心理的安全性とチームビジョンを同時に実現!レゴ®シリアスプレイ®で「本音が飛び交う」職場づくり

近年、働き方の多様化やリモートワークの拡大により、「本音が言えない職場」が増加しています。
チームの一体感が希薄になり、メンバー同士の信頼関係が築きにくくなっています。
そんな課題に対して、注目されているのがレゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用したチームビルディングです。本コラムでは、心理的安全性とチームビジョンの共有を同時に実現する具体的な手法を解説し、インソースが提供するサービスもご紹介します。
本音が言えない職場はなぜ成果を下げるのか?心理的安全性の本質
心理的安全性とは、メンバーが安心して意見を言い合える雰囲気を指します。これが欠けると、誤解や対立を恐れて本音が言えず、結果として組織の力を十分に発揮できなくなります。
- アイデアが出やすくなる
会議で「こんなこと言ってもいいのかな...」という不安がなくなることで、自由な発想が生まれやすくなります。新しい提案や改善案が活発に出るようになります。 - 失敗を共有し改善につなげられる
例えば「このプロジェクトでうまくいかなかった点は...」と率直に話せることで、同じ失敗を繰り返さず、チーム全体で成長できます。責めるのではなく、学びに変える文化が育ちます。 - お互いを尊重し合える関係が生まれる
「この人はこういう考え方をするんだ」と理解し合えることで、立場や役職に関係なく、対等な関係性が築かれます。結果として、協力しやすい雰囲気が生まれます。
心理的安全性があることで、メンバーが安心して本音を話し、互いに支え合いながら成果を出すことができるのです。
心理的安全性を高める3つの仕組み~1対1面談・失敗共有・価値観共有
心理的安全性を高めるには、日々のコミュニケーションや職場の仕組みづくりが欠かせません。例えば、以下のような取り組みが効果的です。
- 1対1面談:週1回の個別面談を通じて、業務の悩みや人間関係の不安を早期にキャッチ。上司が傾聴する姿勢を示すことで、安心して本音を話せる関係が築けます。
- 失敗を共有できる文化づくり:「失敗共有タイム」や「リフレクションミーティング」を導入し、失敗を責めるのではなく、学びとして扱う風土を醸成。挑戦する姿勢が育まれます。
- 多様な価値観の尊重:「価値観カード」や「自己紹介ワーク」を活用し、メンバーの背景や考え方を知る機会を設けることで、違いを受け入れる土壌ができます。
こうした取り組みの一環として、「レゴ®シリアスプレイ®」の手法を用いた研修が効果的です。
全員が参加し、主体的になる!レゴ®シリアスプレイ®の効果

レゴ®シリアスプレイ®は、レゴ®ブロックを使って自分の考えを形にし、相手に伝えるワークショップ手法です。言葉だけでは伝えにくい価値観や感情を、視覚的・立体的に表現することで、対話のハードルを下げます。
- 言葉だけでは伝えにくい価値観や感情を「形」にできる
例えば「理想の職場」や「自分が大切にしていること」をレゴで表現することで、抽象的な概念が具体化され、他者に伝えやすくなります。 - レゴ®ブロックを前にして話すことで緊張が和らぐ
「作品を説明する」という形式にすることで、自己開示の心理的負担が軽減され、普段話しづらいことも自然に語れるようになります。 - 全員が「手を動かす」ため自然と参加意識が高まる
ワークショップでは全員がレゴを使って作品を作るため、発言の機会が均等にあり、受け身になりがちなメンバーも主体的に関われます。
実際の研修では、「自分の強み」「チームに貢献できること」「理想のチーム像」などをテーマに作品を作り、それをもとに語り合います。これにより、普段は見えづらい価値観や考え方が共有され、メンバー同士の理解が深まります。
このように、発言のしやすい環境を整えながら、メンバー全員が主体的に関われるのがレゴ®シリアスプレイ®の大きな特徴です。心理的安全性の向上にもつながり、チームの一体感を高める効果が期待できます。
効果を一歩進める!本音が飛び交う3つの仕組み
心理的安全性を高める施策は数多くありますが、レゴ®シリアスプレイ®には他の手法にはない「本音を引き出す仕組み」が備わっています。普段の会議や1on1ではなかなか出てこない声が自然に飛び交うのは、次の3つの要素があるからです。
- 手が先に動くから、素直な気持ちが表れる
レゴ®を使ったワークでは、考える前にブロックを組み立てることから始まります。言葉で理屈を整える前に、無意識の感情や価値観が「手」を通じて形になるため、建前よりも本音が出やすくなります。 - 作品が「第三者」となり、安心して語れる
意見のやりとりが「人」対「人」ではなく、「人」対「作品」として行われます。そのため、批判や否定が個人に向かわず、自然と建設的な対話が生まれます。「あなたの意見が間違っている」ではなく「このモデルのここが気になる」と言えるのです。 - 視覚化によって言葉にできない想いを共有できる
曖昧で抽象的な感情や不安も、レゴ®の形として可視化することで、相手に伝わりやすくなります。絵や比喩を交えて説明できるため、普段なら出てこない「本音」も共有されやすくなります。
この3つの仕組みによってレゴ®シリアスプレイ®の場では「普段なら口に出せない本音」が自然に現れます。単なるチームワーク研修では得られない深い対話が組織に新たな一体感をもたらします。
チームビジョンを共有する3ステップ~個人→共有→統合
レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用すると、メンバーの想いや考えを可視化し、共通のチームビジョンを描くことができます。
① 個人の価値観を形にする
まずは一人ひとりが「理想のチーム像」をレゴ®ブロックで表現します。抽象的な言葉ではなく形として示すことで、理解が深まります。
② ストーリーを共有する
完成したモデルを使って、自分の考えや大切にしていることを語ります。ここでお互いの価値観を知ることができます。
③ チーム全体のビジョンを統合する
各モデルを組み合わせ、グループ全体で「私たちのチームビジョン」をつくりあげます。
ブロックを通して表現することで、普段は言語化しにくい価値観や考えを共有でき、安心して発言できる環境が生まれます。また、同じテーマでも多様な作品が生まれることから、同じ組織にいても多様な視点や考え方が存在することを実感できます。
また、同じテーマでも多様な作品が生まれることから、「同じ組織でもこんなに違う」という驚きが、相互理解の第一歩になります。
まとめ:本音が飛び交う職場は強い
レゴ®シリアスプレイ®は、単なるチームビルディングを超えて、心理的安全性とチームビジョンを同時に実現する仕組みです。
「手を動かすことで素直な気持ちが出る」「作品を介して安心して語れる」「形にすることで言葉にならない想いを共有できる」という3要素が揃うことで、普段なら出ない本音が自然に飛び交います。
本音を共有できる職場は、課題を正しく認識し、未来のビジョンを一致させることができます。
あなたのチームも、レゴ®を活用した対話で「本音が語れる風土」を体験してみませんか。
チームのビジョン探究研修~レゴ®ブロックを活用してチームの未来を考える(1日間)
本研修では、レゴ®ブロックを活用してチーム内の互いの価値観の理解や共有を行います。言葉や文章だけでなく、制作した作品を用いて自分の意見・価値観をより自由に表現できることが特徴です。また、チームで作り出したい価値やその価値の実現のための目指したい姿などの明確化を行います。
他の研修と比べ講義よりも、レゴ®を使って表現するワークや意見交換を多く行うため、より深い相互理解が実現します。
セットでおすすめの研修・サービス
部下とのコミュニケーション実践研修~心理的安全性の高い職場を作る
本研修では、部下とのコミュニケーションの仕方を工夫することで、どのように心理的安全性を高めていくのか習得します。
言いたいことを伝えるためのアサーティブコミュニケーション、本音で話せる環境を作るための1対1面談の活用方法を実際によくあるケースをもとに実践的に学びます。
研修の最後には、自分のチームの心理的安全性を高めるための方法を検討していただきます。
アサーティブコミュニケーション研修~自他尊重のスタンスで言いにくいことを伝える
本研修では、「言いにくいこと」を伝えるアサーティブコミュニケーションの手法を習得します。
アサーティブとは、相手の状況・気持ちを尊重しながら、自分の主張を正直に伝えることです。講義と豊富なワーク・ケーススタディを通じて、アサーティブであるための心の持ち方を理解し、具体的なコミュニケーションスキルを身につけていただきます。
ビジネスゲームで学ぶ心理的安全性向上研修~ドミノ電鉄編(半日間)
本研修では、若手・中堅の方を対象に、ビジネスゲーム「ドミノ電鉄」を通じて、チームの心理的安全性を高めるために自分に何ができるのか、考えていただきます。
ドミノ電鉄では、まず各チームで与えられた設計書をもとに、制限時間内で都市開発を行います。次に、クラス全体で協力してひとつの線路と建物を建築し、学園都市を作ります。






