【職種転換者向け】できる営業は型を守る!笑顔の第一声と名刺交換、清潔な身だしなみがキャリアチェンジ成功の秘訣

技術職から営業職へとキャリアチェンジしたばかりの方にとって、「営業らしさ」とは何か、戸惑うことも多いのではないでしょうか。
特に30代以降で初めて営業の現場に立つと、年齢相応の振る舞いや信頼感が求められ、若手とは違った難しさがあります。
本コラムでは「営業ができる・できないは一瞬で判断される」という現実を踏まえ、営業初心者がまず押さえるべき基本行動やマナー、外見の整え方について、具体的なポイントを交えて解説します。
年相応の振る舞い、できていますか?
営業は、スポーツや武道と同じく「型」が重要です。お客様は、名刺交換や挨拶の瞬間に「この人はできる営業かどうか」を直感的に判断しています。中身で勝負したい気持ちは分かりますが、まずは外見や振る舞いで信頼を得ることが先決です。
特に30代以上で営業に出る場合、年齢に見合った落ち着きや所作が求められます。若手のような「元気さ」だけでは通用しません。では、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
第一声は「かまずに」「笑顔で」自身たっぷりに
営業の第一声は、単なる挨拶ではなく、信頼を得るための「勝負の一言」です。たとえば、
「本日はお時間を頂戴し、誠にありがとうございます」
このような丁寧な言葉を、かまずに、笑顔で、はっきりと伝えることが重要です。お客様は言葉の内容よりも、話し方や表情、声のトーンを見ています。営業に慣れていない技術職の方は、まず以下の点をマスターすることから始めましょう。
- かまずに話す:自信あふれる声でよどみなく言えれば、「力」がある人に見えます。まずここで経験値がわかってしまいます。
- 目も笑っているか:親しみを表現できる「笑顔」。特に目元が笑っていると親しみが伝わりやすくなります。
- 声に自信があるか:大きさよりも、落ち着いたトーンと明瞭さが大切です。声だけでなく、目でも自信を表しましょう。
「名刺交換」はビジネス現場への「慣れ」をアピールする重要場面
名刺交換は、営業における「型」の代表です。一昔前に比べてその重要性は薄れつつありますが、ここでの所作ひとつで、相手に与える印象が変わることもまた事実です。
名刺交換のポイント
- 相手より先に差し出す:名刺を先にもらうのは、営業担当者として「慣れていない」という印象を与えかねません。特にビジネス経験が豊富な方からみると、「営業が先だしという基本を知らないのかも」と見なされることもありえます。
- 美しいお辞儀と動作:手をまっすぐ伸ばし、腰を30度ほど曲げて渡します。お客様より少し遅れて頭を上げると、自然で丁寧な印象になります。挨拶の際に、極端に長時間頭を下げる行為は無粋と取られることがあるので、注意しましょう。
早く上達するための練習方法
まず美しい形で名刺だけ渡す訓練を行います。名刺交換は、素振りのように繰り返し練習するのが効果的です。可能であればスマートフォンで動画を撮影し、自分の所作を客観的に確認しましょう。
良い営業担当者は外見と身だしなみに気を使う
営業担当者にとって、服装や身だしなみは単なるマナーではなく、信頼を得るための「営業ツール」です。特に初対面では、見た目が非常に重要な役割を担います。
お客様はここを見ている!気をつけるべき身だしなみのポイント
- 清潔感のある服装:洗濯されたシャツ、折り目のあるズボン、磨かれた靴を身につける。
- 口臭・体臭対策:昼食後の口臭ケアは必須。ニンニクや香辛料の強い食事は避けましょう。
- 髪型・ひげ・化粧:寝ぐせや無精ひげ、化粧崩れはNG。毎日しっかり顔を洗い、営業担当者に相応しいルーティンを行いましょう。
- サイズの合ったスーツ:だぶついたスーツやカジュアルすぎる服装は避け、体に合ったものを選びましょう。技術職では服装が自由な場合もありますが、営業はスーツが基本です。
まとめ:営業は「型」から入ることで成果が出る
営業においては、「型」を身につけることで自信が生まれ、その自信が相手にも伝わります。技術職出身の方は、論理的な説明や製品知識には強みがありますが、それを活かすためにも、まずは営業としての基本動作を身につけることが重要です。
「営業ができる・できないは一瞬で判断される」という現実を受け入れ、まずは外見・所作・挨拶といった基本を徹底することが、信頼される営業への第一歩です。
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