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「やる気が続かない」社員に効く、学びの習慣化設計術

研修を実施しても、日常業務が忙しく学びが続かないという声は多く聞かれます。学習の継続は、個人の意欲にだけ委ねていては実現が難しいものです。

必要なのは、組織として学びを支え、行動変容が自然に生まれる仕組みを整えることです。

本コラムでは、社員が学びを習慣化できるよう、企業として取り組むべき環境整備のポイントを具体的に解説します。

社員の学習状況を一目で把握する「見える化」テクニック

継続的な学びを阻む最も大きな要因の一つは、組織として学習状況を把握できていないことです。進捗が見えない状態では、上司も適切なフォローが難しく、社員自身も自分がどこまで成長しているのかを把握しづらくなります。結果として、学びの優先度は自然と下がっていきます。

学習進捗を把握して社員の行動を変える効果

  • 取り組むべき範囲が明確になる:目標が具体化することで、日々の行動に落とし込める。
  • 上司がフォローしやすくなる:進捗が把握できると、必要な声かけや支援が適切に行える。
  • 学びが組織の資産になる:データに残すことで、次の育成施策の改善に生かせる。

見える化は、単なる管理ではなく、社員の主体性を引き出し、学びを日常に定着させる土台となっていきます。

行動を引き出す「評価とフィードバック」の仕組み

学習意欲が続かない理由の多くは、学びが「評価されない取り組み」になってしまっていることにあります。評価制度と結びつかない活動は、どうしても優先順位が下がりがちです。そこで鍵を握るのが、上司によるフィードバックと評価の設計です。

学習を習慣化する評価とフィードバックの設計

  1. 定期的な対話の場:進捗を確認する短いミーティングでも、継続の効果は大きく変わります。
  2. 業務との関連づけ:学んだ内容がどの業務改善につながるのかを具体的に示すことで、学びの意味が明確になります。
  3. 評価制度への反映:学習行動を正式に評価項目に加えることで、社員の優先度が高まるとともに、継続する理由が生まれます。

評価とフィードバックの仕組みは、学びを「やった方が良い」から「やるのが当然」へと変える力を持っています。

社員が迷わず取り組める学習環境の作り方

学習が続かない背景には、「取り組みにくい環境」が整備されていないこともあります。学びを習慣化するためには、社員が迷わず取り組める環境設計が不可欠です。

社員が迷わず学べる環境作りの3つの工夫

  • アクセスしやすい教材配置:業務中でも必要な教材をすぐに開けることが重要です。探す手間が減ることで取り組みやすくなります。
  • 学習コンテンツの粒度調整:長時間確保しなくても学べる構成にすることで、負担が軽減されます。学びのハードルが下がると継続率は大きく向上します。
  • 体系的な学習導線の設計:どの順番で学べばよいかが明確だと迷いがなくなり、学習の停滞を防ぐことができます。

このように、環境そのものを整えることで、社員の「やる気」に依存しない学習行動が生まれます。

学びを組織文化にする共有の仕組み

学びが続く組織は、社員同士が知識を共有し合い、刺激し合う文化が形成されています。共有の仕組みがない場合、学びは個人の中で消えてしまい、組織全体の成長にもつながりにくくなります。

共有文化を生む仕組み

  • 短い共有会の開催:朝礼や会議前の数分で学びを報告する仕組みをつくる。
  • ナレッジ蓄積の場づくり:学んだ内容を組織内のデータベースに残し、誰でも参照できる状態にする。
  • 成功事例の横展開:学びが業務改善につながった際は、積極的に全社へ展開する。

共有が習慣化すると、互いに学び合う文化が育ち、学習が「組織の当たり前」として根づくようになります。

LMSで学習を習慣化する仕組みづくり

これらの仕組みは、人的工数だけで運用しようとすると大きな負荷がかかります。そこで有効なのが、学習管理を一元化できるLMSの導入です。LMSは学びを継続させるためのインフラとして機能し、組織の育成施策を安定して運用するための強力な支援となります。

Leaf Lightningで学びの習慣を仕組み化

LMS「Leaf Lightning(リーフライトニング)」は、社員一人ひとりの学習を継続的に支援する仕組みを備えています。上司・管理者が受講状況を把握できる管理機能が満載です。例えば「指名」「申込中」「受講予定」「受講済」「修了」「キャンセル」「却下」「欠席」の8種類の受講状況で、進捗管理が簡単にできます。

「部下の受講管理機能」を使うと、部下の受講状況を画面にてリアルタイムで確認できるので、何の研修が修了しているか、また今は何を受けているかが一目瞭然です。上司から部下へのコメント機能を使えば、フォローを促しやすく受講率アップに繋げられます。

学びの習慣は、個人の努力だけではなく、企業がどのように支援するかによって大きく変わります。日々の小さな一歩が、組織の成長を支える大きな力になります。

Leaf Lightning

Leaf Lightning は、集合研修・オンライン研修・eラーニングをまとめて管理できる多機能 LMS です。

動画教材の配信、テスト・アンケート、受講管理などが標準機能としてそろっており、PC・スマホのどちらでも使えます。教材アップロードも簡単で、大規模運用にも対応する使いやすい研修管理システムです。

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Leaf Lightningの機能

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