言動の前提が異なる職場で起きる「すれ違い」を防ぐ|「伝わらない・かみ合わない」を防ぐシリーズ2

世代や立場の多様化が進み、「伝えたつもり」「分かっているはず」といったすれ違いが起きやすくなっています。指示や相談がうまくかみ合わず、業務効率や職場の雰囲気に影響が出ているという声も多く伺います。
本コラムでは、言動の前提が異なることで生じるコミュニケーション課題を整理し、あなたの職場でもすぐに活用できるポイントをご紹介します。
職場で直面する「伝わらない」現場の悩み
現場からは、次のような悩みをよく耳にします。
- 「上司は説明したと思っているが、部下は意図や背景がわからず戸惑っている」
- 「若手が結論を言わずに話し始め、指示待ちだと受け取られてしまう」
これはお互いの「当たり前」の基準が違うために起きている悩みです。思った通りに伝わらない状況が続くと、確認や手戻りが増え、現場の疲弊につながります。コミュニケーション自体を避けるような風土が生まれてしまうことさえあります。
なぜ今、コミュニケーションスキルが改めて求められるのか
背景にあるのは、自分とは異なる前提や価値観を持つ相手と働く機会が増えた一方で、その「違い」を意識できていない現状です。人は無意識のうちに、自分の経験を基準に話をしてしまいがちです。特に忙しい現場では、「これくらい分かるだろう」という思い込みから、背景の説明を省いてしまうことも多いでしょう。
また、同じ組織に長く所属しているほど、「当たり前」が共有されている感覚が強まり、相手の前提が自分と異なる可能性を忘れてしまいます。その結果、話のスタート地点が合わないまま会話が進み、聞き手は意図や背景がわからず戸惑うことになります。
こうしたズレは個人の能力の問題にされがちですが、実際は「ビジネスコミュニケーションの型」を意識していないことが大きな要因です。
伝わる職場をつくるための具体的アプローチ
改善のポイントは、構成を意識して話す文化を育てることです。結論、理由、背景、次の行動を整理して伝える。このコミュニケーションの型を組織として共通認識にすることで、前提のズレは劇的に減ります。コミュニケーションは個人の資質(属人的なスキル)ではありません。型を知り、体系的に学ぶことで、誰でも身につけることができます。
職場で使えるコミュニケーションの型の学び方
前提が異なる相手に「伝わる」技術は、自然には身につきません。だからこそ、意図的にスキルを習得する仕組みが不可欠です。
以下、それぞれの研修は、現場で「すぐに使える」ことを重視した内容となっています。職場のコミュニケーション課題解決に、ぜひご活用ください。
(若手向け)コミュニケーション研修~デキる「ホウ・レン・ソウ」
若手向けの研修では、報告・連絡・相談の基本構成を学び、社会人として必要な話の組み立て方を身につけます。これにより、早い段階で「何をどこまで伝えるべきか」を理解できるようになります。
分かりやすい説明の仕方研修~言いたいことを簡潔に伝える
指示・指導に関する研修では、相手の前提を確認しながら伝える方法や、構成を意識した説明の仕方を扱います。管理職やリーダーが共通の型を持つことで、現場の認識ズレを減らす効果が期待できます。
コミュニケーション研修~きっかけを作る雑談力向上編
雑談力をテーマにした研修では、業務外の会話を通じて相手との距離を縮め、意見を言いやすい関係性を築く方法を学びます。雑談を単なる余談で終わらせず、信頼関係づくりに活かす点が特長です。
セットでおすすめの研修・サービス
(新入社員・新社会人向け)ホウ・レン・ソウ体感ワークショップ
本研修は、インプロ(即興演劇)の手法を活用し、報連相の重要性と効果を実感しながら学ぶプログラムです。単なる知識習得にとどまらず、ロールプレイを交えて、組織の意思決定や業務遂行にどのような影響を与えるのかを体感的に理解します。
(半日研修)コミュニケーションゲームを通じて認識のズレをなくし双方向の意思疎通を学ぶワークショップ
本研修は、認識のズレをブロックゲーム等で体感しながら、業務上の意思疎通を円滑にする実践スキルを習得する半日ワークショップです。
自身のコミュニケーションの特性を、身の回りにあるものを使ったゲームを通じて視覚化し、試行錯誤しながら適切なコミュニケーション方法を学びます。相手との理解共有や伝え方の改善に役立ちます。








