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OJTに悩む内気な先輩への処方箋~相手を安心させるコミュニケーションとは

人とのやり取りが苦手で、特に自分の考えを伝えることにストレスを感じる人にとって、OJTという役割はとても大きな挑戦です。過去に上司や同僚とのやり取りで失敗した経験があればこそ、不安が募るばかりではないでしょうか。しかし、そんな「内気な人」でもOJTをうまく進める秘訣があります。

小さなステップで少しずつ自己開示し、信頼関係につなげる

自己開示とは、自分の考えや感情を相手に伝えることです。内気な人にとってはハードルが高いかもしれませんが、自己開示をすることで相手の人間性がわかり、さらには信頼関係を築くことができます。また、過去に経験した失敗談や学びを共有することで、安心感を持ち、自分も成長できると感じられます。

自己開示のハードルを下げる方法としては、小さなステップから始めることがおすすめです。業務に関わる知識やノウハウを8割程度、関連する自分の話を2割程度挟むぐらいが、無理なく自己開示ができる目安のバランスといえます。

傾聴力を強みに、理解・共感を示しサポートする

内気な人がOJTをすることの強みとして、その傾聴力の高さが挙げられます。内気な人はもともと、自他問わず内面の意識や感情に高い関心があり、その洞察力に長けている傾向にあります。その関心の矛先が対峙する相手の内面に向かうことで傾聴力が発揮されるのです。

傾聴力を指導・育成に生かすためには、①よい質問を投げかけて情報を引き出す、②共感を示し信頼関係を築く、③フィードバックを通じて気づきを与える、という3つを意識します。

事前準備の徹底こそ、OJTを成功させる鍵

内気な人は特に、即興で臨機応変に対応するのが得意でなく、そうした場面では緊張感や不安から物事をうまく進められなくなりがちです。逆に言えば、事前にしっかりと準備しておけば、自信を持って指導に臨めます。次の5つのポイントをおさえ、事前準備を徹底しましょう。

1.相手をリサーチする

入手できる相手の情報をかき集め、事前にその「人となり」を想像します。そのうえで相手に合った応じ方を検討しておくことが重要です。

2.テキストベースで事前に伝える

メール等で必要な情報を先に提供しておきます。「文字+口頭」のダブルで情報を伝えることは、相手にとっても理解しやすく効果的です。

3.雑談も事前準備をしてのぞむ

その場で考えなくていいように、事前に雑談のネタとなるものをピックアップします。さらにその話題を話す練習をしておくことで、気まずい空気が流れる時間を減らせます。

4.複数案を用意する

OJTには「思っていない展開」がつきものです。手間はかかっても、起こりうるパターンをいくつか予想し、それぞれへの対策まで用意しておくことが肝となります。

5.計画を立てて臨む

しっかりと計画を立てておくことは、不安の軽減につながります。またベースとなる計画があれば、変化する状況に応じて修正しながら着実に進められます。

内気な人のためのOJT指導研修~控えめだからこそ寄り添える強みを生かす

内気な特性を生かした仕事の仕方を学ぶプログラムの一つが、この内気な人のためのOJT指導研修です。自分の特性を部下指導をするうえでの長所に変えていくための考え方と手法をお伝えします。

指導を受ける相手側は、内気な先輩から指導を受けることをポジティブに捉えているケースが多く、上司側もその堅実さを頼もしく感じていることが少なくありません。過度にストレスを感じることなく、内気な人でも自身を持ってOJTに取り組めるようになる研修です。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 自分にOJT指導者の役割は、適任ではないと思っている
  • 後輩を指導しなければならないと思うと気が重い
  • 職場の中で、もう少し自分のプライベートなことを話せるようになりたい

本研修の目標

  • OJTにおいて、内気であることの特性がどう活かせるかがわかる
  • 内気な人が苦手と感じる、自己開示のうまいやり方がわかる
  • OJTと自分の業務時間を両立させるためのコツを身につける

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セットでおすすめの研修・サービス

内気な人のための研修シリーズ

「内気な人のための研修シリーズ」は、内気であることを自認する人に向けて制作した研修シリーズです。

「人前で自分の意見を言うことやアドリブが苦手」「相手に委縮してしまい、いつも不安」など、内気な人によく見られる特徴は弱点だと見られがちです。しかし、思慮深く慎重で、傾聴力が高いところなどは、部下・後輩指導やリーダーとしての役割を果たす場面などで、強力な長所となり得ます。本シリーズの受講を通して、自己理解を深め、内気の活かし方を知っていただけたらと思います。

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はじめてのOJT研修~指導における不安を解消し、自信を持って新人・後輩指導を行う

OJT担当者は周囲の上司・同僚とうまく連携を取りつつ、新人・後輩が組織の一員として自律的に業務を行えるように育て上げる必要があります。うまく教えられるかという不安は、OJTにまつわる不安の一側面にすぎません。

本研修では、任命後からOJTの終期までの全体像を示し、各場面における不安への対処を学びます。 また、新人・後輩との間で感じる「ギャップ」の埋め方についても、ケーススタディを通して対応方法を身につけることを目指します。

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