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部下指導法も現代版へアップデートすべし!世代への理解・感情制御・適切な指導でイマドキ世代を育てる

部下への指導について、多くのリーダーや管理職の方が共通の悩みを抱えているのではないでしょうか。よく聞く意見として、「新入社員や若手社員の考え方が分からない」「既存の指導法が通用しない」などがあります。そんな何を考えているかわからない部下に対して、うまく叱れずどのように始動すればよいか迷走している方も多いはずです。

本コラムでは、イマドキ世代の育て方・怒りのマネジメント・コーチングの3つに焦点を当て、イマドキの若手への指導方法に対する具体的なヒントをご紹介します。まずはイマドキ世代がどんな考えを持っているかを理解し、怒りの感情コントロールと適切な指導方法を学ぶことで、すぐにでも実践できる指導方法をご紹介していきます。

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イマドキ世代の考え方を理解し、個性を活かす

イマドキの若手世代を効果的に指導するには、まず彼らが育った時代背景や自己形成に影響を与えた要素を理解することが不可欠です。自身の「常識」との間に存在する差を認識し、世代間の相互理解を深めることで、より適切で効果的な指導が可能になります。

具体的な実践としては、若手世代の視点から彼らの価値観や考え方を振り返り、影響を与えた時代背景と、それに伴う特徴を把握しましょう。例えば、「ガツガツしない」「真面目で素直」「打たれ弱い」といった傾向が挙げられます。

次に、部下や後輩の個性を捉えるために、彼らを「安定志向度」と「自己主張度」という2つの軸で4つのタイプに分類し、それぞれの特性に合わせた指導法を検討します。

安定志向度×自己主張度で見る4つのタイプ別指導法

  • 成長×主張タイプ: 意欲は高いものの、他者視点に欠け、自己中心的になりがちです。自身の若手時代の失敗談を共有し、効果的な返答の仕方を考えるワークなどを通じて、多角的な視点を促す指導が有効です。
  • 成長×従順タイプ: 言われたことはコツコツとこなしますが、深く考えることが苦手な傾向があります。業務を細分化し、各工程でのチェックポイントを整理させるなど、具体的なプロセス管理の支援が有効です。
  • 安定×主張タイプ: ミスは少ないですが、新しい挑戦を避ける傾向があります。彼らの慎重さを尊重しつつ、小さな成功体験を積み重ねさせることで、少しずつ挑戦への意欲を引き出すアプローチが求められます。
  • 安定×従順タイプ: 周囲に流されやすく、人間関係の調和を重視します。チーム内の協調性を活かしつつ、個々の意見を尊重し、発言しやすい環境を整えることが大切です。

このように、部下のタイプに合わせた寄り添った指導を行うことで、彼らの成長を促し、世代間の相互理解を深めることができるでしょう。

【公開講座】イマドキ世代の育て方研修~個性を理解し、ともに成長する方法を探る

組織の中核を担う中堅層やミドル層にとって、イマドキの若手世代の考え方や行動には戸惑うことも少なくありません。彼ら彼女らが育ってきた時代背景や、どんなことに影響を受けて自己が形成されてきたのかを知ることが大切です。

本研修では、世代間の相互理解を通じて、適切で効果的な指導方法を身につけていただきます。

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怒りの感情をコントロールし、効果的な部下指導を実践する

部下の行動にイライラしてしまうことは自然な感情ですが、重要なのはその感情をそのままぶつけず、適切にコントロールし、部下の成長を促すことです。自身の怒りの感情を上手にマネジメントすることは、ストレス軽減、人間関係の良好化、そしてハラスメント防止にもつながります。

怒りをコントロールする第一歩は、自分自身の怒りのサインに気づき、その原因や兆候、傾向を把握することです。怒りの感情は、しばしば「第2次感情」として現れ、その根本には「相手に対する期待」があることが多いとされます。自身がどのような時にカッとなるのか、具体的なエピソードから自身の思考や行動のパターンを分析しましょう。

怒りをセルフコントロールし、適切な叱り方をするためのステップ

  • 思考傾向の理解とABC理論応用: 自身の思考パターンを客観視し、怒りの感情をコントロールする訓練を行います。
  • 瞬間的に怒りを鎮める方法を習得: 怒りを感じた際に一呼吸置く、場所を変えるなど、冷静さを取り戻す具体的な方法を身につけます。
  • 「怒る」と「叱る」の明確な区別とポイント把握: 部下の成長を目的とした建設的な指導が「叱る」です。叱るべきポイントを明確にし、計画的に伝えることが大切です。
  • アサーティブな伝え方を意識: 部下を注意する際は、「YOUメッセージ」ではなく、自身の感情や状況を主語にした「Iメッセージ」を用いることで、相手を責めずに意図を建設的に伝えられます。
  • 萎縮させる言動を避ける: 暴言や威圧的な行為は、部下を萎縮させ、信頼関係を損ねるため避けるべきです。
  • 部下のタイプに合わせた対応: イマドキ世代の部下には「常識の差」を理解し、年上の部下には謙虚に対応して信頼を得るなど、相手の特性に応じた柔軟なアプローチが求められます。

さらに、日々の対話を通じ、部下への「期待の適正化」を図り、現状を正確に把握した上で、QCDRS(品質・コスト・納期・安全性・サービス)を意識した業務指示を行い、具体的に期待を伝える習慣を身につけることが、怒りのコントロールと効果的な部下指導につながります。

【公開講座】怒りのマネジメント研修~怒りの感情をコントロールし、部下指導を行う

部下の行動に対しイライラしてしまうことは誰しもあることです。大切なのは、イライラしてしまった時に怒りの感情をそのままぶつけず上手に部下を叱り、成長を促すことです。

本研修では、自身の怒りの感情をコントロールするスキル(怒りのマネジメント)を身につけます。自分がどんな時に怒りの感情を抱きやすいのか、普段の自分の行動を振り返って考えます。また、つい上司として怒りたくなるような場面を想定したケーススタディを通じて、具体的な指導方法を考えていただきます。

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部下の主体性を引き出し、組織力を最大化するコーチングスキル

ティーチングが基本的な知識や技能を教え込むことであるのに対し、コーチングは部下それぞれの能力ややる気、強みを「引き出す」ことを目的とします。部下の意欲や主体性を引き出すことは、組織力や生産性向上に直結する重要なスキルです。

コーチングにおいて特に重視されるのは、以下の3つのスキルです。

コーチングの3つの主要スキルと実践方法

  • 傾聴のスキル: 部下の話を深く「聴き」、彼らが本当に伝えたいこと、不安やストレスなどを理解します。自身の意見を押し付けず、相手の言葉に耳を傾ける姿勢を意識しましょう。
  • 質問のスキル: 部下の考えを引き出し、気づきを促すような「良い質問」を投げかける練習をします。一方的な誘導尋問にならないよう、部下自身が答えを見つけられる質問を心がけましょう。
  • 承認のスキル: 部下の成長や良い点を見つけ、具体的に「ほめる」ことで彼らの自己肯定感を高めます。日頃から部下の良いところを探し、彼らの意欲や主体性の向上につなげましょう。

これらのスキルを実践するためのフレームワークとして、GROWモデルが非常に有効です。

目標達成を支援するGROWモデル

  • G (Goal: 目標の明確化): まず、部下自身の達成したい目標を明確に設定します。
  • R (Reality: 現状把握): 次に、その目標に対する現在の状況や課題を具体的に把握します。
  • O (Options: 選択肢の創造): 目標達成のための選択肢や行動案を部下自身に考えさせます。
  • W (Will: 意志の確認、計画の策定): 最後に、部下の意志を確認し、具体的な行動計画の策定をサポートします。

このGROWモデルを活用することで、部下は自ら目標設定し、解決策を導き出し、主体的に行動できるようになります。日頃からの信頼関係構築と話しやすい環境作りが、これらのコーチングスキルを最大限に活かす土台となるでしょう。

【公開講座】コーチング研修~部下の主体性を引き出すスキルを習得する

ティーチングの目的が、基本的な知識や技能を教え込むこととするのであれば、コーチングの目的は、それぞれが持っている能力ややる気、強みを引き出すことです。

本研修では、部下のやる気を引き出すのに欠かせない「傾聴」「質問」「承認」の3つのスキルを身につけることに力点を置いています。座学で学んだ後、ケースごとのロールプレイングを行い、コーチングスキルの定着を図ります。

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現代の部下指導法で組織を活性化する

若手世代への理解、自身の怒りの感情の適切なマネジメント、そして部下の主体性を引き出すコーチングスキル。これら3つの要素は、現代の多様な人材が活躍する組織において、リーダー層に不可欠な能力です。

それぞれの課題に個別に対応するだけでなく、これらを総合的に実践することで、部下は安心して成長し、リーダーは自信を持って指導できるようになります。結果として、職場のコミュニケーションが活性化し、チームパフォーマンスが最大化され、組織全体の生産性向上にもつながるでしょう。

イマドキ世代の育て方強化プラン~部下の個性理解と感情コントロールで、育成力を底上げする

このように、「イマドキ世代の育て方」「怒りのマネジメント」「コーチング」という3つの視点から、段階的かつ実践的にスキルを高めていくことが可能です。そして、これらを一貫して体系的に学べるのが、インソースの公開講座セットプラン「イマドキ世代の育て方強化プラン~部下の個性理解と感情コントロールで、育成力を底上げする」です。

公開講座セットプランは、国内最多のカリキュラム数を誇るのインソース公開講座の中から厳選された、複数研修のセットです。プランのご紹介ページから、複数研修へボタン一つでお申込みいただけます。1つの研修だけではなかなか学びきれない複合的なスキルを身につけ、中・長期で目指すべき人材になるための選択肢として、ぜひご活用ください。

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