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データドリブンで差がつく時代へ~情報活用のカギは仮説思考にあり

データドリブンな意思決定が、企業の競争力を左右する時代が本格的に始まっています。市場環境の変化が激しく、不確実性が大きい現代で感覚だけに頼った意思決定はリスクを伴います。

正解が見えにくいビジネスの世界で勝ち抜くには、「何が発生しているか」「なぜ発生したか」「次に何をするべきか」をデータから読み解くのが重要です。そのためには、仮説思考が欠かせません。本記事では、仮説思考についてご紹介します。

仮説思考とは

仮説思考とは、目の前で起きている現象に対して、自分なりの答えを先に立ててから、客観的なデータで確かめる考え方です。例えば、レストランの売上が減少している状況を考えます。売上が落ちている仮説として、以下のようなものがあげられます。

  • 新メニューに魅力がないからでは?
  • 値上げを行ったために、リピート率が減少したからでは?
  • スタッフの入れ替わりで接客品質が不安定になったからでは?

考えられる様々な仮説の中から、実態に即した仮の答えを選び、それが事実であるか検証していきます。それでは、なぜ情報活用には仮説思考が必要なのでしょうか?以下では、仮説思考のメリットを見ていきます。

情報を見る方向性が明確になる

仮説があることで、どのデータを見るべきかが明確になります。仮説もなく「なんとなくデータを眺める」だけでは、問題解決のためにどんなデータが必要か分からなくなります。

もし、売上が減少したのは、「新メニューに魅力がないからでは?」という仮説を立てたのなら、メニュー別の売上データやSNSでの反応など注目すべきポイントが絞られます。仮説はデータの海から必要なものを見つけ出すコンパスの役割を果たし、情報活用のスタート地点を定めて効率的な分析を可能にします。

施策の意思決定につなげやすい

仮説があることで、施策の意思決定に直結しやすくなります。もし、売上が減少したのは、「値上げを行ったために、リピート率が減少したからでは?」という仮説を立てたとしましょう。値上げ前後のリピーター率やレビューサイトでの価格へのコメントを分析して、裏付けが得られれば、価格に見合うよう商品価値を高めたり、リピーター向けの特典を設けたりといった施策が自然に打ち出せます。

仮説がなければ、どのデータをどう考察するかが難しくなり、結果として課題解決に向けて何をするべきか不明確なまま終わりやすいです。仮説によって分析の目的が明確になり、導かれた結果を施策に落とし込みやすくなります。仮説はいわば、ゴールへ向かう道筋を描く地図の機能もあると言っていいでしょう。

情報活用力養成研修~情報の収集・整理・分析編

情報活用はあくまで手段であり、その目的はビジネスの成果を上げることです。闇雲にデータを収集して分析するだけでは意味がありません。仮説を立てて、データを用いて検証し、課題を解決することに情報活用の本質があります。

本研修は、どのように仮説を立てて、データを収集・分析し、対策を立案するのか、情報活用を適切に行うための一連の流れをバランスよく学ぶことができます。現代では、データを持っていることよりも、うまく使えるかどうかが重要です。日々の膨大なデータの中には、ビジネスを成功に導くためのヒントが潜んでいます。データから得られる情報を使いこなして、明日をより良くするための研修としておすすめです。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 自分が出したアイデアや企画について、「数値的な根拠がない」と言われたことがある
  • 基本的な数値の見方はわかるが、別のデータなどと関連させて仮説を立てることが苦手
  • 数値やデータの分析方法を身につけて、新企画の立案や営業活動に役立てたい

本研修の目標

  • 今ある問題について、真の原因を追究する手法を身につけることができる
  • 不確定な情報に対し、情報を集め、状況を数値で分析することができる
  • 数値分析から、最適な解決策を選択することができる

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