日経ビジネス6/8号「攻めの法務」から考える:26年6月16日配信
いつもお世話になっております。
株式会社インソースの伊藤です。
法務に「法律上は問題ありません」と言われたが、では実際にどう進めればいいのか……そこから話が進まなかった、という経験はないでしょうか。もちろん相手に悪意はありません。しかし、そこで止まってしまう組織と、前に進む組織の差はどこにあるのでしょうか。
「ノー」より「ハウ」を言える人材が組織を強くする
日経ビジネス6/8号では、「攻めの法務 CLOを成長の伴走役に」と題した特集が組まれていました。海外M&Aや経済安全保障、サイバー攻撃など法的リスクが多様化するなか、最高法務責任者(CLO)を経営層に置く動きが広がっているという実態が紹介されています。トラブル対応にとどまらず、成長を後押しする「攻め」の姿勢こそが、これからの法務部門に求められているという論調でまとめられていました。
インソースの視点~リスクを見極めて経営の背中を押す
インソースの法務スペシャリストに今回の日経ビジネスの特集を読んだ感想を聞いてみました。
「前始末」できる人材が、経営の意思決定を加速させる
意思決定が終わった後に「これは問題ないか」と確認を求められる法務と、判断の場に最初から関わる法務。この違いは、法務部門にとどまる話ではありません。記事の中に「前始末」という言葉が出てきます。経営が動く前に材料を整え、道筋を示す――その姿勢です。難しい局面でも「こうすれば実現できる」と示せる人材が、組織の中にどれだけいるか。これは、人事が向き合うべき育成課題でもあります。
ガバナンス・コード改訂が「管理職育成」を問い直す
2026年のコーポレートガバナンス・コード改訂では、「取締役会事務局の機能強化」が盛り込まれました。監督と執行をつなぐ結節点として、事務局の役割の重みが増しています。
見落とされがちですが、これは役員・部長層が経営の意図を正確に読み、現場に落とし込む力を持っているかという問いに直結します。制度の変化が、管理職層の育成課題を「指示実行力」から「経営判断力」へと塗り替えつつあります。
AIが一次対応する時代に、人間に残る3つの力
法務スペシャリストに限らず、事業への深い理解と、現場と同じ目線で汗をかく姿勢は、すべての管理職・専門職に通じます。
AIが一次対応を担う場面が増えるからこそ、人間に残るのは次の3つの力です。
- 判断する力
- 進言する力
- リスクを見極めて経営の背中を押す力
加えて、歓迎されない指摘をきちんと伝えられる独立性。それこそが、組織の中長期的な価値を守ります。
法務がわかる人材を組織の中にどう育てるか。今まさに人事の腕の見せどころではないでしょうか。
会社法~改正会社法及び社会人にとっての重要ポイント
改正会社法の要点と社会人が押さえるべき実務上の注意事項を、事例を交えて解説する動画教材です。コンプライアンス体制の整備やガバナンス強化を担う管理者層のナレッジ補強に活用いただけます。
AI時代のトリプルスキル研修~問いを立て、評価し、決断を下す力を磨く
AIと人が協働する時代に人間が担うべき「問いを立てる力」「妥当性を評価する力」「決断を下す力」の3つのスキルについて、その意味と活かし方を体系的に学びます。
インソースのソリューション~「前始末」できる人材を育成する
経営環境の複雑化にともない、リスクを読み・判断し・進言できる人材の育成は、法務部門だけの課題ではなくなっています。インソースでは、役員・部長層向けの経営戦略・意思決定研修から、管理職層の内部統制・コンプライアンス研修、AI時代の判断力強化まで、組織の各層に応じた育成支援をご提案できます。「前始末」ができる人材を組織の中に増やしていくために、研修設計から実施・効果測定まで一貫してご支援いたします。
役員・部長研修~経営幹部に求められる資質・行動・判断軸
組織を背負い、未来を切り拓く存在へ
役員・部長クラスが経営幹部として機能するために必要な企業経営の知識・資質・判断軸を体系的に学ぶプログラムです。
会社法や内部統制は「守らなければならない制約」ではなく、経営判断を支える土台です。ルールを正しく理解するほど、意思決定の自由度が上がる――そういう感覚を、自身のビジョンと結びつけながら整理していきます。
AI時代の決断力研修~求められる「価値判断」と「背負う覚悟」
リスクを取り、責任を負う覚悟を持って意思決定を行う
意思決定における人とAIの役割分担を理解したうえで、前提を見極め、価値観にもとづいて判断し、リスクを背負う覚悟と説明責任を果たすためのスキルとマインドを学びます。
内部統制研修~組織の健全性を保ち、企業価値を向上させる
内部統制の概要・管理者の役割認識・リスクマネジメントの課題解決まで、基本的な知識と考え方を体系的に習得します。
【名著から学ぶ経営戦略シリーズ】「企業戦略論」
経営戦略の古典的名著を題材に、事業の方向性を定める戦略思考の基礎を学びます。経営の意図を現場に落とし込む力を養いたい管理職・専門職層に適した講座です。
参考:日経ビジネス 2026年6月8日号
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