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配属前におさえるべき「当たり前」~OJT現場の負担を軽減し、新入社員の「気づく力」を育てる3つのポイント

「最近の新入社員は、周囲への気配りが足りない」「自分の仕事にしか意識が向かない」と感じる人事担当者の方も多いのではないでしょうか。

コロナ禍で学生時代のアルバイト経験やリアルな人間関係の機会が減った世代が社会に出てきたことで、「社会人としての当たり前」が通じにくいという声を多く耳にします。

本記事では、その背景と共に、配属前におさえるべきポイントを解説します。

変化した新人像~アルバイト経験の減少がもたらす「気づけない新人」

ここ数年の新入社員を見ていると、「自分の仕事にしか意識が向かない」「職場全体の動きが見えていない」といった、課題感を抱えているケースも少なくありません。

原因の一つは、コロナ禍での生活環境の変化です。接客業など対人コミュニケーションを伴うアルバイト経験が少ないまま社会人になった人が増え、「他人の視点で考える」経験を十分に積めなかった方も多い傾向にあります。

例えば、会議で使った備品を元の場所に戻さない、コピー機に紙が切れたまま放置されている...そんな小さな行動の積み重ねが、職場の効率や信頼関係に影響します。しかし、新人本人は「それが悪いことだ」とすら気づいていないケースも多いのです。

OJT現場の本音「そこまで教える余裕がない」

現場のOJT担当者にとっても、こうした新人への対応は頭の痛い問題です。「共有フォルダの使い方を説明するより、実務の話をしたい」「そんなことまで一から教える時間はない」といった声が聞かれます。

「ビジネスパーソンとしての基礎意識を持った状態で現場に来てほしい」というのが、多くのOJT担当者の本音です。しかし、大学や専門学校では社会人としての行動基準を学ぶ機会が限られています。だからこそ、入社直後の新人研修でそのベースをつくることが欠かせません。

配属前におさえるべき「当たり前」

「それくらい気づいてほしい」「社会人として当たり前では?」と言われるような些細なでも、新人にとっては「教わらないと気づけない領域」です。

当社インソースでは、そういった「当たり前」を言語化して体系的に学ぶ研修を、多く企業様にご提供しています。その中でも特に現場の人事担当者から共感を呼んだのが、以下のポイントです。

ポイント1.仕事の流れを把握する

自分の担当範囲だけでなく、前後の工程・業務全体のつながりを意識するようにします。自身の仕事の進め方や、成果がどのように影響するかを常に考えることを癖づけることで、チームや会社としての成果を見据えた働き方を促します。

ポイント2.共有物は誰でも使いやすく保つ

周囲への配慮や「次に使う人」の視点を育て、職場の信頼を気づく基本姿勢を学びます。「誰がやってもいい」ちょっとしたことも、新人でもできることは積極的に行動し、職場での信頼を獲得します。

ポイント3.何事も数字で考えるクセをつける

感覚ではなく、数値を用いて物事を説明・改善できる習慣を身につけます。誰にとっても共通の指標である数字を用いることで、認識のずれを防ぎ、スムーズなコミュニケーションがとれるようになります。

これらは一見「当たり前」のように思える行動ですが、実際に受講した新入社員からは「初めて気づいた」「自分の行動を見直すきっかけになった」という声が多く寄せられています。

新人研修期間で、「未来の信頼」を育てる

新人研修期間は、配属後、組織文化に馴染み早期に活躍できるかを左右する重要な期間です。この時期に「職場の常識」や「チームで働く意識」をしっかりと身につけておくことで、OJTの負担を軽減し、中長期的には離職防止にもつながります。

「できる新人」は、最初からスキルが高いわけではありません。周囲への意識や基本動作の積み重ねによって「信頼される社会人」へと育っていくのです。

(新入社員・新社会人向け)できるビジネスパーソンの10の心得・行動~職場の常識編

本研修は近年の新人の傾向として、周囲への配慮不足などが多く取り上げられるなかで、社会人としての暗黙知や職場の常識を知ることで周囲への気づかいにつなげることを目的としています。

インソースでは企業の人事・教育担当者の方から社会人として、気になる行動や「できる」と感じる行動などを集め、その声に基づいて「10の心得・行動」にまとめました。

信頼を与えるあいさつや言葉づかい、身だしなみなど基本的なマナーのステップアップした内容、会社の備品の扱い方、清掃の仕方、コスト意識など職場で働く際に必要な知識で、ここまで配慮できたら「できる」と感じるという点を取り扱います。

本研修のゴール

  1. 10のポイントで仕事への姿勢を理解する
  2. あいさつ、整理整頓など身の回りのことを徹底するポイントを知る
  3. 周辺に配慮するために必要な知識を得る
  4. 相手の行動の先読みをするための考え方を知る

よくあるお悩み・ニーズ

  • 自分のことばかりを考える傾向にあり周囲への配慮が足りない
  • 気配りや相手の立場に立った行動を身につけてほしい
  • 共有物の使い方、印鑑の種類、郵送の仕方など身近な知識が足りていないことが多い
  • あいさつなどで相手の印象をよくし、信頼関係をしっかり築けるようになってほしい

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セットでおすすめの研修・サービス

(新入社員・新社会人向け)ビジネスマインド研修~自律のための基本姿勢・習慣

本研修では、新入社員の心得や常識、新人が仕事に臨む姿勢、現場で求められる行動について学びます。

忙しい現場ではなかなか時間をとって教えることのできない社会人の暗黙知やルールを確認し、社会人1年目を軌道に乗せるためのマインドセットとスキル獲得を行います。

失敗を避けるため受け身の傾向が強い昨今の新入社員が、自信を持って仕事を始めるために必要な前提知識・スキルを獲得する研修です。

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(新入社員・新社会人向け)シミュレーション研修~実践形式で行う新人研修総まとめ編(2日間)

お客さま先への訪問から上司への報告、企画提案のプレゼンまでを想定し、限られた情報と時間の中で期待に応えるために試行錯誤する実践型シミュレーションです。「ビジネスマナー」「電話応対」「報連相」「チームワーク」「プレゼン」などのスキルを、分かるからできるに変える新人研修の締めくくりに最適なプログラムです。

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【ラインナップ】新入社員研修

近年の新入社員は、与えられた指示を正確に遂行する力は高い一方、「失敗を避けたい」という思いから、正解を求める傾向があります。正解がはっきりしない場面や、自ら考えて動く必要がある場面では戸惑い、なかなか行動に移せないことが多くみられます。

「先回り」して知識を付与すること、「実践」で経験を積ませることは、今の新人・若手を早期に活躍させるうえでの重要なポイントです。さらに、デジタルネイティブ世代にとって成長実感を得やすく、得意分野にできる「デジタル」関連の教育は、飛躍を実現する原動力となります。

インソースでは、これらのポイントを踏まえ、内定者から新人・若手まで一貫した育成プログラムをご用意しております。入社前に身につけた基礎を研修でしっかり固めることで、新人が安心して成長し、現場で力を発揮できるようご支援いたします。

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