100名以上でも安心!大規模新人研修を成功に導く研修設計~複数講師・複数クラスでも質を担保する仕組み
「来年度の新人研修、もう企画を立てなければいけないのに、正直余裕がない」
多くの人事担当者が今まさに感じている声ではないでしょうか。特に大企業では、数十名から100名規模の新人を一度に受け入れるケースも珍しくありません。大人数の新人が入ってくるが、初めの教育を任される人事は数名...。圧倒的に人手はない中で、でも絶対に失敗できない新人研修をどう乗り越えるか、お悩みのお客さまは多いです。
必要となるのは「今の新人に合った研修設計」と「大規模実施でも質を担保できる仕組み」です。人事が一から研修を設計・運営するのではなく、実績ある仕組みを取り入れながら、手間を減らしつつも成果を最大化する方法が求められています。
2025年新人世代の傾向から見る課題~素直だが「自ら動けない」
2025年4月、当社インソースで実施した新人研修では、約6万人を超える新入社員が受講しました。その研修に登壇した講師から集めた研修内の様子から、新人の特徴的な傾向が浮かび上がっています。彼らは「素直で真面目」「指示を確実に実行できる」という強みを持つ一方で、「自分から質問する」「時間を有効活用して考える」「複数の視点で物事を捉える」といった行動は弱いという結果でした。
つまり、今の新人世代は協調性があり真面目に取り組めるものの、受け身で終わってしまう危険性を抱えています。研修では、この特性を踏まえて「考え抜く力」や「自ら発信する力」を引き出す仕掛けが不可欠なのです。
大規模実施の研修設計ポイント~負担を減らし効果を高める仕組み
人事担当者の頭を悩ませるのは、「大人数を効率的に育成しながら、いかに効果を出すか」です。そのために抑えるべきポイントを整理しましょう。
大規模同時開催でもバラツキを出さない工夫
複数講師や複数クラスで同時進行する場合、研修効果に差が出やすいものです。原因はまさしく、講師がそれぞれ独自の考えで研修を実施してしまうからです。バラツキを防ぐためには、統一された教材設計や進行マニュアルと、豊富な登壇経験を持つ講師陣によって、進行のバラツキを最小限に抑える必要があります。結果として、人事は細かい調整に追われずに済みます。
ワーク中心で「考える力」を伸ばす演習設計
講義だけでなく、ケーススタディやシミュレーションを通じてアウトプットを増やすことで、新人たちは自ら考え、発言し、行動に移す力を身につけます。受け身ではなく主体的に動けるようになることは、配属後の定着度にも直結します。
忘却曲線を踏まえた復習サイクル
エビングハウスの忘却曲線が示す通り、人は学んだ内容の半分を1時間後には忘れてしまいます。そのため、動画教材や公開講座を活用したフォローアップ、復習を促す仕掛けが不可欠です。これにより、研修効果を一時的な理解に終わらせず、長期的な行動変容につなげられます。
実践型カリキュラムの全体像~ビジネス基礎からシミュレーションまで
大型研修を成功させるためには、段階的にスキルを積み上げる体系的なカリキュラムが必要です。実際に多くの企業で採用されている例を紹介します。
- ビジネス基礎研修(2日間)
社会人としての基本マナーやホウ・レン・ソウ、組織の一員としての心構えを学ぶ。100ページ超のテキストを用い、復習しやすい仕組みを整備。 - ビジネス文書研修(1日間)
日報・議事録・メールなど、新人が最初に直面する文書スキルを習得。要約演習などを通じて、相手に伝わる書き方を鍛える。 - レジリエンス研修(1日間)
失敗や困難に直面しても立ち直れる力を育む。ポジティブシンキングとの違いを理解し、現実を受け入れながら成長できる思考を養う。 - プレゼンテーション研修(1日間)
論理的に整理し、相手に納得してもらえる話し方を身につける。録画による自己振り返りが効果的。 - 実践シミュレーション研修(2日間)
電話・訪問・企画提案・受注といったビジネスの一連の流れを体験。新人たちは模擬的に「仕事を回す」経験を積み、配属後の不安を払拭する。
このような構成により、座学で基礎を固め、演習で応用を学び、最終的には実践に近い形で統合的にスキルを身につける流れを作ることができます。
大規模実施を成功させるための3つの仕組み
研修が大規模になるほど、人事の負担は膨らみます。そこで重要なのが、「人事の工数を減らす仕組み」を備えたプログラムです。
インソースでは以下3つの仕組みにより、多くの大規模な新人研修を実現しています。
1.複数講師・複数クラスでも安心の進行管理
インソースのコンテンツは、講師ではなく社内のクリエイターが作成しています。そのため、講師によるバラツキがなく、統一された内容で実施ができます。また、営業担当が細かく打合せ・申し送りを行い、進行管理を行うため、どのクラスでも同等の品質を担保するようにします。人事は細かい進行管理をせずに済むため、本来業務に集中できます。
2.手離れの良い公開講座を活用
全国主要都市とオンラインで展開される公開講座を活用することで、申込みをして当日送り出すのみ、と手離れ良く研修を実施することも可能です。また、主要な研修は講師派遣で行い、個々のニーズに応じた補強やフォローは公開講座で、という使い分けもできます。
3.動画教材での事前・事後フォロー
「ビジネスマナー」「ホウ・レン・ソウ」「メールの書き方」といったテーマを動画で学べるため、研修前の準備や研修後の復習も可能。欠席者フォローにも活用できます。
これらの仕組みによって、人事が「一から十まで面倒を見る」状態から解放され、最小のリソースで最大の成果を上げることが可能になります。
大規模研修を「安心して任せられる仕組み」で成功へ導く
大規模な新人研修は、「新人をただ集めて教える場」ではなく、人事が安心して任せられる仕組みを整え、組織の即戦力化を実現する場であるべきです。
素直で真面目な新人世代に対しては、「自ら考え、動く力」を育む演習型プログラムが効果的です。そして、大規模研修を成功させるには、教材や運営体制、フォローアップまでを一貫して提供できるパッケージ型の仕組みが欠かせません。
2026年度に向けて企画を急ぐ今だからこそ、「人事がまるっと任せられる研修設計」という視点で、検討してみてはいかがでしょうか。
新入社員研修・サービスラインナップ
インソースでは、年間で約9万人の新入社員の方を対象に研修を実施しています。様々なニーズ・課題に応じたラインナップのご用意とともに、当社のノウハウを用いて最適なプログラムをご提案いたしますので、ぜひお問合せくださいませ。
その他おすすめの研修・サービス
1カ月で実施するトータルプラン~先回り→実践→デジタル(PDF)
近年の新入社員は、与えられた指示を正確に遂行する力は高い一方、「失敗を避けたい」という思いから、正解を求める傾向があります。正解がはっきりしない場面や、自ら考えて動く必要がある場面では戸惑い、なかなか行動に移せないことが多くみられます。
新入社員が活躍するために必要なポイント、「先回りの知識」「失敗を経験させる実践」「成長実感を得やすいデジタル」をおさえた、1カ月のトータルプランをご紹介します。
新人8大スキルアセスメント~新人に求められる8大スキルを分析・可視化するサービス
本アセスメントサービスは、新人が潜在的に持っている「課題」を、この8つのスキルに分けて評価するサービスです。
入社時や配属後、2年目を迎える手前などに受検をすることで、自己学習や個別指導、研修企画に活用できます。入社や配属からの経過時期ごとに課題や成長度合いを把握することができますので、タイミングや課題感に応じてご活用いただくことができます。
部下指導・部下育成研修ラインナップ
新人教育において、入社後の導入教育はスタートライン。実際に現場で活躍できるかは現場の教育体制も大きくカギを握ります。
インソースでは部下を早期に独り立ちさせるコーチングの手法や、部署全体で対象者の成長をフォローするOJT指導の体制構築について学ぶ基本のプログラムのほか、一人ひとりに合ったアプローチ法を考える行動経済学(ナッジ理論)や1対1面談を活用したコンテンツも開発しています。




