若手の成長を加速させるコツ~成長する人としない人の違いは「経験を回す力」
自組織・チームの若手をみていて「幅広く仕事を任せているが、なかなか身についていない」「成長が止まっている」など、感じたことはありませんか?日々同じルーティンで仕事を「こなす」だけーーそのような事態に陥らないようにするには、どうすればよいのでしょうか。
先の見通しが立つ環境下では、指示された仕事をこなすことで成長のレールに乗ることができました。しかし、変化の激しい現代においてはそうはいきません。成長を加速するには、経験を振り返り、そこから学びを得て次に挑戦するというサイクルが不可欠です。
率先して経験を重ね、自律的な学びにつなげる
今回ご紹介するのは、経験・省察・持論化・試行のステップを繰り返して自己成長を促進する「経験学習サイクル」です。成功や成長につながるセオリーが流動的な今だからこそ、このフレームワークを活用することが重要だと考えます。
ステップ①経験~良質な経験を積む
よい経験を積むことが成長につながることは、言うまでもありません。予期せぬ出来事も前向きに捉え、積極的に取り組みながら糧とします。また、自分に対して明確な課題を課しその達成を目指すことで、良質な経験を重ねることが可能です。
ステップ②省察~振り返り、自分の行動に責任を持つ
経験を積んだ後は、振り返り内省します。そうすることで初めて自分の行動や結果を深く理解し、次に活かすことができます。言い訳や責任転嫁にならないよう、自分の行動に対して責任を持つ意識が大切です。
ステップ③持論化~自己理論を構築する
そして、経験と省察を通じて得た知識や理解をもとに、自己の理論を構築します。経験を積み重ねながらそれらをパターン化し、経験則をつくっていくこともその一つです。うまくいった・いかなかった理由を多面的に捉えることで、その経験が教訓となり次につなげられます。
ステップ④試行~行動に移し、挑戦する
最後には、つくられた自己理論をもとに、具体的な行動に移します。検証とも言えるプロセスになりますが、いかにスピード感を持ち実行し、その中で修正・改善していけるかがカギです。「解」がある仕事もない業務も、この繰り返しによって成長を加速させることができます。
若手社員研修~経験学習サイクルを回し、自己成長を加速させる
本研修では、今回ご紹介した経験学習サイクルの回し方を具体的に学びます。これまでの経験を洗い出して振り返り、経験から学んだことを持論化して実践できるようになることを目指します。
よくあるお悩み・ニーズ
- 自身の成長に壁を感じている
- 同じ失敗を繰り返しがちなため、振り返りの大切さを知ってもらいたい
- 言われたことだけをやる受け身の姿勢から脱却できるようになってほしい
参加者の声
- 同じ若手社員と経験を共有し、打合せへの向き合い方のコツや、業務への向き合い方に対するヒントをもらえた。この中から自分に合うものをピックアップして活かしていく
- 自分にとっての正攻法となるマイセオリーを見つけつつ、それに固執せずに常にアップデートする意識を持ち続ける。相手にとって気持ちよいと思われる存在になる
- 日々、経験したことを振り返る習慣をつけ、経験を次につなげるための具体的な行動を考えられるようになりたい
セットでおすすめの研修・サービス
25歳の壁を乗り越える研修~考え方を切り替え、ワンランク上の仕事を目指す
悩みや不安を「壁」と考え、年齢別にぶつかりやすい壁とその対策を学ぶ研修シリーズです。社会人3年目にあたる25歳頃は、仕事の慣れや失敗などからモチベーション低下を起こしやすくないます。壁をチャンスと捉えるための「考え方の切り替え」をお伝えします。
部下の育て方研修~面談とフィードバックで経験学習サイクルを回す
本研修では、経験学習理論を理解し、上司・先輩としてどのようにそのプロセスに関与していけばよいかを学びます。効果的な部下育成のポイントとして、1対1面談でのフィードバックや質問の仕方をケーススタディを通して身につけます。