上司が残念に思う部下の5つの言動とは~守りから攻めへ、リーダーが一皮むけるための「責任あるヤンチャさ」とは

「能力が低いわけではない。仕事も真面目にこなしている」 それでも上司が、ある部下やリーダーに対して「どこか物足りない」と感じることがあります。
評価を分けるのは、成果やスキル以前に、日常の言動です。 本人にとっては正論であり、合理的な発言のつもりでも、上司の耳には「まだ守りの立場から抜け出せていない」というサインとして届いてしまうことがあります。
本記事では、上司から見れば、もっと上を目指して欲しい部下の言葉としては「物足りないなあ」と思う、5つの代表的な言動を取り上げます。 それぞれの言葉の裏にある思考のクセを読み解きながら、リーダーとして一皮むけるために必要な責任あるヤンチャさとは何かを考えていきます。
1.「よそのミスを何でウチが対応するんですか」
この言葉を聞いたとき、上司が引っかかるのは不満の表明そのものではありません。 「自分の担当範囲の外に、視点が広がっていない」という点です。組織で仕事をしていると、原因をつくった部署と、対応する部署が一致しない場面は少なくありません。上司がリーダーに求めているのは、「誰のミスか」ではなく、「今、誰が動くべきか」を考える視点です。
一皮むけるリーダーは、理不尽さを「貸しを作り、自分の影響力を広げるチャンス」に変えます。ここに、守りの姿勢から一歩踏み出す責任あるヤンチャさが表れます。
2.「それ、本当にやる意味あるんですか」
この発言は、上司の耳には「やらない理由を先に探している」と聞こえてしまうことがあります。意味や目的を問う姿勢自体は、決して悪いものではありません。しかし上司が期待しているのは、「意味があるかどうか」を判断することではなく、「意味をどうつくるか」を考える姿勢です。
守りに入る人は、意味が見えない段階でブレーキを踏みます。一皮むける人は、「こう変えれば意味が出ると思います」と、やりやすいように意味を後付けして、プロジェクトを前に進めます。この強引さこそが、周囲を巻き込む力になります。
3.「このやり方は良くないと、みんな言っています」
一見すると、現場の声を代弁しているように見える言葉です。しかし上司の目には、判断を他人に預けている姿勢として映ることがあります。「みんなが言っている」という表現は、自分の意見を述べずに済む便利な言葉です。その分、責任の所在が曖昧になります。上司が見たいのは、「周囲の意見を踏まえた上で、あなた自身はどう考えるのか」という点です。
誰かの影に隠れる「匿名性の高い正論」ではなく、「自分はこうしたい」というエゴを、組織の言葉に乗せて語る覚悟こそが、ヤンチャさの真髄です。
4.「よく分からないので具体的に指示をください」
質問をすること自体が問題なのではありません。上司が残念に感じるのは、考える前に答えを求めてしまう姿勢です。管理職登用前や既任リーダーに対して、上司が期待しているのは「完璧でなくてもいいから、自分なりの仮説を持つこと」です。
一皮むける人は、主導権を放棄しません。「こう理解しましたので、承認してください」と、自分の考えを添えて上司に仮説をぶつけ、上司を自分の計画に巻き込む強かさを持ちましょう。
5.「このメンバーの能力では無理です」
この言葉は、上司を最も落胆させる言動の一つです。なぜならそれは、リーダー自身が工夫や育成の可能性を手放しているように聞こえるからです。上司は、完璧な人材がそろうことを前提にしていません。むしろ見ているのは、制約のある中で、どう成果を出そうとするかという姿勢です。
責任あるヤンチャさとは、「無理です」と線を引くことではなく、「この制約をどう壊し、どう手駒を使い倒せば勝てるか」を面白がる不敵さのことです。
まとめ:一歩を踏み出す姿勢こそが「責任あるヤンチャさ」
リーダーとして一皮むけるとは、上司の顔色を伺うことではありません。正論を主張することでも、無理を押し通すことでもありません。組織が期待している役割を理解し、その役割を自分から「奪い取り」にいくことです。
守りから攻めへ。仕事を自分事化して、自分監督作品に変えてしまうような気合で、一歩を踏み出す姿勢こそが、上司に再評価される責任あるヤンチャさなのです。
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「上司が残念に思う部下の言動」を起点に、次世代リーダーのあるべき姿勢について考える研修です。敢えて厳しめに「あなたの上司はこう思っているはずですよ?」とその本心をお伝えし、潜在的に成長意欲のあるリーダーの意識転換を促していきます。
よくあるニーズ・お悩み
- 何となく上司から「物足りない」と思われている気がする
- チームのためにと思って言ったことや、やったことが裏目に出ることが多い
- 現場を理解せずに無理なことばかり言ってくる上司に不満を覚える
本研修のゴール
- リーダーとして一皮むけるためのマインドが理解できる
- 自分には「慎重さ」よりも「前に進む意欲」が求められていることが腹落ちできる
- 守りから攻めに意識を切り替えるテクニックを身に付けることができる
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