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営業力を高める「5分・30分・48時間ルール」とは?~商談後のアプローチで差をつける方法

「商談の場では手応えを感じたのに、いざ受注となると他社に決まってしまう」そんな経験がある営業担当者の方も多いのではないでしょうか。実は、営業の勝負は商談の場だけで決まるものではありません。商談後の対応スピードが、受注の成否を大きく左右します。

本コラムでは、営業力を高める「5分・30分・48時間ルール」をご紹介し、商談後のアプローチでライバルに差をつける具体的な方法を解説します。

商談後の対応が営業成果を左右する

営業活動において、商談はあくまでスタート地点です。お客さまとの信頼関係を築き、提案を受け入れていただくためには、商談後のフォローが極めて重要です。特に、対応の「スピード」は、他社の介入を防ぎ、商談の成果を最大化する鍵となります。

お客さまの印象は時間とともに薄れていきます。商談直後の熱が冷めないうちに、次のアクションを起こすことで、記憶に残りやすく、信頼感を高めることができます。

営業力を高める行動指針「5分・30分・48時間ルール」

営業力を高めるために有効なのが、「5分・30分・48時間ルール」です。これは、お客さまからの要望に対して、対応のタイミングを明確に定めた行動指針です。

5分ルール:即対応が信頼を生む

「すぐに対応します」と伝えた場合は、5分以内に何らかのアクションを起こすことが求められます。たとえば、資料の送付や社内確認の開始など、対応の意思を示すだけでも効果があります。スピード感のある対応は、お客さまに「この人は信頼できる」と感じてもらう第一歩です。

30分ルール:後ほど対応は30分以内に

「後ほど対応します」と言った場合は、30分以内に対応を開始することが理想です。時間が空きすぎると、お客さまの関心が薄れたり、他社の提案に目が向いてしまったりする可能性があります。短時間での対応は、誠意とプロ意識の表れです。

48時間ルール:後日対応は2日以内に

「後日対応します」と伝えた場合は、48時間以内に対応することが重要です。お客さまの記憶が鮮明なうちに次の提案や連絡を行うことで、商談の流れを途切れさせず、競合他社の介入を防ぐことができます。

提案は「怒濤のごとく」、スピード対応で競合他社を寄せ付けない

営業活動において、お客さまとの関係性や過去の実績があっても、それだけで受注が確約されるわけではありません。お客さまは常により良い提案を求めており、魅力的な選択肢があれば、これまでの関係性に関係なく他社に乗り換えることもあります。こうした状況を防ぐためには、提案の「スピード」と「継続性」が極めて重要です。

商談後は、48時間以内に次のアポイントを取り、翌週には再提案を行うのが理想です。アポイントまでの間も、2日以上空けずに連絡を取り続けることで、お客さまの関心を維持し、他社の入り込む隙を与えません。提案は「怒濤のごとく」進めることで、お客さまに考える余地を与えず、こちらの提案に集中していただく環境を作ることができます。

また、対応のスピードは信頼感にも直結します。お客さまからの要望や懸案事項には、「5分・30分・48時間ルール」に則って迅速に対応することで、誠意とプロ意識を伝えることができます。こうした積み重ねが、競合他社を寄せ付けない強固な関係性を築くことにつながります。

まとめ:スピード感を持ったアプローチが受注率を高める

営業の現場では、「提案の質」だけでなく「提案のタイミング」も勝敗を分ける要素となります。スピード感を持って、継続的にお客さまにアプローチすることが、受注率を高める最も効果的な方法のひとつです。対応タイミングの指針として、「5分・30分・48時間ルール」をぜひ実践してみてください。商談後のアプローチでライバルに差をつけましょう。

営業力強化研修~心情理解を通し、顧客との関係構築を強化する

営業力を高めるために営業が取り組むべき内容は多岐に渡ります。営業は「これだけ出来ればよい」というスペシャリストではなく、まさに人としての総合力が問われる仕事と言えます。

本研修では、お客さまに信頼されるための営業としての心構えを再認識し、信頼関係を築くために必要な雑談やヒアリングの仕方などの具体的なスキルを習得します。

本研修のゴール

  1. 営業として、「人としての総合力」のブラッシュアップを図ります
  2. お客さまに信頼されるためのマナー、商品知識を確認します
  3. 受注や購入に至るまでの段階を理解し、その段階に応じたヒアリングや雑談ができるようになります

よくあるお悩み・ニーズ

  • 自身の営業力を高めたいが、何をしたらよいのか分からない
  • コミュニケーションが苦手なので、お客さまとの信頼関係を高めるためにどうすればよいのか具体的に知りたい
  • お客さまに頼られる営業になりたい

スケジュール

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セットでおすすめの研修・サービス

営業基礎研修・サービスラインナップ

インソースでは他にも多数の新人向け営業研修をご用意しております。

一口に「営業」といっても、そのスタイルはお客さまの扱う商品・サービスによって大きく異なります。BtoB営業かBtoC営業か、新規開拓営業かルート営業か、対面営業かインサイドセールスかなどその対象もスタイルも様々です。インソースでは、お客さまの現状や状況を細かくヒアリングし、最適なプログラムをご提案します。ぜひ、ご相談ください。

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仕事の生産性向上研修~「デキる人」に共通する時間の使い方・習慣を取り入れる

組織の生産性を上げるには、従業員一人ひとりのレベルでも仕事のやり方を日々改善していく必要があります。

まずは研修の冒頭で、なぜ自分の仕事は遅いのかというところに踏み込みます。そのうえで、では具体的に何をどのように変えていけばよいのかを、デキる人がいつも心掛けている観点・実践している工夫を着手前・着手中に分けてお伝えします。個々人の能力の差以外の、締め切りの設定方法・時間の生み出し方といった段取りのつけ方をブラッシュアップする機会としていただけます。

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タイムマネジメント研修~マルチタスク術で実現する仕事の生産性向上

「マルチタスク」とは、複数の作業を同時並行で進めることで、多くの職種において求められるスキルだといわれています。しかし現実的には人間の脳は一度に一つの仕事にしか集中できず、マルチタスクは生産性を下げるという意見も少なくありません。

マルチタスクを効率よくこなせる人というのは、一定期間に複数の課題を進行させることが上手くできている人を指しています。個人の器用さという特性ではなく、結果としての実績を評価してのことなのです。本研修では、業務の組み立て方や生産性を阻害する要因の取り除き方を解説し、明日からの仕事に取り入れられるようになることを目指します。

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