自社らしさに基づく「デザイン経営」の実践法~人材確保・売上向上・組織づくりの土台を作る

市場や競合の変化に合わせるだけでは、中小企業が持続的に選ばれ続けるのは難しくなっています。
- 人手不足だが、採用がうまくいかず、人材の定着にも苦戦している
- 売上や受注に伸び悩んでいて、営業や販路強化をしているが、成果が出ない
- 商品やサービスの改善や高付加価値化をしたいが、どう差別化すれば良いかわからない
こういった声が多く聞かれる今、注目されているのが、自社の強みや理念を軸にブランディングや組織変革を進めていく「デザイン経営」というアプローチです。
本コラムでは、「自社らしさ」に根差したデザイン経営の考え方と、具体的な実践ステップをご紹介します。
自社らしさに根差したデザイン経営とは
デザイン経営とは、企業の内にある価値や理念を「見える形」に整え、商品や事業、組織運営に一貫性を持たせる経営手法です。形や色・模様などの見た目の美しさではなく、企業の内面にある「自社らしさ」を基軸とする意思決定の再構築のことを指します。
デザイン経営がもたらす3つの効果
デザイン経営を導入することで、以下のような効果が期待されます。
- 求職者や顧客から「選ばれる理由」が明確になることで、採用や営業の現場で説得力が増す
- 競合との違いを価格や機能ではなく、価値観・ストーリーで語れるようになる
- 社員の共通言語ができ、判断や行動の軸がそろうことで、強い組織文化と高い生産性を持つことができる
デザイン経営を実践するための4つのステップ
デザイン経営の実践には、以下のようなステップで進めます。
- 自社らしさを明らかにする
経営者や一般社員が、自社の存在意義や未来像を言葉にすることから始めます。単なるスローガンではなく、「なぜこの仕事をしているのか」「どんな社会的価値を生んでいるのか」を言語化するプロセスです。 - チームでの対話を通じて納得感をつくる
経営者だけでなく、現場の社員や外部支援者を交えたワークショップを通じて、言語化した「らしさ」を共有・再解釈します。これにより、理念が「言わされているもの」ではなく「自分たちの言葉」になります。 - 行動に落とし込むデザインアクション
商品やサービス、営業資料、社内制度などに「自社らしさ」を反映するアクションを加えます。たとえば「行動指針」や「採用ページ」などに具体的に落とし込むと、変化を実感できます。 - ビジョンに基づいた経営目標・ロードマップを策定
再定義したビジョンを、定量・定性的な目標に落とし込み、中長期の経営戦略へと接続します。
中小企業向けデザイン経営導入および事業計画立案支援
インソースグループでは、企業が「自社らしさ」を明確にし、それを軸に事業計画や組織運営に活かしていくための支援サービスを提供しています。
経営層や現場が一体となって、納得感のあるビジョンをつくり、それを軸としたデザイン経営を進めるプログラムです。4回程のワークショップで理念やブランドストーリー、価値提案を整理・実践し、事業計画策定を支援します。
特徴・ポイント
- 実践重視のワークショップと事業者が主体的に取り組む事業計画立案支援を通して、継続的なデザイン経営実践に向けた自走化支援
- 豊富な中小企業実績を誇るミテモならではの、中小企業の経営実態に即した実効性の高い事業計画立案フレームワークの提供
- 自社ならではのビジョンを持ち、事業開発に取り組む経営者や次期経営者同士の横のネットワークとコミュニティ形成
セットでおすすめの研修・サービス
以下の研修や支援サービスも併せてご活用いただくことで、デザイン経営の成果をより強固なものにすることができます。
コア技術を活かした中小企業の強み発掘支援
地域の中小企業がもつ独自のコア技術を生かし、デザインやマーケティングの専門家と連携して商品企画・ブランド創出を実施し、ワークショップや伴走支援を通じて消費者向け市場への販路開拓とブランドの自走化を促進します。
ブランド開発・リブランディング支援
地域の中小企業が自主的にブランド化と商品開発を進められるよう、デザイン思考を取り入れたワークショップと専門家による伴走支援を通じ、テストマーケティングまで含めた販路開拓をサポートします。
社会課題解決型ビジネス支援(SDGs起点)
SDGs視点から社会課題と事業開発をワークショップや専門家支援で設計し、社会課題を解くコンセプトをビジネスモデルとして地域産業で実現します。



