【新人育成】新人と内定者を同時に育成し、定着を高める4つの戦略

春に入社を控えた新入社員にとって、社会人生活のスタートは大きな転機です。
しかし、現場に配属された途端に直面するのが「学生気分からの脱却」や「利用者から提供者への意識転換」といった壁です。
ここを越えられるかどうかが、その後のキャリアや定着度合いを左右します。
本コラムでは、新人が乗り越えるべき代表的な課題と、それを支援する具体的な工夫についてご紹介します。
学生気分からの脱却と公私の切り替え
入社直後に最も目立つ課題は、社会人としての意識や行動に切り替えきれず、学生気分が抜けない状態です。
代表的な課題
- 仕事に必要な基本行動(報連相、時間厳守、身だしなみ)が曖昧
- 学生時代と同じ仲間感覚で先輩や同僚と接する
- 公私の切り替えがつかず、緊張感を持てていない
これらは本人の自覚不足というよりも、「どのように変化すればよいか」を、体験を通して学ぶ機会が不足していることが原因です。
利用者から提供者になる意識づけ
社会人として求められるのは「サービスを受ける側」から「価値を提供する側」へのシフトです。
たとえば、会議や研修を「与えられるもの」と考えるのではなく、「周囲の役に立つための場」と捉えることが大切です。小さな気づきや提案を積み重ねることで、提供者としての感覚が育まれます。
「こんな先輩になりたい」という視座を持つ
新人は将来的に後輩を指導する立場になります。そのため、早い段階から「先輩社員の自覚」を意識させることが重要です。
自覚を高める具体的な行動
- 自分が後輩にどのように見られたいかを考える
- 「こんな先輩になりたい」というロールモデルを描く
- そのために必要な行動を日々意識する
こうした視座の引き上げは、モチベーション維持や入社後ギャップの解消にもつながり、内定辞退や早期離職の防止にも効果的です。
入社後の定着を高める工夫
新人の自覚を育てるためには、研修やワークを通じた「気づきの体験」が欠かせません。座学だけでは変化が起こりにくいため、グループでの対話やチームワークを伴う実践型の取り組みが有効です。
そこで重要になるのが、仲間と共に課題を乗り越える中で「自分が役に立てた」という実感を持たせる仕掛けです。
新人と内定者を交えて実施する研修の意義
さらに効果的なのは、新人と内定者を同じ場に集めて研修を行うことです。その意義の一例としては、次のような点があげられます。
- 新人:「もう後輩ができるのだ」という自覚を促し、先輩視点を持つきっかけとなる
- 内定者:「近い将来こういう姿を求められるのだ」というイメージを持ちやすくなる
両者が交流することで、自然と公私の切り替えや意識の引き上げが進み、組織全体の定着度を高める効果が期待できます。
インソースグループの新人と内定者の合同チームビルディング研修
インソースグループでは、新人と内定者を交えて行う「チームビルディング研修」をご用意しています。この研修では、学生気分からの脱却や公私の切り替え、利用者から提供者への意識転換を、対話や実践を通して促します。入社後のギャップを解消し、将来「こんな先輩になりたい」と思える姿を描けるよう支援いたします。
新人・内定者合同チームビルディング研修
内定者と1年目社員が合同で受講することで、仲間としての意識を芽生えさせ、入社後のチーム活動をよりよいものにすることを目的とした研修です。
研修ではまず、それぞれが自分の取り扱い説明書を作成し、自己理解を深めます。そのうえで、チーム全体で大切にしたい価値観やすれ違いが起こった際の対応方法、目指したい未来の姿などを考え話しながら、成果を上げるためのチームの約束事を作ります。
内定者には入社後のイメージを、1年目社員にはこれから後輩を導いていく立場であることを意識してもらえるよう導きます。
本研修のゴール
- 先輩社員との対話で会社への理解を深め、入社後の不安を払拭する
- 自分と相手の価値観を知り、関係構築につなげる
- これから働く仲間で共通の価値観を見つけ、グランドルールを作る
よくあるお悩み・ニーズ
- 内定者同士を交流させる機会を設けたい
- 後輩社員との関わり方を身につけたい1年目社員の方
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(高校・専門学校卒業の新人向け)ビジネス基礎研修~社会人の基本スキルを実践的に習得する編(3日間)
同じ新入社員でも、高卒の18歳と大卒の22歳とでは、それまでの社会経験の差もあり、「社会人になる」という心構えに違いがあるのは当然です。
そこで本研修は、高卒・高専卒・専門学校卒の新入社員に特化して、社会人としての心構えや社会的ルールを学んでいただきます。
社会人にふさわしい言葉遣いやビジネスマナーを身につけ、上司や先輩に「仕事を教えてあげよう」「仕事を任せてみよう」と思ってもらえる新入社員になることを目指します。
社会人マインドセット・コミュニケーション研修
本研修では、新入社員を対象に、上司・先輩とのコミュニケーションを非言語(表情・態度など)の視点から学びます。
また、スキルやテンプレートをただ覚えるだけでなく、マインドセットと態度を意識して、信頼関係を築くコミュニケーションができるようになることを目指します。






