仕組みはあるのに本音が出ない~日経ビジネス7/13号から考える「メンタルヘルス対策」:26年7月21日配信
いつもお世話になっております。
株式会社インソースの伊藤です。
健康経営やウェルビーイング、人的資本など、さまざまな切り口からメンタルヘルス対策は経営課題となっています。しかし仕組みを整えても社員の本音が集まらないといったお悩みはありませんか。
日経ビジネス7/13号の「プロの洞察 メンタルヘルス」では、2028年4月から従業員数50人未満の事業場でもストレスチェックが義務化される一方、高ストレス者のうち面接指導を申し出る割合は大半の事業場で5%未満にとどまっているという実態が紹介されていました。背景には「会社に知られたくない」という恐れや、産業医への不信感があるとされています。
インソースの視点~透明性と日々の対話が、社員の本音を引き出す
不信感の正体は「情報の空白」
社員が回答を渋る本当の理由は、制度そのものへの不満より「何がどう使われるかわからない」という空白にあります。人事評価に影響しないこと、データの取扱いが透明であることを、管理職まで含めて徹底して伝える必要があります。また、産業医についても、守秘義務の範囲と面談内容の扱われ方を具体的に示して初めて、社員は安心して本音を回答できるようになります。「説明した」ではなく「何を、どこまで説明したか」が問われます。
心理的安全性は、日常の積み重ねでできている
どれだけ制度を整えても、日頃から本音を話せる関係がなければ社員の不安は消えません。ポイントは「特別な面談」より「小さな頻度」です。月1回30分程度の短い1対1面談を重ねる、日報に一言リアクションを返すなど、日々のささやかなやり取りの積み重ねが、「ありのまま話しても大丈夫」という心理的安全性のある職場の土台をつくっていきます。
面談の質が、信頼関係を左右する
頻度を重ねたその先で信頼を左右するのは、面談の中身です。実は面談は、まとまった研修に匹敵するほど費用対効果の高い育成機会にもなります。ただし価値を引き出すのは話す技術ではなく、聞く技術。助言や結論を急がず、話の途中で口を挟まず、がまんして聞き切ることで、社員は「安心して話せる」と実感し、次の面談でより深い本音を語ってくれるようになります。
ストレスチェック後の職場改善プログラム
ストレスチェック実施後、「分析結果の見方がわからない」、「改善の仕方がわからない」などのお悩みを解決し、具体的なアクションをおこすためのサポートをいたします。
ストレスチェック制度の背景や意義の解説から始まり、分析結果の見方の解説、事例や厚生労働省の「ヒント集」を活用した職場環境改善プランの立案まで、3時間程度で学ぶことができます。
部下との面談力向上研修
部下との面談の重要性を理解し、話しやすい進め方や質問力・傾聴力をロールプレイで習得します。信頼関係を築く面談力を高めます。
部下とのコミュニケーションの充実を図りたい方、キックオフ面談や評価面談などで今以上に部下のモチベーションを上げたいと考えている方、本音を聞きたいと考えている方におすすめです。
インソースのソリューション~個人のケアと組織の仕組み、両方を整える
「知られたくない」という心理も、日頃の関係性も、どちらも一度に変えることは難しいものです。だからこそインソースでは、点ではなく線でとらえたご支援を心がけています。
エンゲージメント診断やストレスチェックの集団分析結果から、組織のどこに課題があるのかを可視化するとともに、その結果を放置せず、管理職向けのラインケア研修や、社員一人ひとりが取り組めるセルフケア研修へと接続します。データで見えた課題と、現場での関係づくりの両面から、継続的な改善の支援が可能です。
ストレスチェック支援サービス~実施から職場環境改善まで
50名未満から大規模組織まで導入実績多数。名簿のご提出だけで、システム設定から受検案内、進捗管理、集団分析まで一括でサポートします。
研修教育の会社としてのノウハウを活かし、制度の理解浸透や高ストレス者の面談対応、実践的な職場環境改善など事後支援も幅広く対応。担当者の負担軽減とスムーズな法令対応を実現します。50名未満事業場向けストレスチェックプランもございます。
管理職研修~「風通しのよい職場づくり」で職場環境を整える編
「知られたくない」という心理は、情報が共有されにくく、本音を発信しづらい職場ほど根強くなります。
本研修では、風通しのよい職場の条件を「1.適切な情報共有」「2.変化を受け入れる姿勢」「3.過度なストレスをためない工夫」の3つに整理し、管理職として職場改善を計画・実行するための考え方を学びます。ワークを通じて自組織の現状を振り返り、明日から取り組める行動へと落とし込むことができる内容です。
メンタルヘルス研修~ラインケア
ストレスの基礎知識とセルフケアを学んだうえで、部下の異変に気づくラインケアの視点、相談への対応、休業・復職支援の流れまでを、管理職・リーダー層向けに体系的に扱います。
厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」にて、管理監督者への教育研修・情報提供が望ましいとされている11項目をわかりやすく学べる内容となっております。
メンタルヘルス研修~セルフケア
ストレスの基礎知識と自身の思考のクセを理解し、ストレスへの対処法を学ぶ、社員一人ひとり向けの研修です。
自己開示と面談力が決め手!職場のコミュニケーション改善研修
信頼関係構築の手段として自己開示の仕方を知り、面談時の効果的な話し方を身につけ、特に「聴く力」を習得します。
参考:日経ビジネス 2026年7月13日号
セットでおすすめの研修・サービス
「メンタルヘルス」に関連するおすすめです。
関連するコラム
- 予算と時間をかけないメンタルヘルス対策~「小さな職場環境改善」で離職防止とストレス軽減を実現する方法
集団分析結果を活かし、換気当番や感謝カードなど予算をかけずに継続できる職場改善策を、実践例と3つの変化とともに紹介します。 - ストレスチェックの信頼性を高めるには~嘘回答を防ぐ説明とフォローの工夫
実施理由の伝え方や結果活用の共有方法、高ストレス者・非該当者それぞれへのフォロー体制まで、回答の信頼性を高める具体策を解説します。 - 心と身体の声をきけていますか?~ストレスや不調に気づくための第一歩
忙しさの中で見過ごしがちな心身のシグナルを取り上げ、厚生労働省が示す4つのケア(セルフケア・ラインケアなど)の枠組みから整理します。 - 心理的安全性4つのポイント~メンバーが自然体でいられる環境をつくる
アサーティブコミュニケーションや1対1面談、情報共有の文化づくりなど、気兼ねなく発言できる職場をつくる具体策を紹介します。 - 不調の兆候を見逃さない、放置しない。管理職が知るべき部下のメンタルヘルス管理とストレスチェック活用法
管理職が部下の変化に気づくための視点と、ストレスチェックの集団分析結果を職場マネジメントに活用する方法をあわせて解説します。
レジリエンス研修~しなやかにストレスと向き合い、回復力を身につける
感情コントロール・自尊感情・自己効力感・良好な人間関係という4つの観点から、レジリエンス(精神的回復力)を高める考え方をワーク中心に学びます。
メンバーへの自己開示や積極的な情報発信など、困ったときに心の支えになる良好な人間関係を築く方法もお伝えします。
(半日研修)リーダーのためのメンタルヘルス研修~風通しのよい職場づくり編
ストレスを一人で抱え込ませないために、相談しやすい職場の雰囲気や風通しのよい職場のつくり方を、管理職・リーダーの立場から学びます。一般論を学ぶのではなく、「職場作り」を意識し、現場で取り組める具体的な方法と行動について学ぶことに特化した研修です。
(半日研修)メンタルヘルス研修~メンタル不調者が出た場合の対応法
うつ病・適応障害・発達障害などメンタル不調に関する知識に加え、職場復帰の流れや試し出勤制度、面談時のポイントまでを学びます。
テキストフェア~「最新」「話題」テキストを一挙展示
テキストフェアでは、弊社が誇る研修テキストを一堂に展示し、実際に手に取って無料でご覧いただけます。さまざまなテーマや業種に絞ったテキストフェアを定期開催しております。
現代の若手の育て方研修~ヨコの関係強化で成長実感を高める
ハラスメントへの配慮から厳しく指導しづらい現状を踏まえ、心理的安全性を確保した「ヨコの関係」による若手育成の考え方とプロデュース手法を扱います。
高難度な会議を動かすファシリテーショントレーニング~構造化と介入を学ぶ
単なる司会進行にとどまらず、対話の停滞を打破するための議論プロセスの設計と介入技術を、個人の経験に依存しない「共通言語」として扱います。
(半日研修)非言語コミュニケーションで「伝わる力」を鍛えるインプロ・ワークショップ
演劇の手法「インプロ」を通じて、言葉に頼らない対話力や、安心して関われる感覚を、身体を動かすゲーム形式のワークで扱います。
【無料セミナー】【若手教育を検討している方向け】2年目~5年目に求められる期待を可視化~失敗の疑似体験を通して離職防止につなげる
本セミナーでは、若手社員の定着と育成をテーマに、失敗を恐れる傾向を踏まえた今の若手に適した育成の考え方をご紹介します。
【無料セミナー】インソースの「AI朝礼」~社内MTGを無料開放!未公開の最先端知識の共有現場をのぞき見
インソースの社内「AI朝礼」を月1回無料公開し、停滞している業務に対して「AIをどう組み込めば仕事が楽になるか」を具体事例とともに紹介します。
【無料セミナー】インソース新作ピックアップ!~現場の「今」に即応する、新作コンテンツを一挙公開
本セミナーでは「例年通りの研修体系を続けていてよいのだろうか」「最新のトレンドを取り入れるなら、どのような選択肢があるのか」といったお悩みをお持ちの方に向けて、今注目の新シリーズや個別タイトルを厳選して解説いたします。

















