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仕事をスイスイ進めるメール・チャット~誤解をなくす文面設計|「伝わらない・かみ合わない」を防ぐシリーズ6

「メールをちゃんと書いているつもりなのに、意図が伝わらない」「一度で済むと思った連絡が、何往復にもなってしまう」これは珍しい悩みではありません。仕事での悩みをおたずねしたときに、最初に必ずと言っていいほど挙がる声です。

メールやチャットが当たり前になった今、テキストコミュニケーションの小さな行き違いが、業務の停滞・見えないストレスを生んでいます。多くの場合、その原因は文章力がないことではありません。相手に行動させる文面になっていないことです。そこが変わると意図が伝わるようになります。

本記事では、メール・チャットで誤解が生まれる理由を構造的に整理し、現場ですぐに再現できる文面づくりの考え方を解説します。

「ちゃんと書いた」が通じない3つの理由~テキスト特有の落とし穴

テキストコミュニケーションで起こる行き違いには、いくつか共通するパターンがあります。

理由1.情報は多いのに要点が見えない

背景や経緯を丁寧に書いた結果、「結局、何をしてほしいのか」が埋もれてしまいます。読み手は内容を整理しながら読む必要があり、理解に時間がかかります。

理由2.情報が一度で揃わず、やり取りが長引く

とりあえず送って、足りなければ後で補足する。この送り方は一見効率的ですが、実際には確認の往復を増やし、全体のスピードを落とします。

理由3.相手の状況や優先度が見えない

急ぎなのか、今日中なのか、確認だけでよいのか。その前提が共有されていないと、相手は判断に迷います。

これらに共通しているのは、「ちゃんと書いたか」ではなく、「相手がどう動くか」を設計していないという点です。

相手が迷わず動く文面の作り方~文章力より設計力

誤解を減らすために必要なのは、表現を磨くことではありません。重要なのは、相手が次に取る行動を、こちらが決めておくことです。メールやチャットは、相手が時間を取って読むものではありません。多くの場合、業務の合間に流し見されてしまいます。だからこそ、冒頭で

  • 何の話か
  • 何をしてほしいのか

が分からない文面は、その時点で失敗だと言ってもいいかもしれません。背景や理由は、その後でも構いません。

結論→依頼→補足

この順番を守るだけで、理解度は大きく変わっていきます。また、丁寧さを意識するあまり、「可能であれば」「ご確認いただけますと幸いです」といった曖昧な表現が増えると、判断を相手に委ねてしまう結果にもなりかねません。重要なのは「どう書くか」ではなく、「どう設計するか」という視点です。

「何を返してほしいか」まで書いているか~誤解を防ぐ設計思考

メール・チャットで誤解をなくすために必要なのは、次の考え方です。相手の行動を想定し、そのために必要な情報と判断材料を、適切な順序で渡すこと。これを実現するための具体的なポイントを整理します。

必要情報は最初に全部出す~小出しは仕事を止める

まず重要なのは、情報を小出しにしないことです。相手が判断や作業を進めるために必要な情報を整理し、最初の連絡でまとめて渡します。情報が不足していると、相手は確認せざるを得ず、やり取りは増えます。一方、必要な材料が揃っていれば、一度読んだだけで次の行動に移れます。基準にすべきなのは、「自分が伝えたいこと」ではなく、相手が判断するために必要なことです。

「なぜ今これをやるか」を先に書く

「確認してください」「対応お願いします」だけでは、相手は判断できません。なぜその連絡が必要なのか、何のための作業なのかを冒頭で示します。目的と背景が共有されていれば、相手は優先度や対応レベルを判断できます。これは丁寧さではなく、前提条件をそろえるための設計です。

目標は1往復半~メールは3通で終わらせる

こちらの送信 → 相手の返信 → 必要であれば最終確認、という形を目指します。そのためには、相手の返信内容を想定して書くことが欠かせません。

「どう思いますか」ではなく選択肢で返させる

「どう思いますか?」と投げると、相手は考えるところから始めなければなりません。それよりも、「AとBのどちらがよいでしょうか」「問題なければOKをください」と示すことで、相手は迷わず返信できます。選択肢を用意することは、相手を縛ることではなく、判断を助ける配慮です。

ここで重要なのは、これらがテクニックによるものではなく、相手の返信内容を、書く前に想定しているかどうかによるもの、ということです。返信を想定せずに送られたメールは、高い確率で誤解や遅延を生んでしまいます。

今すぐか、今日中か~タイミングを書かない連絡の弊害

「〇〇の件、確認お願いします。」よくある現場の一文です。失礼ではありません。情報も間違っていません。しかし、この文面では相手は判断できません。

  • 今すぐ対応すべきか
  • 今日中でよいのか
  • 確認だけか、作業が必要か

判断材料がないため、「後で見よう」と処理されがちです。これは文章力の問題ではありません。タイミングと緊急度が、文面で設計されていないだけです。テキストでは、相手の状況は見えません。だからこそ、

  • 急ぎかどうか
  • 期限はいつか

これを明示しない連絡は、相手任せの仕事になってしまいます。タイミングと緊急度は、空気を読み合うものではなく、文面に含めるべき情報の一部です。

感覚ではなく、共通ルールで伝える~組織のテキストコミュニケーション

メールやチャットの誤解・遅延は、個人の努力だけでは解決しません。冒頭に何を書くか、依頼をどう終わらせるか、返信をどう設計するか。誰が書いても最低限伝わる型を揃えることで、確認の往復を減らし、組織全体のスピードを高めることができます。

上司が唸るメールの書き方研修~よくある失敗例から気遣いを学ぶ

メールの質を一段上げたい方へ向けた研修です。日常的に使うメールだからこそ、設計の視点を体得することが大きな差になります。

「何を伝えたいのか」「どう書けば誤解が生まれないのか」を体系的に学びます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • メールの使い方が分かっていない
  • どのようにメールを送るべきか悩んでしまう
  • メールでのコミュニケーションがうまくいかない

本研修のゴール

  1. 状況にあった伝える手段を選択できるようになる
  2. メールを送る目的を理解し、目的に合った内容のメールを書けるようになる
  3. 相手に伝わりやすいメールの返信ができるようになる
  4. 失礼のない言葉づかいを習得する

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セットでおすすめの研修・サービス

(新入社員・新社会人向け)テキストコミュニケーション研修

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ロジカルライティングの手法を学んだうえで、代表的なビジネス文書であるEメール・議事録・報告書の作成演習を行います。他のメンバーからフィードバックをもらうことで、自分の作成する文書がなぜ相手に伝わりにくいのか、ご理解いただくことができます。

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