部下のやる気を引き出すコツは、3つの「はかる」を意識した業務配分にあり
「同じチームなのにあの人だけいつも早く帰っている」といった部下の声を聞いたことありませんか。また、「何で自分ばかりいろんな仕事を押しつけられるんだろう」と思っている部下はいませんか。
業務配分は、見積もり、動機づけ、優先順位を意識すべし
部下がこのような不満を持っている場合、「仕事にはそれぞれ業務分担があるのだから仕方がない」と済まさず、今までの業務の割り振り方や依頼の仕方を見直す必要があるかもしれません。部下の不満は、例えサイレントであっても、チームの生産性を阻害しかねないからです。そこで、業務を再分配するのですが、その際のポイントとして意識したいことが、3つの「はかる」です。
業務量を「測る」~部下のレベルを見積もり仕事を依頼する
仕事を依頼する際、「この仕事は1時間でやって!」と一方的に決めつけることは、部下のプレッシャーになります。ベテランの上司は1時間でできる仕事でも、慣れていない部下には3時間かかるかも知れません。さらにトラブルが発生すると、部下はどうしたらよいのかわからず、膨大な時間を費やすことになりかねません。
同じ仕事でも人によって業務量の見積もりは違うこと、この見積もりの差が部下間の不公平が発生する要因となることを、上司は意識する必要があります。
部下の気持ちを推し「量る」~配慮しながら仕事を割り振る
部下に仕事を割り振る際、難易度の高い仕事はどうしても特定の部下に偏りがちになります。すると、「面倒な仕事は全部自分がさせられる」と不満に思う部下や、「自分には難しい仕事はさせてもらえない」とやる気を失う部下が出てきてしまいます。部下への仕事の割り振りは、仕事の量と難易度だけで判断しては駄目なのです。
また、業務配分のよくあるパターンとして、各人の仕事を箇条書きにし「あとはよろしく!」と特に説明もせず、事務的に指示するケースなども見られます。部下の気持ちに寄り添った仕事の分担と、その理由の説明や動機づけは、上司の欠かせない仕事ではないでしょうか。
やるべき仕事を「計る」~部下の仕事を整理し優先順位をつける
部下の仕事を確認したときに、「それって大事?」「今やる必要ある?」と疑問に感じるものはありませんか。上司として、部下の大量にある仕事を整理し、大事な仕事か、急ぎの仕事か、優先順位をつけることが重要です。部下も、より重要で緊急性の高い仕事を任されたほうが、モチベーション向上に繋がります。
(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~業務配分編
本研修は、部下の強みが発揮できる業務分担について考察します。業務の優先順位の決め方や部下ごとに考慮すべきこと、やる気になる仕事の任せ方について学び、部下のモチベーションアップを図ります。
自分がやるべきことを理解しやる気になった部下は、確実に成果を出し、さらなる成長を遂げることが見込まれます。上司としての手腕は、業務配分にかかっていると言っても過言ではないのです。
研修のゴール
- 一人ひとりの強みを活かした業務分担を考えられる
- 部下・メンバーがやる気になれるコミュニケーションの取り方を身につける
受講者の声
- 業務分担に対して、積極的に考えていなかったことに気がついた
- 部下のモチベーション向上につながるような仕事の振り方を実践したい
- 部下の仕事の再配分や、それらの前提となる関係性の再構築に粘り強く取り組んでこうと思う
セットでおすすめの研修・サービス
(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~ほめ方編
あまりほめられた経験がない、ほめているが育成につながらない、などのお悩みにお答えします。研修内では実際によくある場面を想定しながら進め、明日から職場で使える言葉がけなどもお伝えします。
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(2時間研修)部下のやる気を引き出す研修~キャリア支援編
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研修では、適切な課題を課すためのフレームワーク「GROWモデル」や相手の思いを引き出す質問の仕方などを学びます。部下・後輩が主体的に成長できるよう、サポートする力を身につけます。