誰もが当事者になりうる時代。職場のハラスメントに対する向き合い方とは
「あの指示は業務の一環だった...」「部下として、正当な権利を主張しただけ」「冗談のつもりで、誰も本気にしていないと思っていた」「私は客なんだから、これぐらい言っても問題ない」
本人に悪意はなかったとしても、その言動が相手を深く傷つけてしまう可能性があることは周知の事実です。
かつて、ハラスメントは上司から部下へといった一方向の構図が一般的でした。しかし今は、立場に関係なく、誰もが加害者にも被害者にもなりうるものへと変わってきています。つまり、自分は関係ないと言える人は、もはや誰もいないのです。
まずは知ることがリスクを減らす第一歩
「こんな言動もハラスメントになるの?」と驚いた経験はありませんか?パワハラ・セクハラという言葉は広く知られていますが、職場で起こりうるハラスメントは進化し続けています。
- モラハラ:言葉や態度で与える精神的な苦痛
- テレハラ:テレワーク時の行きすぎた監視
- カスハラ:顧客による理不尽な言動
- ハラハラ:何でもハラスメントだという過剰な主張による嫌がらせ
上記は一例として、ハラスメントへの正しい知識を持つことが重要です。どんな言動がリスクになるのかを把握しておくことで、自分を守り、職場のリスクを減らす大切な一歩になります。
セーフかアウトかより、「相手がどう感じるか」
ハラスメントの境界線を探りたくなる気持ちは自然なことです。ただ、ハラスメントは「受け手の感じ方(主観性)」と「社会通念に照らした評価(客観性)」の両方で判断されます。価値観や言葉の受け取り方は人それぞれであり、明確な線引きはありません。大切なのは、相手の立場に立って考える姿勢です。
「もし自分があの言葉を言われたら?」「この対応をされたら、どう思うだろう?」そのように立ち止まって考える習慣こそが、トラブルを未然に防ぎ、誰もが安心して働ける職場づくりにつながります。
(半日研修)ハラスメント防止研修~被害者にも加害者にもならないために
本研修では、職場で発生しうるさまざまなハラスメントを網羅的に学ぶことで、誰もが当事者になりうることの理解を深めます。演習を通してハラスメントに該当する言動がないかを確認し、組織内のコミュニケーションの改善をはかります。
本研修の目標
- 多様化するハラスメントに関して、基礎知識を身につける
- 判断基準を理解し、さまざまな視点から物事を考えられるようになる
受講者の声
- 発言や行動を取る前に一旦冷静に判断し、相手の立場や気持ちの状態を見極めます
- 令和におけるハラスメント対応の仕方をわかりやすく教えていただきました。早速自身の行動や考え方をアップデートしたいと思います
- 自分が加害者にならないのはもちろん、被害者の方から相談されたときも、「真摯に話を聞く、客観的になる、被害者本人の意向を尊重する、早急に対応する」ことを念頭に置いて正しく対処していきたいです
セットでおすすめの研修・サービス
【レンタルセットプラン】ハラスメント防止詰合せ
本サービスはハラスメント防止に関する講座(動画)を4本セットでレンタルできるパッケージです。職場でのハラスメントを防止し、健全な労働環境を築くための具体的な方法を学びます。
ハラスメントの基本知識の他にも、パワハラを防止する怒りのマネジメント方法や、相手を尊重しながら意見を伝えるアサーティブコミュニケーションについても学習できます。
ハラスメントリスクアセスメント
完全匿名化できるシステムを用いて、ハラスメントリスク度、組織の状態、特有の要因や背景を見える化するアセスメントサービスです。40の設問とテストに回答いただくことで、組織内のハラスメント行為認識率や、加害行為の自覚率など様々なリスクを数値化します。
不正リスクアセスメント付きワークショップ
不正リスクアセスメントにワークショップを組み合わせ、自組織のリスクの洗い出しから対策までを一気通貫で実施するサービスです。アセスメント結果をワークショップ内で確認し、認識をすり合わせたうえで対策を練り発表まで行い、現場での実践につなげます。