インソース グループコンテンツ開発本部

DX時代のデータ活用で身につけたい「データリテラシーの4つの力」とは?~収集力・読解力・分析力・活用力

私たちは今、情報があふれる時代を生きており、便利さの一方で、正しい判断が難しくなることもあります。ビジネスや教育、行政、SNSなど、あらゆる場面でデータが活用され、私たちは知らず知らずのうちにその影響を受けています。しかし、情報は常に正しいとは限らず、読み違えることで誤った判断を招く恐れもあります。だからこそ、DXが進む現代では、すべてのビジネスパーソンにとって「データリテラシー」が必要とされているのです。

データリテラシーとは~情報に振り回されずに自分で考え、判断し、行動するための羅針盤

具体的には、データの内容を正しく理解し、その信頼性を見きわめ、必要な場面で活用できる力のことを指します。これは、データに基づいて判断や行動をするときに欠かせないスキルです。データリテラシーを身につけることで、「今、自分は何をすべきか」「どのようにすればもっと効率よく仕事を進められるか」といった課題にも、より的確に、スピーディーに対応できるようになります。

過去の常識や周囲の意見に流されずに、目の前の状況を冷静に見きわめる力を持つことが大切です。また、数ある情報の中から本当に必要なものを見つけ出し、それをうまく活用する力も求められます。そのためには、まずデータの重要性を知ることが第一歩です。そして、データを正しく扱うために、「読み方」「分析のしかた」「活かし方」といった基本的なスキルを身につけることが大切です。

データリテラシーの4つの力

1.データの収集力

データを使いこなす最初の一歩は、情報収集です。限られた時間の中で、膨大な情報量から必要な情報をすばやく見つけられるかどうかが、その後のアクションの成否に大きく影響します。情報収集は、インターネット検索、論文などのデータベース、書籍、SNS等、さまざまな手法を駆使しておこないますが、その際は、明確な目的をもってデータ活用に取り組みます。データの活用イメージを想像することで、どんなデータが必要となるのか判別できることが重要です。

2.データの読解力

さまざまな様式のデータを収集したら、データから得られる情報を読み解きます。データ自体が表している情報の理解だけでなく、そのデータが生成された状況や背景まで含めた理解が必要です。グラフや統計表を見てトレンドやパターンを把握し、数値の背後にある現象を読み取ります。必要なデータを取捨選択し、そのデータからなにを読み取ればよいのかといったインサイトを引き出すことが、データの読解力です。

3.データの分析力

データの分析力とは、読み取ったデータをグラフや数値で整理し、ときには統計的な方法を使って、そこから新しい気づき(=インサイト)を引き出す力のことです。データ分析にはさまざまな分野がありますが、たとえばWebサイトのアクセス解析では、「どのページにどれくらいの人が訪れたか」を調べたり、「どのような記事を載せればアクセス数が増えるか」を検証したりします。

こうしたデータの読み取りや分析を行うときに大切なのは、「何のために分析するのか」という目的をしっかり持つことです。ビジネスの中でデータを使うには、ただ数字を追うのではなく、目的に合わせてデータを活かす視点が必要になります。

4.データの活用力

データを正しく理解する力があっても、それを実際に使いこなせなければ意味がありません。分析結果をわかりやすくまとめ、周囲と共有するためには、データの背後にあるストーリーを伝える力が必要です。関係者の関心を引き、理解を深めてもらうためにも、伝える力(=伝達力)はとても重要です。また、データを活用する力とは、分析結果や得られた気づきを実際の業務やプロジェクトにどう結びつけるかという力のことです。

たとえば、データから得た洞察をもとに業務プロセスを見直したり、戦略的な意思決定を行ったりすることが挙げられます。
データに裏付けされた客観的な根拠があることで、判断の精度が高まり、問題にもより効果的に対応できるようになります。このような「データドリブン(データに基づいた)」な考え方や働き方は、近年ますます注目され、その重要性が高まっています。

問題の本質をとらえ、何が課題なのかを正しく認識しないと問題解決には至りません。上記、データリテラシーの4つの力は、データを扱ううえで必要不可欠であり、個人や組織がデータを有効に活用し、意思決定や問題解決を行うための基盤となります。経験則や直感に頼るのではなく、データを根拠とした具体的な数値や分析結果に基づく合理的な決断や行動は、無駄のない効率的な行動につながり、生産性を向上させます。

データリテラシー醸成シリーズ

本シリーズは、データアナリストやデータサイエンティストといった専門家を目指すわけではないが、自身の業務に"データドリブン"な考え方を取り入れていきたいと考える方向けに「データ収集力」「データ読解力」「データ分析力」「データ活用力」の4つのテーマで構成されています。

対象者

  • 顧客データを使い営業戦略の構築に携わる方
  • 市場データでマーケティング分析を行う方
  • 品質管理等のデータを用いて改善活動を行う方
  • 人材データを使い人事戦略の構築に携わる方

>シリーズの詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

【データリテラシー醸成シリーズ】データ収集力向上研修

データ収集力向上研修

どこで欲しいデータを探せばよいのか、データの良し悪しをどうやって見極めればよいのか、集めたデータの保存はどうするべきかといった、データ収集に関する「いろは」を学びます。

営業部門、マーケティング部門、アフターサービス部門、コーポレート部門など、幅広い職種の方を想定して、データ収集力向上のための基本知識とコツをお伝えします。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

【データリテラシー醸成シリーズ】データ読解力向上研修

データ読解力向上研修

本研修では、さまざまな種類のデータの特性を見極め、その解釈を通して傾向や課題点を見つけ出すスキルを習得します。さらに、データを分かりやすく捉えるためにグラフ化するなど、可視化に関する手法も学びます。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

【データリテラシー醸成シリーズ】データ分析力向上研修

データ分析力向上研修

一般のビジネスパーソンにとって、データを読む機会はあっても、データを分析する機会はさほど多くはないかもしれません。しかし、データ分析の心得があることで、自信をもってデータを根拠にした意思決定をすることができます。

本研修では、データ分析における基本的な知識や作法を身につけるとともに、演習を通して分析作業における実務的な留意点を体感していただきます。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

【データリテラシー醸成シリーズ】データ活用力向上研修

データ活用力向上研修

ビジネスにおけるさまざまな活用シーンを想定したうえで、どんな情報を獲得し、どんな手法を使うことで、どんなメリットが得られるのかを具体的にお伝えします。

なお本研修は、データリテラシーを養成する研修シリーズの総まとめとして、収集・読解・分析の全ての要素を踏まえたデータ活用の方法を考えます。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

関連記事

当サイトでは、サイトの利便性向上のため、クッキーを利⽤しています。
サイトのクッキーの使⽤に関しては、「クッキーの管理方法について」をご覧ください。

同意します