Excelで始めるデータ分析~「なんとなく」から脱却する5つの基本ステップ
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エクセルでデータ収集はしているけど、結局「感覚」で判断してしまっている......
エクセル集計はできるけど、データ分析ができてるって言えるの......
データ分析に興味はあるものの、データ分析のやり方がわからないというお悩みや、新たなツールの導入、プログラミングを勉強することはコスト的に難しいという声がよく聞かれます。
そんな方におすすめなのが、Excelを使ったデータ分析です。データ分析は特別なソフトや難しい技術を使わなくても、Excelで実践することができます。Excelでできるデータ分析の5つの基本ステップと、データ分析で活用できるExcelの機能を紹介します。
Excelデータ分析のメリット3選~低コスト・即スタート・既存データ活用
データ分析でExcelを活用する大きなメリットは導入のしやすさと汎用性の高さにあります。やり方がわからないという方でも、専用ソフトやツールを新たに導入する必要がなく、すでに利用している環境で分析を始められます。
- コストをかけずにすぐに始められる
- 時間をかけずにすぐに始められる
- 今あるデータを使って始められる
Excelデータ分析の5つの基本ステップとExcelの機能
Excelを使ったデータ分析の5つの基本ステップと、各ステップで活用できるExcelの機能をご紹介します。
1.目的の明確化と仮説構築
データ分析によって何を知りたいのかを明確にし、仮説を立てます。
目的例:営業チームの成約率を向上させるために、営業活動の傾向を分析する。
仮説例:初回訪問から3回以上接触した顧客は、成約率が高いのではないか。営業経験5年以上の担当者が対応した案件は、成約率が高いのではないか。
2.データの選択
目的や仮説に沿って必要なデータを選びだします。分析したいデータが手元にない場合は、別のデータを使用するのか、新たにデータを取得するのか、検討する必要があります。
例:売上管理表、顧客リスト、営業活動データ、市場分析データ、リサーチデータなど
3.データの整形・加工
収集したデータを正確かつ簡便に分析できるよう、分析作業の手前で行う下処理のことです。データの重複を削除したり、欠損値を確認したり、分析に使いやすい形に整えます。
活用する機能:フィルター、重複の削除、検索と置換、関数(IF、AVERAGE、VLOOKUP、TEXTなど)
4.データの分析・可視化
ピボットテーブルで集計し、棒グラフ・折れ線グラフで傾向を可視化します。散布図や条件付き書式を組み合わせることで、要因や関連性を見つけることも可能です。
活用する機能:ピボットテーブル、棒グラフ、折れ線グラフ、散布図
5.分析したデータの判断と方針決定
分析結果をもとに具体的な施策や戦略を決めます。決定した施策や戦略は、定期的にデータを取得し、効果の検証を行います。
分析結果の例:初回訪問から3回以上接触した顧客は、成約率が高かった
方針の例: 3回以上の接触機会を作るための施策を考える
接触が2回で止まっている原因をさらに分析する
Excelデータ分析で活用できるアドイン機能
Excelには、データを分析しやすくするために「データ分析ツール」というデータ分析用の機能が存在します。基本機能に加えて「データ分析」の機能を活用することで、実務で活かせる、より精緻な分析が可能になります。
データ分析ツールの分析手法
- 基本統計量:
売上データの平均や中央値、ばらつきを視覚的に把握でき、品質や業績分析に有効です。 - ヒストグラム:
分布やばらつき、異常値の有無を視覚的に把握できます。売上や生産量などの連続データの分析に有効です。 - 移動平均:
短期的な変動を除去し、売上や需要の安定した傾向を視覚的に把握できます。戦略的な意思決定に有効です。 - 相関分析:
2つの変数の関係性を視覚的に把握できます。費用と売上や勤続年数と業績の分析に有効です。
まとめ~データ分析のはじめの一歩はExcelから
データ分析に興味はあるけど、プログラミングや新しいツールはちょっとハードルが高い、そんな方にこそおすすめなのが、Excelを使ったデータ分析です。身近で使いやすく、すぐに実務に活かせる分析が始められます。
Excelではじめるデータ分析研修(2日間)
普段から使用しているExcelを使って、データ分析を体系的に学べる研修です。研修では、データ分析の手法を学ぶうえで必要なExcelの機能や統計学の知識も併せて習得できます。
研修では、データ整形、加工、分析、可視化の各章で演習問題を用意しています。演習で使用するデータはすべてビジネスに関連する内容のため、学んだ内容を実際の業務に応用しやすくなっています。
本研修のゴール
- データ分析に必要なExcelの操作方法を習得する
- データを分析するために必要な統計の知識を理解する
- データ分析の大まかな手順を把握する
- 具体的にどのデータをどのように分析するのか、イメージできるようになる
よくあるお悩み・ニーズ
- なんとなくでデータを分析してしまっているため、データ分析を体系的に学びたい
- すでに導入しているツールを使ってデータを分析したい
- 効率よく売上を上げる施策を考えるために、収集しているデータを活用したい
セットでおすすめのサービス
はじめてのデータ分析研修~データを読み解く力を習得する
統計学の基礎知識に基づいたデータを読み解く力を習得し、実際のビジネスでデータを活用するイメージを身に付けます。身近なデータを扱い、それらを読み解く演習を繰り返し行うことで、実務経験のない方でもデータの読み方を理解していただくことができます。
Python学院~データ分析編/統計の基礎とPandasライブラリの活用(1日間)
Pythonによるデータ分析でよく用いられるPandasライブラリの基礎から、相関分析や回帰分析など実践的な手法までを、1日間で学べるコースです。 複数の演習問題を通して、データ分析をどのように活用するのかを理解することができます。
(2時間研修)モダンExcel研修~操作実演でPower Query、Power Pivot、ダッシュボードを理解する
本研修では、「モダンExcel」と呼ばれるPower Query(パワークエリ)とPower Pivot(パワーピボット)を用いたExcelで、どのようなことができるのかを2時間で理解します。
複数のExcelやcsvに散らばった情報をまとめ、ミスなく集計し、さらに見栄えの良いダッシュボードとして瞬時に可視化できます。
組織内のデータを扱う立場・役職の方のみならず、その方々に指示を出す上席の方にとっても、有益な研修です。








