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商品を売るための工夫は「安くする」だけではない~ブランドの真髄は商品の「意味」付け

「良いものをより安く」はブランディングの敗北である

良いものを安い価格で提供することができれば、売れるのは当り前です。もちろん、それを実現するためには血のにじむような企業努力があるでしょう。

しかし、それは「現場の努力」で実現したものであって、企てる立場にある「経営層の才覚」による結果ではない、と言ったら怒られるでしょうか。敢えて言わせていただければ、本来、経営層の仕事とは、良いものを高い価格でも買ってもらえるような仕組み、仕掛けを作ることのはずですから、安さで売れている状態に甘んじていてはいけないのです。

ブランディングの成功とは~商品を「意味」と「ストーリー」で差別化する

スイス製の時計やイタリア製のスポーツカーには、目を見張るような高価な値段が付けられていますが、それでも世界中から引く手あまたとなっており、順番待ちになっているほどです。それは単なる機能性や品質の高さだけでなく、その商品に込められた「意味」と「ストーリー」に顧客が価値を感じ、共感するからです。この「意味」こそがブランドの真髄であり、市場で優位性をもつ拠り所となっています。

しかし、このブランドの本質を見誤り、見せかけの豪華さやカッコよさのための装飾として使われることがしばしばあります。また、一貫性を欠いたブランド活用は、従来のファンから「裏切り」と見なされ、思わぬ炎上や失墜を招くこともあります。ことほどさようにブランディングは難易度の高い活動であり、そのため、経営の「上流工程」と捉える必要があるのです。

ブランディング基礎研修~一貫した戦略と戦術で、顧客目線の価値を高める

本研修は、ブランディングにおける基本的な知識を修得するとともに、それが経営戦略上どのような意味を持つのかを理解します。実例をふんだんに提示するため、興味深く学べます。

この研修を通してブランディングの面白さと怖さを学ぶとともに、モノの良さ以外で価値を高める戦略を本気で考えるきっかけにしていただければと思います。

研修のゴール

  • ブランディングが企業経営の上流工程に位置付けられることを理解する
  • ブランドを確立する上で、活動の一貫性がいかに重要かを知る
  • ブランディングを実践する上での具体的なステップが分かる

受講者の声

  • STPを用いてターゲット・自社ブランドの立ち位置などを整理し、実際のブランディングに繋げていきたい
  • ブランディングにもさまざまなセグメントがあり、混同せず、段階的に切り分けて考えていくことが大切だと分かった
  • ブランディングの目的戦略や戦術実行について、感覚的に進めていきがちなところがあるため、KPIを設定し、PDCAのCA部分をしっかり実行する

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セットでおすすめの研修・サービス

CX向上研修~デジタルがもたらした顧客の変化に対応する

本研修は、CX(カスタマーエクスペリエンス)がIT連携やデータ活用がカギになると言われるのはなぜか、CXの活用でどのような経営的メリットが期待できるのかなどの疑問点を整理し、顧客価値向上を目指します。

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カスタマーバリュー向上研修~顧客視点からマーケティングを強化する

本研修では、顧客の視点から見た商品やサービスの価値(カスタマーバリュー)の重要性について理解し、それをどのように商品やサービスに取り込み、展開していくかを学びます。

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新規事業開発講座~ビジネスモデルキャンバスを使って新規開発を考える

ビジネスモデルキャンバス(BMC)は、事業として成立させるうえで過不足のない検討項目がバランスよく組み込まれ、CX起点で事業開発が行われるよう意図して設計された、優れたツールです。

本研修では、今注目される新しいビジネスの核心を紐解くとともに、ビジネスモデルキャンバスに則て自社における新規事業開発案を検討します。

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