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若手離職の原因は人事評価にある?生成AIによる「評価のズレ是正」で納得感ある評価制度を作る

人手不足が叫ばれている現在、入社1年に満たない新入社員や2~3年目の若手社員の相次ぐ離職に、頭を悩ませている人事担当者さまも多いのではないでしょうか。

若手社員の離職理由として挙げられるのは、「成長できない」「将来が見えない」「仕事が合わない」といった言葉が大半です。しかし、これらの背景を掘り下げていくと、

  • 頑張りが正しく見られていない気がする
  • なぜこの評価なのか、待遇に反映されないのか分からない
  • 同じような成果でも部署によって評価が違う

といった人事評価への違和感も原因の一つにあります。こうした感覚は、本人からはなかなか表に出てきませんが、組織への不信感として静かに蓄積され、やがて「待遇が良くならず、自身の成長も実感できないので、自己実現できる他の職場に転職したい」という思いから、離職という選択につながっていきます。

今回は、人事評価制度を適切に運用することで、若手の離職を防ぐ方法についてご紹介します。また、特に関連が深い「評価のズレ」を生成AIでは是正するという新しいアプローチもご提案します。ぜひ最後までご覧ください。

1.評価に不満が生まれるのは、評価制度のせいではない

多くの企業では、人事評価制度そのものは一定レベルで整備されています。評価項目や評価基準、評価フローも明文化されており、「制度がない」状態ではありません。それにもかかわらず評価への不満が生まれるのは、制度の問題ではなく、運用の問題であるケースがほとんどです。

(1)Excel・紙での人事評価で、実務で精一杯になってしまう

例えば、人事評価をExcelや紙で運用している場合、評価時期の人事部門は、評価票の配布、回収、追いかけ、集計作業といった実務に忙殺されてしまう方が多いと思います。

  • 評価結果を人事配置や処遇見直しの動きと連動させる
  • 事業環境に応じて評価項目やウェイト、配点の見直しをする
  • 賃金を含め、人事制度そのものを大幅に見直す

といった、本来人事が取り組むべき調整を行う余裕がないのが実情です。

(2)部署ごと・評価者ごとの甘辛調整が不十分

また、部署ごとに評価水準が微妙に異なっていたり、評価者ごとの甘辛が把握されないまま放置されていたりすると、評価結果に一貫性がなくなります。評価調整会議では個別のケースに目が向きがちで、全体として評価が偏っていないか、特定の部署だけ厳しくなっていないかといった視点が十分に持てないことも少なくありません。

こうした状態が続くと、社員から見て評価制度は「公平ではないもの」「結局は上司次第のもの」と映ってしまいます。

2.評価制度は「適正な運用」をしてこそ機能する

評価への違和感を解消するために、必ずしも評価制度そのものを大きく変える必要はありません。重要なのは、今ある人事評価制度が適切に運用されているかを確認することです。

(1)本来の人事の仕事に集中するには、人事評価のIT化が不可欠

まず、忙殺されている状況を変えるために、「脱・Excel運用」「脱・紙運用」をおすすめします。可能であれば、現行の評価シートのフォーマットも制度自体もそのまま、WEB化できることが望ましいです。評価シートの配布から評価調整に至るまで、一連の流れを半自動で行える仕組みが整えば、本来人事が行うべき調整に取り組む余裕が生まれます。

(2)評価を「横断的」に見ることで、評価の納得感が高まる

評価への納得感を高めるために重要なのは、個々の評価コメントを丁寧に書くことだけではありません。評価結果を組織全体で横断的に確認する視点を持つことが不可欠です。

  • 全体として評価が甘すぎないか
  • 特定の部署や職種だけ評価が厳しくなっていないか
  • 昇格・昇給候補者が評価分布の中で妥当な位置にいるか

こうした点は、個別評価をいくら見ても分かりません。部署・職務・ランクといった切り口で評価結果を一覧し、全体のバランスを確認して初めて、評価の妥当性が判断できます。評価は「一人ひとりを正しく見ること」と同時に、「組織全体として整合しているか」を見る必要があります。

評価データを蓄積し、部署・職務・ランクなどの切り口で横断的に一覧できる状態を作ることで、評価運用の質は大きく変わります。人事評価をWEB化して現場と人事の負担を減らし、評価調整をしっかり行うことが理想です。評価制度はこうして初めて「信頼される制度」として機能します。

評価制度は「作るもの」ではなく「運用し続けるもの」

人事評価制度は、一度設計して終わりではありません。適正に運用されているかを定期的に点検し、ズレを修正し続けることが重要です。評価結果の横断表示と、AIによる客観チェックを組み合わせることで、評価制度は「離職を生む要因」ではなく、「納得と成長を支える基盤」へと変わっていきます。

評価制度のIT化とAI活用は、単なる効率化ではなく、若手社員が安心して働き続けられる組織をつくるための、重要な投資と言えるでしょう。人事評価とIT、AIを組み合わせた人事評価を運用し、「自分の技能・能力・適性にマッチした組織で、適正な評価と賃金を得られ、キャリア形成ができる」と社員に浸透させることができれば、離職を抑制できる可能性が高くなります。

人事サポートシステム・LMS「Leafシリーズ」

インソースの人事評価システムが納得感ある評価運用を実現します。Leafシリーズの中で、「Leaf 人事評価システム」と「Leaf Lightning(リーフライトニング)」のAI人事評価支援機能をご紹介します。

Leaf人事評価システム~今の評価制度そのままWEB化

現行の評価制度をまったく変えず、システムの画面に移行できます。世の中にある多くの人事評価システムが「システムに合わせて評価制度を変える」ことを前提とする中、当社は貴組織に最適化されている人事評価制度、評価シート、運用を変えないことにこだわり、多数の組織で継続的にご利用いただいています。

そしてこのシステムで特徴的なのが「横断評価シート」機能です。先述の「横断的な視点」を実務レベルで実現するための機能で、個人別の評価だけでなく、S〜D評価の人数・割合といった分布も自動で集計され、評価結果を一覧しながら編集や最終調整を行うことができます。評価調整会議や最終確認の効率を高め、評価運用を「見える化」します。

>Leaf人事評価システム~今の評価制度そのままWEB化の詳細はこちら

Leaf AI人事評価支援~Leaf Lightning機能紹介

評価結果を横断的に見られるようになると、次に生まれるのが「この偏りは妥当なのか?」という問いです。ここで有効なのが「Leaf AI人事評価支援」によるAIチェックです。

Leaf AI人事評価支援は、横断評価結果を分析し、評価分布の偏りやバランスをAIが自動でレビューします。全体的に高評価に寄りすぎていないか、特定の部署や評価者だけが極端に甘い・厳しい傾向になっていないかといった点を、人の感覚ではなく客観的な視点で可視化します。

最終評価を確定する前の「第三者チェック役」として活用することで、確実に、評価制度全体の納得感と公平性を高めます。

さらに、部署ごとの目標評価分布や職務ごとの期待レンジを設定すれば、自社の評価方針を前提にした実務的なレビューも可能です。評価軸が未整備な場合でも、テキスト指示だけでレAIビューを実行できるため、制度が発展途上の企業でもすぐに導入できます。

>Leaf AI人事評価支援機能の詳細はこちら

>人事サポートシステム・LMS「Leafシリーズ」の詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

評価者研修

人事評価の質を高めるうえでは、評価者自身のスキルと意識の向上も欠かせません。インソースの評価者研修は、評価の意義や目的を深く理解し、公正で納得感のある評価とフィードバックの方法を実践的に学べるプログラムです。

多様な演習やワークを通じて、現場で即活用できるスキルを習得し、評価のばらつきを抑え、人材育成につなげる力を養えます。

>評価者研修のまとめはこちら

人事制度設計支援サービス

意識調査を基に、現状に合った人事制度の見直し、構築をサポートするサービスです。

特に「人事評価制度」の構築を得意としており、等級・給与制度の設計や制度定着の支援も可能です。「制度を0から作りたい」「一部の見直しをしたい」「評価シートは自前で作りたい」「WEB化と合わせて評価シートも改定したい」「運用までコンサルタントを入れて制度の定着を図りたい」など、お客さまのニーズに合わせて最適なご提案をさせていただきます。

>人事制度設計支援サービスの詳細はこちら

スキルマップ構築ワークショップ~育成から評価までを貫く人材要件のベースを作る(半日間)

「スキルマップ」とは、職種・年次ごとに必要な業務やスキルを整理したもので、求める要件を明確にできる点が特長です。

本研修は、このスキルマップを作成するためのワークショップです。社内のメンバーが主体的に関わり、自組織の人材に求められるスキルの洗い出しや体系化の支援をファシリテーターが行うことで、スキルマップ作りの内製化を実現していただきます。

>講師派遣型研修の詳細はこちら

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