インソース グループコンテンツ開発本部

事前準備でセンスに頼らず誰でも上達できる!プレゼンテーション準備術3つのポイント

プレゼンテーションに悩む人は、「自分には人前で話す才能がない」と思い込んでいます。確かに、流れるように話し、堂々と人前に立つ姿を見ると、「あれはセンスのある人だけの特技だ」と感じてしまうかもしれません。ですが、プレゼンテーションが上手な人の多くは、センスで話しているのではありません。事前に内容をしっかりと精査し、相手の目線を意識し、何度も練習を重ねているのです。

プレゼンテーションは「事前準備で決まる」と言っても過言ではありません。本記事では、事前準備の中でも「話す内容」「見え方」「練習方法」の3つのポイントを具体的に解説します。

ポイント1:話す内容~1分で何を伝えるか決める

まず、プレゼンテーションの原則は、「時間内に相手に伝えるべき核」を明確にすることです。特にビジネスの現場では、「1分で何が言いたいのか」を絞り込むスキルが求められます。伝えたいことを全部話そうとすると、かえって焦点がぼやけ、聴き手の印象に残らない結果になってしまうからです。
言いたいことを精査し、まとめる4つの手順を紹介します。

STEP1:話したい内容をすべて洗い出す

プレゼンテーションの構成を考える前に、まずは自分が伝えたいこと、話す価値があると感じていることを自由に書き出します。完結した文章にする必要はなく、キーワードや短いフレーズのままで構いません。

STEP2:強調すべき内容を精査する

伝えたい内容を出し切った後は「何を強調すべきか」を見極めるステップに入ります。プレゼンテーション全体の軸をどこに置くのかを決めることが、この後の構成や表現に影響を与えます。プレゼンテーションの目的から以下の2つを考えることがポイントです。

  1. 最も伝えたいこと
  2. 相手に響く情報

STEP3:1分間で伝える内容を固める

伝えたいことが定まったら、それを文章化してみましょう。口頭で話すことを前提としつつも、文章にすることで、その後のシナリオ作りにも役立ちます。

STEP4:シナリオを考える

相手にこちらの意図を伝えるためには、相手側からの視点を踏まえつつ、目的を意識して話の展開を組み立てることが重要です。以下がシナリオ設計のコツです。

  • 相手のメリットを軸に話を展開する
  • 目的に応じて「結論」の位置を変える
  • 慣用的な展開の「型」を使う(PREP法、ホールパート法 など)

ポイント2:見え方~相手の目にどう映っているかを意識する

プレゼンテーションでは内容だけでなく、相手から「どのように見えているか」が大きな影響を与えます。聞き手は、話しているあなたの雰囲気や態度、話し方、表情から多くの情報を受け取っています。
プレゼンテーション上手な人は、以下の4つの要素を意識しています。

姿勢・態度・表情

目線や姿勢を保ちつつ、柔らかい表情を意識します。また、無意識のクセに気づくことも大切です。顔を触ってしまう、身体を揺らしてしまうなど、自分では気づけていないクセがないかを確認します。

声(トーン・強弱)

どの席にいても聞き取れる声量で話すことが必要です。特に大きい会場やマイクのない場所では、自分の声がしっかり後ろまで届いているか確認しておくことが重要です。
また、特に伝えたい語句を強調するために、声量を変えることや、あえてゆっくり話す、繰り返し話すことも有効です。

話し方(スピード・クセ)

人は緊張するとつい早口になってしまうため、気持ちゆっくり話すようにします。
また、言葉のクセが気になると聞き手はプレゼンテーションの内容に集中して聞くことができません。以下のようなものは特に多用しないよう注意が必要です。

  • つなぎ言葉:「えー」「あのー」「そのー」
  • あいまいな表現:「とりあえず」「一応」「一旦」
  • 枕詞の多用:「ある意味」「逆に言うと」「正直なところ」「要するに」
  • 過剰な丁寧表現:「〇〇のほう」「~になります」「~させていただきます」

間のとり方

大事なことを言う前後、質問を投げかけた後など、聞き手の意識をコントロールすることができます。

ポイント3:練習方法~「最低5回」の練習する

意外と見落とされがちなのが、「最後は練習あるのみ」という基本です。どれだけ内容を整理し、話し方を工夫しても、それを本番で再現できなければ、プレゼンテーションは成功とはいえません。練習を通じて、自分の伝え方に慣れ、安定して話せるようになることが不可欠です。

何度も練習を重ねることで、自分にとってしっくりくる言葉や、毎回つまずいてしまうポイントが明確になってきます。最低でも5回は声に出して練習し、身体に染みこませることで、本番の緊張を抑え、自信を持ってプレゼンテーションに臨むことができます。また、客観的な自分の話し方やクセに気づくためには、録画して見返すことも非常に効果的です。自分では気づかない改善点が浮き彫りになり、次の練習に活かすことができます。

プレゼンテーション研修~最強の話し方の3原則(1日間)

本研修ではプレゼンテーションの原則として、「伝える内容の決め方」「相手からの見え方」「徹底的な練習の仕方」をおさえます。加えて、読みやすく目に留まる資料の作り方やプレゼンテーションのパターン別のポイントについても学びます。最後のワークでは、繰り返し練習し実践することが上達の近道であることを実感いただきます。

よくあるお悩み・ニーズ

  • 短時間で伝えることが苦手で、プレゼンテーションに自信がない
  • 頭で考えている内容をうまくアウトプットできない
  • 自分のプレゼンテーションの改善点を知りたい

本研修のゴール

  • 伝えたいことを1分間で端的に話すスキルを習得する
  • 相手からの「見え方」を意識した姿勢や表情、適切な間をとれるようになる
  • 自分の言葉で話せるまで徹底的に練習する習慣を身につける

>講師派遣型研修の詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

プレゼンテーション研修~相手を動かす3つの要素を習得する

プレゼンテーションの目的とは、相手に情報を提示し、理解・納得を得た上で、行動を起こしてもらうことです。講義を通して「伝える」ための内容・技術・手段について学んでいただきます。

そのうえで、撮影した自分のプレゼンテ-ションを見ることにより、客観的に自分を振り返り、改善点を発見していただきます。研修の終わりに、総合演習として改めてプレゼンテーションを行い、学んだ知識をアウトプットしていただきます。

>公開講座の詳細はこちら

プレゼンテーション研修(実践編)~成果を見据えた、聞き手目線のプレゼンテクニック

標準版のプレゼンテーション研修が、プレゼンテーションの基本を学ぶ内容に対して、こちらの実践編では、「聞き手目線」を意識して成果につなげるためのノウハウを中心にお伝えする内容になっています。

成果(目的)を達成するために、聞き手の心理を考えたうえで、内容の構成を考え、資料作りと発表時に気をつけることをワークを通しながら実践していただきます。

>公開講座の詳細はこちら

>動画教材の詳細はこちら

内気な人のためのプレゼンテーション研修~控えめだからこそ生きる伝え方

内向型の特性を持つ方がプレゼンテーションを成功させるには、伝えたいことを事前にきちんと整理し、言い淀んだとしても自分を助けてくれる資料を準備しておくことが大事です。

本研修は発表に臨むうえでの考え方に加え、本番での声の出し方や目線の動かし方などの自信を持って話しているように見せるテクニック、質疑応答への対応といった事前準備のポイントをおさえます。最後に模擬演習で学びをアウトプットし、翌日からの現場実践につなげます。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

分かりやすい説明の仕方研修~言いたいことを簡潔に伝える

分かりやすい話し方には、型があります。分かりやすくなる構造を理解すれば、誰でも「言いたいことを簡潔に、相手に分かりやすく説明する」ことができます。 そのため、まず論理的思考を鍛え、話す内容を整理できるようになっていただきます。

また、話の構造を視覚化することにより、「分かりにくい話」と「分かりやすい話」の違いを理解していただきます。学んだスキルをワークで実践しながら、説明力を高めていただけます。

>公開講座の詳細はこちら

>講師派遣型研修の詳細はこちら

関連記事

当サイトでは、サイトの利便性向上のため、クッキーを利⽤しています。詳細は、「クッキーの管理方法について」をご覧ください。

同意します