内定辞退を減らす5つのステップ~いま企業が見落とす"入社前の空白期間"

近年、学生の選択肢が増え、内定辞退のリスクは高まっています。内定者と入社前に十分な接点がない場合、辞退率は上がりやすくなります。
そこで重要なのが内定者フォローです。入社前から会社や同期、先輩社員とつながりを持つことで、内定者の会社への愛着を高め、内定辞退を防ぐことができます。
ポイントは、入社後の活躍を具体的にイメージさせること
内定者フォローというと依然懇親会のイメージが強いものですが、ただの飲み会では表面的なつながりに留まります。とくにZ世代以降の志向をふまえたポイントは「一緒に何かを作る経験」や、「自分が役に立っていると感じられること」「成長実感が得られること」です。
現在もなお、多くの内定者イベントでは「歓迎」や「仲良くなること」が主な目的とされていますが、これからは、単なる歓迎にとどまらず、内定者一人ひとりの働く意欲に応え、入社後の活躍を具体的にイメージできるような施策が求められています。
【内定者フォローの具体例】
- 内定者主催でのイベントの企画
- ゲーム形式の内定者イベントを通じてビジネススキルを体感する
- オンライン懇親会や少人数座談会で同期や先輩社員とのつながりを深める
- 内定者研修で、社会人としての基本的な心構えを身につける
入社前に課題を洗い出す~内定者教育を新人研修に活かす術
入社前の内定者教育は、単に会社理解を深めるだけでなく、個々の強みや弱みを把握する機会としても有効です。
個人の課題を把握するには、アセスメントが最適です。アセスメントを実施することにより、その結果をもとに研修を企画し、入社後には能力・スキルに応じた新人研修の設計が可能になります。
アセスメントを用いた内定者教育~新人研修
【ステップ1】
内定者へアセスメントを実施し、論理的思考やコミュニケーションの傾向を把握。
【ステップ2】
内定者の課題傾向から、重点的に補強すべきスキルを設定した内定者・新人教育を計画。
【ステップ3】
結果から内定者自身の苦手分野を事前学習し、入社前の不安を解消。
内定者教育を実施。同期の交流の場にも。
【ステップ4】
入社後研修では、内定者時に学んだビジネスマナーや報連相のスキルをグループワークで実践。
内定者の自己分析結果をもとに、チーム課題や問題解決演習を設計・実践。
【ステップ5】
研修終了後にフォローアップを行い、成長度合いや課題を現場にフィードバック。
内定者教育を入社後の新人研修と連動させることで、学習効果の最大化に直結します。入社前に学んだ内容を研修で実践させることで、理解が深まり、スキルの定着が早まります。
内定者フォロー→新人研修→現場配属という一貫した育成設計を実現させることにより、新人配属後すぐに活躍できる土台を作ることができます。
内定辞退率の低下と新人早期戦力化には内定者フォローがカギ
適切な内定者フォローと効果的な新人研修により、企業は以下の成果を得られます。
- 内定辞退率の低下
- 新人の早期戦力化と現場定着率向上
- 配属後の教育負荷の軽減
- 同期やチームとの関係性構築による主体性向上
入社前から入社後までの一貫した育成は、新人の早期活躍に直結します。そのため、内定者フォローと効果的な新人研修を連動させることで効果の最大化を測れるのです。
入社前に強み・弱みを把握し、同期や先輩との関係を構築しながら研修と連動させることで、企業側も新人側も満足度の高いスタートを切ることができます。
内定者研修~チームで働く力をビジネスゲームで習得する(ドミノ電鉄編)
社会人経験のない内定者にとって、働くイメージ・活躍できるイメージを持つのは容易なことではありません。インソースでは、ビジネスゲームという体験型の研修を通してアプローチすることをお勧めしています。
本研修では、ドミノを使ったビジネスゲームを通して、チームワーク、PDCA、計画性、リーダーシップ、全体最適、感謝の気持ちなどを体感し、社会人として、職場で求められるポイントを理解していただきます。
ビジネスゲームの有効性
- 講師からの一方的な講義ではなく、受講者が能動的に動くことで「気づく」
- 実体験することでインパクトが大きく、学んだことが記憶に残る
- 堅苦しさがなく、受講者のモチベーションが高まりやすい
- ゲームを通じて受講者同士の連帯感が深まる
セットでおすすめの研修・サービス
【内定者セミナー】上司・先輩とのコミュニケーションを学ぶ
新人が現場に配属されてから不安を感じる、上司先輩とのコミュニケーションのコツをお伝えします。
学生時代とのコミュニケーションと異なる点、何に気を付けたらよいのか、仕事を進めるうえでの基本となるコミュニケーションの考え方と押さえるポイントを学んでいただきます。
【内定者セミナー】先輩・上司を驚かせない職場での過ごし方
職場で新入社員が入社した後、「こういうことがあって驚いた」と新人の行動が話題になる場面があります。
内定者の方に職場での振る舞いや常識といわれるような職場の不文律を学びます。マナーではなく、休憩時間の過ごし方など、日頃の生活習慣にかかわるような行動を中心に先輩たちが経験したエピソードから自身だったらどうするかを考えてもらいます。
内定者研修~社会人としての心構えを身につける編(1日間)
ビジネスゲームを通じて内定者同士の交流を深めつつ、仕事の流れを体感しながら、社会人としての心構えを身につけていただきます。
「学生と社会人との違い」を考え、組織の一員として働くための意識の切り替えを理解し、チームとして互いに気持ちよく仕事を進めるためのコミュニケーションや、継続的に仕事の仕方を改善するためのPDCAの考え方を解説します。






