インソース 第四営業本部

言いづらさをどう克服するか~相手への配慮編|「伝わらない・かみ合わない」を防ぐシリーズ5

「職場で感じる言いづらさ」に関する悩みを分類すると、大きく2つの要因に分けられます。

「伝わらない・かみ合わない」を防ぐシリーズ4では、評価不安についてを取り上げました。本コラムでは、2つめの要因である「相手への配慮のしすぎ」に焦点を当て、その構造と向き合い方を整理します。配慮は本来、関係を良くするためのものですが、使い方を誤ると、言葉そのものを封じてしまいます。

「配慮しているつもり」が生む言いづらさ

相手への配慮が強く働くと、次のような思考が浮かびやすくなります。

  • 相手に不利益を与えてしまうのではないか
  • 否定したと思われそう
  • 気分を害してしまうかもしれない
  • 人間関係にひびが入りそう

どれも、相手を大切に思っているからこその考えです。しかしここで意識が向いているのは、相手の感情の予測であり、実際に何が起きているかではありません。

配慮が「我慢」に変わる瞬間

配慮が行き過ぎると、コミュニケーションは次第に我慢の様相を呈します。自分の考えや違和感を飲み込む、場の空気を優先し発言を控える。一見すると穏やかですが、この状態が続くと、誤解が放置される、小さな問題が積み重なるといった形で、後から大きな負荷となって表れます。

自他尊重という第三の選択肢

意思疎通のあり方は、大きく三つに分けて考えられます。

  • 我慢・非主張型:自分の考えを抑え、相手に言わない
  • 反発・主張型:自分の考えを優先し、相手に押し付ける
  • アサーティブ:自分と相手、双方を尊重して伝える

意思疎通での人の考え方・行動

我慢・非主張型は、相手に配慮して自分の考えを抑え込み、その場は穏やかでもストレスを溜めがちです。反発・主張型は、自分の考えを優先して伝えるため我慢は少ない一方、押し付けになりやすく周囲との距離を生みます。アサーティブは、自分と相手双方を尊重し、相手の立場を踏まえつつ自分の考えも言葉にする、合理的で納得感のある解決策を導く姿勢です。

配慮とは相手を尊重しながら、伝えるべきことを伝えられる状態

相手への配慮が行き過ぎないようにするためには、次の三つの視点が役立ちます。

  • 相手に配慮した聞き方・話し方を習得する
  • Win-Winになる落としどころを考える
  • 日頃から伝えやすい関係性や環境をつくる

相手の話をどう受け止め、どんな順序で言葉を選ぶかによって、同じ内容でも受け取られ方は変わります。また、どちらかが我慢する関係ではなく、双方にとって納得感のある着地点を探る姿勢が、配慮を建設的な対話へと変えていきます。そして何より重要なのは、日常の積み重ねです。

普段から意見を交わしやすい関係性や、安心して発言できる環境があれば、配慮は沈黙ではなく、自然な言葉として表に出やすくなります。適度な配慮とは、相手を思って言わないことではありません。相手を尊重しながら、伝えるべきことを伝えられる状態をつくることなのです。

アサーティブコミュニケーション研修~自他尊重のスタンスで言いにくいことを伝える

「言いにくいこと」を伝えるアサーティブコミュニケーションの手法を習得します。講義と豊富なワーク・ケーススタディを通じて、アサーティブであるための心の持ち方を理解し、具体的なコミュニケーションスキルを身につけていただきます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 相手に嫌がられることが怖くて、本音がなかなか言えない
  • 言いたいことを言ったら相手を怒らせてしまった
  • 相手の気持ちに配慮して伝えられればもっと仕事が円滑に進むと思うのに、なかなかうまくいかない
  • お願いをされたら断れない。無理をしてでも引き受けてしまう

本研修のゴール

  1. アサーティブコミュニケーションとは何か、その考え方や心構えを理解し、具体的なノウハウを習得する
  2. 相手の置かれている状況や気持ちを尊重しながらも自分の意見を伝えることができるようになる
  3. 「相手の話を聴いている」ことを示す手法を学び相手との関係性を作ることができるようになる

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