無理はしない新人・若手指導~変えるのは「心構え」と「仕事の任せ方」
2024年に当社が新人・若手教育に関連して実施したアンケートでは、35社すべての人事・教育担当者が管理職向けの教育が「必要」と回答しており、その関心の高さがうかがえました。
ただわかっていても、「今の若手の考えはわからない」とマイナスに考えたり、ハラスメントのリスクからコミュニケーションを控えたりしてしまう管理職の方が多いのではないでしょうか。
新人の価値観を受け止め、寄り添うことが大事
新人・若手を育てていくうえでは、指導者側の意識の変化が重要です。意識の変化というと、新人の特徴を学び、その価値観にすべて合わせるということを思いがちですが、無理にあわせることが正解ではありません。自分とは違うことに理解を示し、「だから新人は困るんだ」ではなく「今はそういうことなんだな」と受け止めるだけでよいのです。
映える仕事とは何かを考える
新人・若手指導のポイントは成長実感にあります。つまりは、新人・若手が仕事で「成長した」と感じられるかどうかです。そのために必要なのが、成果が見える、自組織で活躍したと感じられるといった「映える」仕事です。新しく何か学ぶことが必要な仕事もよいでしょう。
任せたい仕事は何か、「映える」=すぐに成長が実感できる、組織へ役立っていると感じられる仕事は何か、を指導側が考え任せることが、新人・若手の成長の近道といえます。若手ばかりのチームを組むなどもおすすめです。
放置することが任せることではない
指導する際に陥りやすい点が、「任せっぱなし」です。任せて育てるとは、放置して相手の自発的な行動を待つことではありません。指導側から声をかけて進み具合を確認し、フィードバックをすることです。いくつになってもほめられればうれしいと感じるように、気にかけてもらえることは今の新人・若手でもうれしいものです。
指導者の息抜きは同世代同士で
新人・若手があまりよい印象を持たないものの一つに、上司・先輩の自慢や昔話があげられています。宴席などでつい話してしまうという方も多いのではないでしょうか。新人・若手とのコミュニケーションという点では、あまりおすすめはできません。これまでの苦労を分かち合うのは、話のわかる人たち同士で行いましょう。そのほうが楽しく話せると考えます。
せっかくなら変化を楽しむ気持ちで
新人・若手にそこまで気を使った指導は難しい、しんどいと感じる人がいるかもしれません。時代の流れとともに考え方が変わっていくのは、これまでと同様です。「そういう価値観もあるんだ」と新しい発見を楽しむぐらいでいるほうが、指導者側の気持ちが楽になります。
部下指導アップデート研修~若手部下との距離感をつかむ
これまでのやり方を変えられない、変えたくないと思っている管理職や指導をする方に向けて、今の若手の価値観や行動の傾向、指導方法を学べる研修です。
悩みの多い指導者側の気持ちを軽くしつつ、部下へ任せる仕事やコミュニケーションの仕方など、ワークを通じてなにを変えるとよいのか、実践スキルを身につけられます。
よくあるお悩み・ニーズ
- 管理職が新人の考え方や行動の特性をつかみ、指導に活かしたい
- 上司側と新人・若手側の世代間ギャップが大きく、育成がうまくいっていない
- 上司側がハラスメントを恐れ、指導にストレスを感じている
本研修の目標
- 今の若手の考え方・気持ちを理解する
- 部下への仕事の任せ方を知る
- 仕事の指示を明確に言語化するポイントを学ぶ
- 部下とのコミュニケーションの取り方を具体的に学ぶ
セットでおすすめの研修・サービス
Z世代の育て方研修~新しい価値観に向き合う人材育成のあり方
Z世代と言われる今の若手が育ってきた時代背景を振り返り、その価値観を知る研修です。彼らとどのように関わっていくべきか、一人ひとりの個性に向き合いながら育成する方法と指導者の在り方を学びます。
OJT研修~部下・後輩指導の基本スキルを習得する
部下・後輩の世代の傾向やキャリア観への理解を深め、職場全体を巻き込み計画的に指導・育成する方法を学ぶ研修です。実際の部下・後輩の現状を踏まえた育成計画の立て方やほめ方・叱り方など、ケーススタディで実践力を磨きます。
(半日間)ハラスメント防止研修~セクハラ・パワハラの新常識
職場におけるハラスメントの最新動向を踏まえ、その防止に向けた実践的なアプローチを学ぶ研修です。従来の厳しい上意下達型の指導ではなく、部下の考える力を引き出し、パワハラを防ぎながら適切に指導する方法を探ります。
ハラスメントリスクアセスメント
完全匿名化できるシステムを用いて、ハラスメントリスク度、組織の状態、特有の要因や背景を見える化するアセスメントサービスです。組織の健全性を保持するための施策として、アセスメントでさらに問題に深くアプローチしたいというご要望に応じるべく、独自に開発しました。