営」は、中小企業だからこそ大きな効果を発揮すると言われています。

中小企業がデザイン経営を導入すべき3つの理由

デザイン経営とは、見た目を整える経営手法ではありません。自社らしさを軸に、商品・組織・顧客体験を統合的に設計する手法を指します。特に中小企業が導入すべき理由は、大きく3つあります。

1.付加価値の源泉を再発見できる

デザイン経営では、経営者や社員が自社の存在意義や未来像を言葉にします。「なぜこの仕事をしているのか」「どんな強みを生んでいるのか」を言語化します。

中小企業は大企業のように資本では戦えません。その代わり、独自の技術やサービス、歴史、地域性など、「唯一無二の価値」を持っています。デザイン経営は、これらの強みを可視化し、独自性の高い商品・サービスへ再編集するプロセスです。

2.価格競争から脱却し、価値競争に転換できる

安さや機能だけで勝つ時代は終わりつつあります。顧客は「どんな会社が、どんな想いで作ったのか」というストーリーを求めています。つまり、企業の姿勢・思想そのものが価値になる時代です。

3.グローバル化による競争激化に対応できる

物流の発達と海外企業の台頭により、中小企業が取引先から選ばれる理由は変わりつつあります。従来の「地元だから早い・安い」という魅力は相対的に低下しています。選ばれ続けるためには、「自社ならではの価値」を再定義し、主体的に市場を切り拓く必要があるのです。

デザイン経営の導入で得られる3つの成果

デザイン経営を取り入れた中小企業では、次のような変化が期待されます。

  • 採用・営業で「選ばれる理由」が明確になり、伝わりやすくなる
  • 競合との差別化を、価格ではなく価値観・ストーリーで実現できる
  • 社員の共通言語が生まれ、判断軸がそろうことで主体性や行動力が向上する

大きな投資をせずとも、企業の土台そのものが強化され、事業全体の刷新が進みます。

中小企業が成果につなげるデザイン経営の5つのステップ

中小企業がデザイン経営を進める際は、まず「自社の価値」を再整理するところから始まります。以下に効果の高い5つのステップをご紹介します。自社に必要なものから優先的に実行する姿勢が、成功の鍵となります。

1.自社らしさの再発見

最初に行うのは、企業の本質を言語化する「価値の棚卸し」です。

  • 自社の個性を見つめ直す
  • 存在意義を深掘りする
  • 将来のありたい姿を描く

これらが揃うことで、経営判断がブレなくなり、事業の軸が定まります。

2.理念を共通言語にする組織づくり

ビジョンは作るだけでは機能しません。社員が自分の言葉で語れる状態が必要です。部署横断の対話や日常業務での振り返りなど対話の場を通じて、「経営者の理念」が「組織全体の共通言語」へと変わっていきます。

3.価値を「行動」に落とし、小さく試す

明確になった軸を、商品開発や営業、採用などに実際へ反映します。一度に大きく変える必要はなく、試作→ヒアリング→改善の短いサイクルが事業の質を上げていきます。

4.ビジョンを戦略とロードマップに変える

再整理した価値をベースに、「中長期戦略」「数値目標」「実行計画」を設定します。会社の未来と日々の業務がつながり、社員の行動に一貫性が生まれます。

5.外部パートナーとの「共創体制」を築く

中小企業では専門領域をすべて社内で担うのは難しく、外部との協働が成功の鍵となります。「経営・マネジメント」「デザイン(価値創造)」「技術(実装)」といった役割が必要とされています。良いパートナーが集まるかどうかは、企業のビジョンと経営者の熱量に左右されます。

デザイン経営の成否を決めるのは「経営者の軸」

どれだけ優秀な専門家が揃っても、最終的に方向を定めるのは経営者の「何を実現したいか」という軸です。明確なビジョンがある経営者には自然と仲間が集まり、挑戦が前に進みます。市場が縮小する今こそ、自社の価値を言語化する最初の一歩が、未来を切り拓く大きな転換点になります。

インソースグループでは、企業が「自社らしさ」を軸に事業計画や組織運営を進めるための伴走型支援を提供しています。複数回のワークショップで理念やブランドストーリー、価値提案を整理し、事業計画策定までサポートします。

中小企業向けデザイン経営導入および事業計画立案支援

市場環境が大きく変化する中、中小企業には自社の強みを再整理し、持続的に成長できる事業構造へ転換する力が求められています。こうした状況で注目されているのが、価値の再設計を軸に事業を組み立てる「デザイン経営」です。

本サービスでは、デザイン経営の考え方を取り入れたワークショップと専門家による事業計画立案支援を組み合わせ、企業が自社らしい価値を明確にし、実行可能な事業計画へ落とし込むプロセスを伴走します。中小企業振興やものづくり支援、事業承継、イノベーション推進に携わるご担当者さまに役立つ内容です。

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セットでおすすめのサービス

以下の研修や支援サービスも併せてご活用いただくことで、デザイン経営の成果をより持続可能なものにすることができます。

コア技術を活かした商品開発・販路開拓支援(toC向け市場)

地域の中小企業がもつ独自のコア技術を生かし、デザインやマーケティングの専門家と連携して商品企画・ブランド創出を実施し、ワークショップや伴走支援を通じて消費者向け市場への販路開拓とブランドの自走化を促進します。

>サービスの詳細はこちら

デザイン経営に則ったブランド・商品開発・販路開拓支援(toB向け市場)

地域の中小企業が自主的にブランド化と商品開発を進められるよう、デザイン思考を取り入れたワークショップと専門家による伴走支援を通じ、テストマーケティングまで含めた販路開拓をサポートします。

>サービスの詳細はこちら

Social視点で考える事業開発~SDGsターゲット型事業開発支援~

社会課題の複雑化が進む中、地域の事業者が持続的に価値を生み出すためには、社会課題と事業開発を結びつける視点が欠かせません。

本サービスでは、SDGsや社会課題の基礎から先進的な事例までを学ぶ広報活動に加え、社会課題と事業の接点を整理するワークショップ、専門家による伴走支援を組み合わせています。地域の事業者が自社の強みを生かしながら、社会課題解決につながる事業を構築できるよう、中長期的な視点で実行計画づくりを支援します。

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