新規営業で成果を出すための「認知獲得」と、「継続取引」につなげる営業手法の基本
営業活動において「新規開拓」は重要な役割を担いますが、すぐに成果が出ることは稀です。新規営業が上手くいかないと感じるのは、アプローチの目的が「売ること」に偏っているからです。
新規営業の第一歩は「売ること」ではなく、「認知されること」です。お客様にとって、あなたやあなたの会社がどんな存在なのかを知ってもらうことが、すべての始まりです。
新規営業活動の第一目標は「認知の獲得」
認知されるまでアプローチを続ける
お客様があなたの存在を認識するまでには、一定の接触回数が必要です。1回の電話や訪問で印象に残ることはほとんどありません。何度も接触することで、ようやく「この人、前にも連絡してきたな」と思ってもらえるようになります。
この「認知」の段階に到達するまで、アプローチを継続することが重要です。途中で諦めてしまうと、せっかくの認知機会を失ってしまいます。
認知された後に売れるタイミングが訪れる
認知されたからといって、すぐに商品やサービスが売れるわけではありません。お客様には「買いたいタイミング」があり、それは明日かもしれませんし、1年後かもしれません。
営業担当者がすべきことは、認知された後も定期的にフォローを続けることです。そうすることで、タイミングが訪れたときに真っ先に思い出してもらえる存在になれます。
認知度アップのための具体的なアプローチ方法
担当者不在時をチャンスに変える方法
必ずしも相手に直接会う必要はありません。むしろ、無理に会おうとすると相手に負担を感じさせてしまうこともあります。
- アポなし訪問で資料を置いてくる
- 名刺やメモにメッセージを添える
- 「また改めてご連絡します」といった一言を残す
こうした痕跡を残すことで、相手の記憶に残る可能性が高まります。
長時間待たされた場合の対応
アポなし訪問の場合、訪問時に長時間待たされる場合は、無理に待たずに帰るという選択も有効です。待つ時間の目安は10〜15分程度とすると良いでしょう。相手が多忙であることを察し、ご都合の悪いタイミングで訪問したことをお詫びして一旦退却します。こうすることで、次回の商談に良い影響を与えることがあります。
帰る際には、必ず名刺に「ご多忙のようですので、日を改めます」といったメッセージを添えて、応対の方に託しましょう。何も残さずに帰ると、訪問したこと自体が伝わらない可能性があります。
まとめ:継続的な成果を生む営業スタイルは「売るより認知を積み上げる」
営業活動は「売ること」ではなく「認知されること」から始まります。認知された後も、定期的なフォローを続けることで、信頼関係が築かれ、最終的に成果につながります。
一つ一つの結果に一喜一憂せず、地道にアプローチを続ける「農耕型営業」が、長期的な成功への近道です。断られても諦めず、認知の痕跡を残す工夫を積み重ねていきましょう。
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