インソース グループコンテンツ開発本部

その「イラッ」に振り回されないために~怒りの感情と上手に付き合うスキルを身につける

つい、言いすぎてしまった...そんな瞬間に、覚えはありませんか?

忙しいとき、無理な要求をされたとき、何度も同じことを繰り返されたとき。
「イラッとした」「つい声を荒げてしまった」「冷たい言い方になった」...そんな経験は誰にでもあるかもしれません。怒りの感情そのものは、決して悪いものではありません。
しかし、それをそのまま相手にぶつけてしまうと、人間関係の悪化や信頼の損失、業務への悪影響を招くことにもつながります。

「怒らない」ではなく、「怒りと向き合う」

怒りは我慢したほうが良い、怒ることはいけないことだ、そんな風に思っていませんか?また、イライラしていても、怒鳴ったりしなければ周りに迷惑はかけていないから大丈夫、と「怒り」と自分は無関係であるように思ってはいませんか?

怒りは我慢したり、その感情を無視してしまうことは、自身にとって健全とは言えません。怒りの感情を持つこと自体は誰にでもあることで悪いことではありません。
ポイントとなるのは、その感情をどのように発散させるか、です。

怒りの感情には「パターン」や「クセ」があります。それを客観的に知ることで、感情に飲まれず、冷静に対応する力が身につきます。怒りをゼロにするのではなく、「怒りを感じたとき、どう対応するか」、しっかりと自身の怒りに向き合い、感情表現のトレーニングが必要です。

怒りの感情をコントロールする

感情のコントロールはすぐに身につくものではありません。しかし、怒りの傾向を知り、適切にトレーニングを積み重ねていけば、コントロールできるようになります。
怒りの感情をコントロールできるようになるためのトレーニング方法を、一部ご紹介します。

反射的な反応の前に、「ひと呼吸」おくクセをつける

カッとして何か言いたくなったり、ものにあたりそうになることもあります。その前にまずはひと呼吸おく、これを意識的に行います。緊張状態になっているのを、呼吸を整えることにより気持ちを落ち着かせることができます。大きくゆっくり呼吸をすることで、身体の緊張もほぐれます。

「怒りのサイン」を認識する

怒鳴る、ものにあたる、といった行動以外でも「怒り」のサインはたくさんあります。例えば以下のような状態に心当たりはありませんか?

  • 集中力が続かない
  • 歯を食いしばっている
  • 呼吸が早くなっている、浅くなっている など...

怒りの感情により、些細な身体的反応が出ていることを認識しましょう。このサインに気づくことにより、事態が悪化する前に早めに対処することができます。

相手の行動の背景に目を向ける思考習慣をもつ

例えば、自分で調べればわかることをすぐ質問しにくる部下がいたとします。この行動をどうとらえるかで次の行動が大きく左右されます。

  • パターンA:「まずは自分で調べるのが常識だろう」と捉えた場合
    「いちいち人にきく前に自分で調べてこい」と相手に言う。
  • パターンB:「ミスなく確実に仕事したいから、すぐ質問しに来たのかも」と捉えた場合
    「まずは自分で5分調べて、それでもわからなければ声をかけてほしい」と相手に言う。

自身のとらえ方を一旦疑い、違った見方をするとより良い行動が導き出せるきっかけになります。

怒りのマネジメント研修~怒りの感情をコントロールし、部下指導を行う

本研修では、怒りのメカニズムを理解し、自分自身の感情傾向に気づくワークや、職場のリアルな場面を想定したケーススタディを通じて、感情との向き合い方を実践的に学びます。

感情を抑え込むのではなく、適切に扱える力は、信頼されるコミュニケーションの土台になります。周囲との関係性の改善や業務の安定化にとどまらず、メンタルヘルスの維持にもつながる、今こそ身につけたいスキルです。

よくあるお悩み・ニーズ

  • ついイライラしてしまい、上手に部下を叱ることができない
  • 怒りの感情と上手に付き合い、適切な部下指導をできるようになりたい
  • 怒りをコントロールできず、イライラすることで周りの空気も悪くなってしまう

受講者の声

  • 今後の部下の指導から組織像まで考えさせられる内容でした。まずは、怒る指導から叱る指導、相手をリスペクトした指導に変えていきます
  • 周囲に対する接し方について、「がまん」ではなく「考え方を変える」事を実践していきます。部下育成、組織活性化向上、コミュニケーションスキル向上に役立てます
  • 自分の怒りをコントロールし、客観的な視点で見ることが必要と思いました。部下への期待値を高く見積もりすぎず、ひと呼吸置いて、私が助かるなどの言い回しで部下と接するようにします

>公開講座の詳細はこちら

>動画教材の詳細はこちら

セットでおすすめの研修・サービス

ハラスメントリスクアセスメント

本アセスメントは、完全匿名化できるシステムを用いて従業員の意識や、間接的な行動の有無・知識も含めたハラスメントリスク度・組織の状態・特有の要因や背景を見える化するサービスです。

法令に基づく防止措置を講じるだけでなく、独自の取り組みとして無記名アンケートなどを実施する組織が増えてきましたが、リスクや傾向を数値化するのが難しく、潜在的な問題を把握しづらいとの声が聞かれます。組織の健全性を保持するための施策として、「アセスメント」によってさらに問題に深くアプローチしたいというご要望に応じるべく、インソースが独自に開発した商品です。

>サービスの詳細はこちら

部下指導・部下育成研修

部下を早期に独り立ちさせるコーチングの手法や、部署全体で対象者の成長をフォローするOJT指導の体制構築について学ぶ基本のプログラムのほか、一人ひとりに合ったアプローチ法を考える行動経済学(ナッジ理論)や1対1面談を活用したコンテンツも開発しています。いずれも単に効果的な指導のポイントを紹介するだけでなく、ケーススタディやロールプレイングを繰り返すことで定着を図ります。

>まとめページの詳細はこちら

アサーティブコミュニケーション研修

相手の置かれている状況や気持ちを慮りながらも、自分の意見を率直に伝えられるようになるためのスキルが、アサーティブコミュニケーションです。さまざまな価値観を持つ人々と円滑に仕事を進めていくうえで、欠かせないビジネススキルの一つといえます。

相手の気持ちや立場に配慮し、関係を維持しながら「指摘する」「依頼を断る」など言いにくいことを伝えなくてはならないシーンが多くあります。アサーティブコミュニケーションを習得することで、このようなシーンでも相手に上手く伝えられるようになります。円滑なコミュニケーションが促されることで、生産性向上や職場のハラスメント防止、メンタルヘルス向上効果も期待されます。

>まとめページの詳細はこちら

ハラスメント防止研修

技術や知識の優位性を背景にした、同僚同士や部下から上司へのハラスメントが一般化しつつあります。役職や立場に関わらず誰もが被害者にも加害者にもなりうる認識をもち、自分の言動に注意を払うことが必要です。加えて、過度なハラスメント意識はコミュニケーション不足を招いてしまう可能性があります。

従業員はハラスメントを正しく理解し、安心して働ける環境作りに努めることが重要です。当社では、事例を用いて理解を深める研修や、上司・部下の立場関係なくハラスメントの判断軸を学べる研修など、ダイバーシティ時代に即した多彩なプログラムの研修を実施しています。

>まとめページの詳細はこちら

関連記事

当サイトでは、サイトの利便性向上のため、クッキーを利⽤しています。詳細は、「クッキーの管理方法について」をご覧ください。

同意します