研修を語る

オンラインビジネスゲーム研修を語る

2024/07/18更新

オンラインビジネスゲーム研修を語る ~チームの一員として仕事の進め方を学ぶ

Zoomの「ホワイトボード」機能を活用した研修

―一言でいえば、どのような研修内容になるのでしょうか

ビデオ会議システムZoomのホワイトボード機能を使って、ビジネスゲームを行います。ゲームを通じて、「チームワークの大切さ」を新人のみなさんに体感していただくプログラムになっています。

―ホワイトボードとは、どのような機能ですか。誰でも簡単に使えるものなのでしょうか

一般的なホワイトボードのように、パソコンの画面上に文字や図を書き込むことができる機能です。研修の中で、使い方に関するレクチャーもしますが、みなさんすぐに使いこなしていらっしゃいます。そこで戸惑うという方は、いないようです。

コロナ禍でのニーズに対応。「チームワーク」を体感する研修

―この研修がスタートしたのはいつごろですか

2021年4月が研修の初回でした。比較的新しいプログラムです。大多数のお客さまが入社直後の4月中に受講されていますが、通年でも、フォローの研修や、同期との交流を深めるための研修として、ご利用いただくケースはあります。

―研修の企画と新型コロナウイルスの感染拡大とは関連がありますか

関係はあります。弊社ではもともとドミノを使ったビジネスゲーム研修を提供し、好評を得ていました。しかしドミノを使ったゲームは、接触したり、いろいろな人が同じものを触ったりするので、コロナ禍では実施が難しい面があります。そこで、オンラインで実施できるゲームをつくろうという話になり、開発したのがこちらの研修です。

―オンラインビジネスゲーム研修は、コロナ禍でのニーズに対応しているということですね

そうですね。会社の部署によっては、リモートワークが続くことで、チームの意識が希薄になってしまってきているという課題があり、新人研修などだけではなく、全階層に向けて、オンラインビジネスゲーム研修を実施する会社も増えています。チームワークの体感、チームワークの再構築で、オンラインビジネスゲーム研修のニーズはあるようです。

ゲームで初対面の人ともコミュニケーション活性化!

―どのような目的で、この研修を選ぶ会社が多いのですか

人事の方がこの研修を選ばれる理由は、新入社員の方々がチームの一員として今後活躍していくために、どのようなポイントを注意して周囲の人とコミュニケーションをとり、動いていけばいいのかということを、楽しんで、体感的に学んでほしいということだと思います。
社会人の心構え、ビジネスマナーなどさまざまな研修のラインナップの一つに、オンラインビジネスゲーム研修を採用していただいています。

―導入された企業の業種や規模に特徴はありますか

どんな業種、規模の会社でも導入いただけるプログラムになっています。遠隔でのコミュニケーションが業務上必要だということで、この研修が求められるという面では、リモートワークの普及が進んでいる大手の企業に導入事例が多い傾向もあります。

―インソースのオンラインゲーム研修では、内定者向けのプログラムなどもあるようですが、どんな違いがあるのでしょうか

新入社員向けですと、講師による講義の部分が「明日から必要なスキル」といったところをメインに展開されます。一方で、内定者の場合はどちらかというと、同期の仲を深めるためにビジネスゲームを使うことが多いので「まずは楽しく、同期の仲を深めよう」ということにフォーカスしています。

「求められること」と「得られるゴール」がまったく違う二つのゲーム

―具体的な研修の内容についてお伺いします。研修で使われているゲームは、インソースが開発したものですか

研修のために、一から開発したオリジナルのゲームです。研修で行われるゲームの種類は二つ。それぞれ「求められること」と「得られるゴール」が違っているのが特徴です。

―まず一つ目のゲームについて簡単にご説明ください

一つ目は、「建築士の卵で修行中」という設定で、壁紙の設計をデザインするゲーム。四角と星、ダイヤの形が組み合わさっている壁紙があり、これをできるだけ早く、みんなで協力してつくるというのがゲームの趣旨です。

「あるべき姿とゴール」がはっきり見えている状態で、どの形をどこに置くかなども明示されています。早く正確に、どうやって作るかがゴールで、デザインをつくるための手段が問われます。

―二つ目はどのようなゲームですか

「理想のマイホームをつくる」というゲームです。マイホームをつくりたいとおっしゃっているお客さまに対して、理想の家を具体化して提案するというような内容です。こちらは、そもそものコンセプトや、どのような間取りにするかを考えるところからみなさんにやっていただきます。

「あるべき姿」が明確ではないので、「あるべき姿」を設定するところからやっていただくというのが、最初のゲームとの違いです。たとえば「お客さま視点、依頼をする相手目線でコミュニケーションをとる」「担当者同士のイメージを合致させる」「役割分担を決めて、時間内につくりあげる」と、より複雑で仕事に近いようなことを体感していただくのが目的になっています。

―受講者のみなさんは、どのような様子でゲームに取り組んでいらっしゃいますか

たとえば一つ目のゲームでは、役割分担を決めた後にまず、一回目を作ってもらうのですが、だいたいみなさん失敗します。役割がうまく決まっていなかったり、焦ってしまってできなかったり、途中で終わってしまったり。中には時間内にできるケースもありますが、コミュニケーションがうまく取れていないと、うまく進まないんですね。

とりあえず一回目、「失敗してもいいからやってみよう!」と取り組んでいただき、その後に作戦タイムの時間を設けます。そこでは「KPT」のフレームワークで、「よくできたこと(Keep)」「問題と感じていること(Problem)」「問題解決のために今後どうするか(Try/Trial)」を整理します。

その後、もう一度ゲームをして、同じものをどれだけ前回よりも早くつくることができるかにチャレンジ。これによってPDCAのまわし方を体感し、ゲームを通じてビジネスのスキルを学ぶことができるのです。

―失敗することで学ぶことも多いのですね

はい。失敗して見直すと、大多数のチームが前回より早くできたり、完成形に近いところまでもっていけたりします。一回目のゲームが終わった後に、一番早かったチームのやり方を共有し、一番早かったチームが、こういう風に役割を決めて、こういう風に進めましたというのを聞くと、みなさん「あ、そういうことか」と気づくようです。

こうした作業を通じて、チームワークを発揮して働くときのポイントを体感し、理解していただけるのかなと思います。

「楽しい」だけでは終わらない。ビジネススキルにつながる研修

―インソースのオンラインビジネスゲーム研修ならではの効果について、お考えをお聞かせください

ゲームが「楽しいゲーム」というだけで終わらずに、それがきちんとビジネスにつながっているというところが大事で、そこがインソースの強みだと考えています。受講者の方々のアンケートをみても、「楽しかった」という声が多い一方で、「チームで一つのものを生み出すことの大変さ、どうすればいいのかということを理解した」「コミュニケーションの取り方がわかった」という感想も多く寄せられています。

ゲームの内容がビジネスにつながっているということを、きちんと受講者にご理解いただいた上で、研修を終わらせているということが大事です。

―どのようなビジネススキルにつながるのでしょうか

主体的に考えて、チームワークを発揮して、仕事を進めることの大切さがわかるというのがポイントだと思います。このゲームに参加するに当たって、受け身だとゲームは進まないんですよね。黙って聞いているのではなくて、自分から発言をしたり、他の人に発言を促したり、そういう能動的に動く姿勢が必要です。

実際の仕事でも、自分で上司に聞きにいかないと、受け身な姿勢のままで、座っているだけになってしまいます。主体的に考えたり発言したりすることの大切さを体感できるのは、新入社員にとって大きなメリットになるでしょう。あとは周囲の人と協力して、仕事を進める方法を、ビジネスの視点に立って理解できるというのもポイントだと思います。

―最後に、新入社員・新社会人向け研修としてオンラインビジネスゲーム研修を導入するメリットについて、お考えをお聞かせください

最近の新人の方はどちらかというと、「失敗をしたくない」といったメンタルな方が多いような気がします。この研修は「失敗してもいいんだよ。そこから振り返ればいいんですよ」というスタンスの研修なので、今どきの若い方々に合っているのではないでしょうか。

この研修でも始まった瞬間は、「誰が発言する?」「誰がリーダーシップを発揮する?」といったところで、戸惑いが見られるのですが、気持ちをほどいてあげると、だんだんできるようになります。最初はできなくても、そこから習得する能力は高いので、ぜひ研修でさまざまなことを体感していただきたいと思います。

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