コンプライアンス疲れの組織に、自ら考える行動基準「インテグリティ」
多くの企業で、コンプライアンス研修は必須となっており、その重要性はビジネスパーソンの間に広く浸透しています。しかし、それにもかかわらず企業不祥事が後を絶たないのが現実です。
その背景には、「なにをするにもコンプライアンスが付きまとう」「やるべきことより、やってはいけないことばかりが強調される」といった、コンプライアンス疲れの状態があると考えられます。
コンプライアンスから「インテグリティ(誠実さ・真摯さ)」へ
インテグリティ(Integrity)は直訳で「誠実さ」「真摯さ」とされますが、単なる道徳的な美徳ではありません。法律や組織ルール、経営理念などの外部基準だけでなく、自分自身の内面にある価値観や信念に基づいた判断軸、それがインテグリティです。
インテグリティを行動の基準にすることで、「自分で決めたからこそ守れる」「納得感があるからこそ行動に移せる」といった内発的動機づけが働きます。上から与えられたルールを機械的に守るだけでは得られない、自律的な判断と行動が可能になります。
コンプライアンス教育を実施はしているが浸透していないと感じている職場こそ、インテグリティを見直すチャンスです。最初から完璧な行動指針を持たせる必要はありません。まずはメンバー一人ひとりが、自分なりの「正しさ」や「大切にしたいこと」について考える場を設けてみてください。
役員、管理職層こそインテグリティは考えたいもの
インテグリティは誰にとっても重要ですが、特に組織を率いる立場の人にとっては欠かせません。自らの判断に信頼を持ち、部下やチームに一貫した行動で示すことが、組織全体の信頼感や方向性の統一につながります。
組織にインテグリティが根づくと、理念が浸透し、メンバーが共通の価値観を持って行動できるようになります。これは、従業員同士の信頼関係の構築、エンゲージメントの向上、心理的安全性の確保、さらには顧客との良好な関係づくりにもつながっていきます。
(半日研修)(リーダー向け)インテグリティを考える研修~正しく行動するための判断軸をつくる
本研修は近年注目されているインテグリティをキーワードに、自身やチームの考え方、行動の判断軸を形成する研修です。
インテグリティの必要性や、これまでの偉人の考え方を学び、インテグリティそのものへの理解を深めつつ、自身やチームでどのように実践していくかを考えます。
よくあるお悩み・ニーズ
- 組織としてインテグリティを理解し、高めていきたい
- ルールの徹底やコンプライアンス教育以外の手段を必要と感じている
- チームで動く際の共通の言語となるような研修を行いたい
本研修の目標
- 日頃の業務における判断軸を考え、深める
- 偉人のエピソードを参考に、俯瞰力を磨く
- 自身やチームでインテグリティを浸透させるためにできることを考える
セットでおすすめの研修・サービス
(役員・管理職向け)インテグリティを考える研修(半日間)
インテグリティについて、自組織で浸透させるためにはどうすればよいかを考える研修です。役員・管理職は率先して実践すべき立場として、また組織内に浸透させる立場として、ディスカッションをしながら考えを深めていきます。
【ラインナップ】人格の陶冶研修シリーズ
本サービスは、ビジネスパーソンに求められる人格について考える場を提供するサービスです。
ルールで明確に規制されてはいないが、倫理的にやってはいけないことが世のなかには多くあります。そのときに何を判断基準として行動していけばよいかを考えます。
リーダーシップ研修~チャレンジングな姿勢と強かな変革力
「リーダーシップ」を発揮するためには、変化を恐れず、困難にも怯まない強かなマインドが求められますが、それを支えるのは、「自分が何とかしなければ」という「問題意識」と「当事者意識」です。
本研修では、組織を束ねる立場にあるリーダー層を対象に、リーダーが持つべき要件について理解を深めるとともに、それを習得するためのヒントを探っていきます。
【偉人に学ぶ】求められるリーダーの素質~岩崎四代のエピソードから考える
三菱の創業者四代(岩崎弥太郎・弥之助・久弥・小弥太)のエピソードからは、基本理念を軸にしながらも、時代や会社の成長とともに柔軟にリーダーシップのスタイルを変え、課題を突破していくことの大切さを学ぶことができます。
波瀾に満ちた市況のなかでも業績を伸ばした、当時のエネルギーあふれるエピソードから、リーダーとしての在り方を学びましょう。
(半日研修)(管理職向け)コンプライアンス研修~組織における不祥事防止
本研修は、管理職の方を対象に、コンプライアンス違反(不祥事)の原因とその影響について学んだうえで、自部署でどう防止していくかについて考えます。
近年広まったSNSの特徴と、その留意点についてもお伝えします。日々の意識・行動をコンプライアンスの視点で振り返る、体制づくりに向けた自身の意識改革を考えるなど、職場にすぐに持ち帰ることのできる内容となっています。