デジタル時代に必要なモラル意識~事例とELSIでモラル意識を育てる
社会で働くうえで、モラルは必要不可欠なものです。デジタル時代となり、情報を入手しやすく、個人で気軽に情報発信することができる便利な社会となりました。便利な反面、不適切なSNS投稿などの問題が発生すると、情報は瞬く間に広まるという怖さもあります。たとえモラルに反する行動であるという認識が無かったとしても、問題を起こした一個人の責任ではなく、組織の責任が問われることになります。
事例を知ることで、モラル意識の必要性を自分事にする
テレビやインターネットでは、組織の中のたった一人が起こしたモラルに反する行動が、組織に影響を及ぼしたニュースが連日のように流れています。
こういった身近な事例から、モラルに反する具体的な行動とその影響を自分事として捉えることが重要です。
デジタル時代のモラルに反する事例
- SNSで、気に入らない他人の誹謗中傷をした
- フェイクニュースとは知らず、情報を拡散した
- AIによる誤判断を真偽を確かめずに使用した
- 社内の懇親会の様子をSNSに投稿した際、背後に、機密情報が映り込んでいた
- ネット上の文書や写真をコピー&ペーストして資料に使ってしまった
- YouTubeで人気のある動画をダウンロードし、自分のチャンネルにアップロードした
- 無許可で知人のの個人情報や家族の写真をSNSに投稿した など
モラル意識を育てるには「ELSI」が重要な役割となる
ELSI~デジタル時代に必要な課題と影響
ELSI(エルシー)とは、倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)の頭文字をとったものです。新規技術を開発し、社会に実装する際に生じる課題や影響のことです。デジタル時代では、法やルールの遵守のみにとらわれず、ELSIの観点に沿って、バランスよくモラル意識を育てていくことが重要です。
(半日研修)デジタル時代のモラル意識醸成研修~倫理的・法的・社会的観点から考える
本研修は、経済産業省がDXに関して全てのビジネスパーソンが身につけるべき知識・スキルを定義した「DXリテラシー標準」に準拠しています。モラルは必要不可欠なものですが、デジタル時代において、改めて個人や組織のモラルの在り方が問われています。
モラルに欠ける言動をとった場合、どのような影響があるのかを倫理的・法的・社会的課の観点から考えます。ソーシャルメディアや機密データの情報漏洩など、実際に起こった事例をもとにケーススタディを行い、リスクの未然防止につなげます。
ケーススタディ例
- お客さまの個人情報を従業員がSNSに投稿し、炎上したケース
よくあるお悩み・ニーズ
- ソーシャルメディアによる炎上が不安である
- コンプライアンス違反による自身や組織への影響を再認識してほしい
- 情報モラルの意識を高め、組織のコンプライアンス強化につなげたい
セットでおすすめの研修・サービス
情報セキュリティ研修~身近な事例から社内リスクを抑制する
情報セキュリティへの理解を深め、情報漏洩を起こさないための行動や対策を考える研修です。セキュリティの3要素や身近な技術をおさえ、機密情報が載った紙の持ち出しやデータの置きっぱなし、危険なパスワード設定など、リスクにあたることを学びます
(半日研修)【人格の陶冶】社会人としてのモラル・倫理観を高める
モラルは、ルールのように明文化されておらず、マナーのように決まった振る舞いがあるわけでもありません。自分の中に「あるべき姿」を持ち、確固とした判断軸に従って行動することが、「モラル」のある社会人としての行動につながります。
社会人としてのモラルに従った行動とはどのようなものかを、受講者同士の討議を通して理解していただくことを目的とした、ワークショップ主体の研修です。