活気ある店舗は「働きがい」がカギ!店長が実践すべき3つのポイント
小売業界における最大の資産は、棚に並ぶ商品でも最新の在庫管理システムでもありません。日々お客さまと向き合う「人」、すなわちそこで働くメンバーこそが、店舗の心臓部なのです。しかし、モチベーションが低下したメンバーによる無愛想な接客や、高い離職率に悩まされている店舗は少なくありません。
「なぜあの店舗はいつも活気があるのだろう」
「どうすれば自分の店舗も同じように変われるのか」
この違いを生み出す秘訣は、「働きがいのある店舗づくり」にあります。
店長の「やりがい」が店舗の活性化につながる
活気のある店舗には共通点があります。メンバーの明るい挨拶や笑顔、てきぱきとした動きは、いずれも前向きでエネルギーのある職場環境から生まれたものです。そして、その雰囲気づくりの中心にいるのが店長です。店長の意識や姿勢は、メンバーに伝わり、やがて店舗全体の空気感をつくっていきます。つまり、店長の意欲がメンバーのモチベーションに連動し、チーム全体の活気を左右するのです。
では、店長自身がその意欲を維持・向上するには、どうすればよいのでしょうか。カギとなるのは、自身の仕事に「やりがい」を見出すことです。何のためにこの仕事をしているのか、どの瞬間に達成感を感じるのかを自覚することで、日々の業務にも前向きに向き合えるようになります。さらに、自分のやりがいを明確にすることで、メンバー一人ひとりがやりがいを感じられる仕組みづくりや関わり方にもつながっていきます。
活気のある店舗づくりは、まず店長自身の内面から始まるのです。
店長は「信頼される」ことが重要
働きがいのある店舗づくりにおいて、店長は信頼される存在であることが求められます。信頼されるためには、メンバーとの良好な関係構築が欠かせません。しかし、仲良しグループにならず、適度な緊張感も必要です。話しかけやすい雰囲気作りを心掛けつつ、チームの目標達成に向けて、時には厳しさを持ってメンバーに接していきます。
新たなチャレンジでメンバーのモチベーションを高める
メンバーのやる気を引き出すためには、新たな業務にチャレンジさせることが有効です。成長を促し、モチベーション向上につなげることができます。メンバーのやりがいのポイントや、個々の特性などを踏まえて、チャレンジ性のある業務を采配していきます。
チャレンジさせるうえで、以下3点がポイントとなります。
- 具体的に指示をする
- 期待を込めたメッセージを伝える
- 不安を解消する
曖昧な指示を出さず、具体的に指示をする
メンバーは、新たな業務に対してうまくできるか不安を抱えています。前向きに取り組んでもらうためには、「何を」「どのような状態で」「いつまでに」対応すべきかを明確に伝えることが重要です。具体的に指示をすることで、メンバーは主体的に取り組むことができ、成長につながります。
期待を込めたメッセージを伝える
なぜ新たな業務に取り組むことになったのか、店長の想いを伝えることが大切です。期待の気持ちを込めて、「この業務を通じてどのように成長してほしいのか」を言葉にすることで、メンバーのモチベーションを高めることができます。
不安を解消する
業務を進めるにあたり、どのような点に不安があるのかを整理し、対策を考えることが大切です。さらに、どのように進めていくとよいか、具体的な方法を一緒に考えていくことで、自信につながります。
店長研修~店長の影響力を自覚し、働きがいのある店舗を作る編
本研修は、店長自身が率先して働きがいのある店舗づくりを行うためのスキルアップ研修です。
まずは、多面的に店長に求められる仕事について考えます。そのうえで、自身の影響力の大きさ、自身の魅力を高め、信頼される店長になるためのセルフプロデュースの重要性を理解します。そして、部下への指示の出し方・教え方・フィードバックの仕方からモチベーション管理まで、具体的な部下コミュニケーション術を習得し、部下が新しいことに前向きにチャレンジできる風土を作ります。
これらのスキル習得を通して、店長自身の影響度やスキルで、働きがいのある店舗を作れるようになることを目指します。
よくあるお悩み・ニーズ
- 店長になって初めてマネジメントする立場になり、メンバーへの適切な指導方法を学びたい
- 皆が「働きがいがある職場」だと思える店舗を作っていきたい
- メンバーに良い影響を与えていけるように、店長の自分自身のセルフプロデュースをしたい
本研修の目標
- 店長自身の「影響度」を理解し、店舗の良い雰囲気をつくるセルフプロデュースができるようになる
- 部下の仕事に「やりがい」「達成感」などを作り出し「働きがいのある職場」にする
- 部下のモチベーションを高める指示の出し方・教え方・フィードバックの仕方を習得する
セットでおすすめの研修・サービス
部下とのコミュニケーション実践研修~心理的安全性の高い職場を作る
部下とのコミュニケーションの仕方を工夫することで、どのように心理的安全性を高めていくのか習得します。言いたいことを伝えるためのアサーティブコミュニケーション、本音で話せる環境を作るための1対1面談の活用方法を実際によくあるケースをもとに実践的に学びます。
研修の最後には、自分のチームの心理的安全性を高めるための具体的な方法を検討します。
部下モチベーション向上研修~風通し・見通しをよくするコミュニケーション
部下・後輩のモチベーションについて以下の点に注目し、モチベーションを向上させる手法を習得します。特に部下・後輩とのコミュニケーションの取り方や、業務の具体的な指導や割振りの仕方など、ワークやケーススタディを通して習得します。
エンゲージメント診断
従業員エンゲージメントの向上を目指して、組織課題を可視化するアセスメントです。従業員と組織の満足度を定量的に調査することで、どの対象にどのような施策を講じればよいのかを考える際の基礎情報として活用することができます。
自分を含めた身の回りの環境を、組織・仕事・チーム・上司・(業務)負荷・制度の6項目に分けて数値化し、関係性や状態を可視化します。